準決勝 第1試合
愛知 2
神奈川 0
森重が試合開始早々にダンクを決めた。
「ヒロシ!ディフェンスだ!」
『ドン!』
リングから着地。
すれ違う桜木と森重。
(おもしれぇ。どっちがNo.1か、決めようじゃねぇか!)
桜木は笑った。
「おい!野猿、俺にパスをよこせ!」
「なっ、何を勝手なこと!」
「チーム力で勝つだと・・・。フン、俺一人で愛知を黙らせてやる!!」
「てめー、監督の作戦通りに。」
「まぁ、いいじゃないすか、清田さん。やられっぱなしはよくないし。
それに喧嘩はご法度。チームで勝つんでしょ。」
「やっ山岡てめー!」
「但し、森重に負けるようなことがあったら、即交代。いいね、桜木。」
「フン、ジョートーだ。たまにはいいこというじゃないか。山猿。」
「まぁね。」にこ。
「ちぃっ!1本だけだからな。」
「あぁ、1本あれば十分だ。愛知を黙らせてやるぜ!」きらーん。
清田からトップの柳へボールが回る。
「赤毛猿に回せ。」
「了解。」
(清田さんのそういうところ、好きっすよ。)
『ダムダム!!』
「!!!」
「ゾーンだ!!愛知はゾーンで対抗だ!!」
「名朋のゾーンそのままだ!!」
「インサイドを固めてきたーー!!!」
「・・・。」
考える柳。
愛知は、名朋工業十八番の2-1-2のゾーンディフェンスを敷いた。
(あの強力ゾーンから、桜木さんが得点を奪える・・・のか?)
『パシ!』
柳から山岡へ。
(ゾーンは予想通り、問題ない。桜木はやる男だ。)
『パシ!』
『パシ!』
ボールは、柳に戻り、逆サイドの清田へ。
(切り崩してやるぜ!)
『ダム!』
「いくぜ!!」
『キュッ!』
『ダムダム!!』
ゾーンに突っ込む清田。
愛知ディフェンスが一気にしぼむ。
『キュ!』
『キュッ!』
山岡が、桜木が、あわせて動く。
清田から山岡へパスアウト。
山岡がすぐにインサイドへ放る。
受け取った黒川が、器用なパスをゴール下に放った。
鮮やかなパスワーク。
「うわーーー!!すげーーー!!」
「完成されたパスワーク!!」
「レベルたけーー!!」
「当たり前だ!この1ヶ月、何よりもパスワークに力を入れてきたのだからな!
チーム力で勝つ!!ですよね、安西先生。」
と田岡。
「ほっほっほっ。」
「おぉぉーーすごい!」
「さすが、神奈川のスタッフ陣、しっかり仕上げているわね。」
『キュッ!』
『パシ!』
森重の前を奪い、ボールを受け取った桜木。
「よし!!そこから、山岡にパスアウトだ!桜木!」
叫ぶ田岡。
「練習どおりや!!」
『クル!』
「!!!!」
「さっ桜木さん!!」
「桜木!!!???」
スピンムーブ。
「バカもん!!パスアウトだーー!!!」
再び、叫ぶ田岡。
お構いなしに、桜木はゴール下を狙った。
『サッ!』
桜木はシュートフェイクを入れた。
森重は反応しない。
だが。
桜木の後方で、青木が跳んでいた。
青木へのシュートフェイク。
「読んでいたか!!」
「無謀に突っ込んだように見えたが、桜木のやつ、冷静に青木を回避した。」
と高頭。
「いっちゃえ!桜木君!!」
と晴子。
『ピク!!』
(ハルコさん!!)
『ダム!』
『キュッ!』
『グッ!』
「おっ!!」
「ぬっ!!」
『キュッ!!』
『バス!!』
桜木は、力技で森重と対決。
ワンドリをふまえ、見事ゴール下からねじ込んだ。
「どうだ!!見たか!!」
「・・・。」
「高さでも、力でも負けねぇぞ!!」
「・・・。」
「いい調子だ!!」
と山岡。
「さっ桜木のやつ、作戦を無視しおって。だが、あの森重に力と高さで勝つとは・・・。」
「・・・。」
無言の安西。
続く、愛知のオフェンス。
『ザシュ!!』
森重のパスアウトを金田が手堅く決める。
(打点が高い。)
「気にするな、山猿。今のパス。この桜木を怖れていると見える!
またデブ坊主の上から決めてやるぜ。ハッハッハ!」
(いつの間にかに、デカ坊主からデブ坊主に変わってる・・・。)
と苦笑う柳。
神奈川のオフェンス。
『バス!!!』
「また桜木だーーーー!!!」
「いいぞ!!桜木ーー!!」
「見たか!デブ坊主!!」
「いいぞ!!桜木!!」
「あの森重君が手も足も出てないで!!」
「安西先生、嬉しい誤算ですな。あの桜木が森重の高さを超えていますぞ!」
「・・・。」
「安西先生・・・?」
「今一度、作戦を認識させる必要があります。」
『バス!!』
「また桜木!!!」
「連続6得点!!!」
「ノッてるぞーー!!!」
「ハッハッハ!!」
「すごい!すごいですよ!相田さん!」
中村は興奮を隠しきれない。
「桜木君のオフェンスのバリエーションが、IH時よりも増えている。」
桜木が、愛知のゾーンディフェンスを粉砕した。
インサイドのオフェンスで愛知を超える動きを見せた神奈川だったが、このあと安西の懸念が現実となる。
愛知 6
神奈川 6
続く。
愛知 2
神奈川 0
森重が試合開始早々にダンクを決めた。
「ヒロシ!ディフェンスだ!」
『ドン!』
リングから着地。
すれ違う桜木と森重。
(おもしれぇ。どっちがNo.1か、決めようじゃねぇか!)
桜木は笑った。
「おい!野猿、俺にパスをよこせ!」
「なっ、何を勝手なこと!」
「チーム力で勝つだと・・・。フン、俺一人で愛知を黙らせてやる!!」
「てめー、監督の作戦通りに。」
「まぁ、いいじゃないすか、清田さん。やられっぱなしはよくないし。
それに喧嘩はご法度。チームで勝つんでしょ。」
「やっ山岡てめー!」
「但し、森重に負けるようなことがあったら、即交代。いいね、桜木。」
「フン、ジョートーだ。たまにはいいこというじゃないか。山猿。」
「まぁね。」にこ。
「ちぃっ!1本だけだからな。」
「あぁ、1本あれば十分だ。愛知を黙らせてやるぜ!」きらーん。
清田からトップの柳へボールが回る。
「赤毛猿に回せ。」
「了解。」
(清田さんのそういうところ、好きっすよ。)
『ダムダム!!』
「!!!」
「ゾーンだ!!愛知はゾーンで対抗だ!!」
「名朋のゾーンそのままだ!!」
「インサイドを固めてきたーー!!!」
「・・・。」
考える柳。
愛知は、名朋工業十八番の2-1-2のゾーンディフェンスを敷いた。
(あの強力ゾーンから、桜木さんが得点を奪える・・・のか?)
『パシ!』
柳から山岡へ。
(ゾーンは予想通り、問題ない。桜木はやる男だ。)
『パシ!』
『パシ!』
ボールは、柳に戻り、逆サイドの清田へ。
(切り崩してやるぜ!)
『ダム!』
「いくぜ!!」
『キュッ!』
『ダムダム!!』
ゾーンに突っ込む清田。
愛知ディフェンスが一気にしぼむ。
『キュ!』
『キュッ!』
山岡が、桜木が、あわせて動く。
清田から山岡へパスアウト。
山岡がすぐにインサイドへ放る。
受け取った黒川が、器用なパスをゴール下に放った。
鮮やかなパスワーク。
「うわーーー!!すげーーー!!」
「完成されたパスワーク!!」
「レベルたけーー!!」
「当たり前だ!この1ヶ月、何よりもパスワークに力を入れてきたのだからな!
チーム力で勝つ!!ですよね、安西先生。」
と田岡。
「ほっほっほっ。」
「おぉぉーーすごい!」
「さすが、神奈川のスタッフ陣、しっかり仕上げているわね。」
『キュッ!』
『パシ!』
森重の前を奪い、ボールを受け取った桜木。
「よし!!そこから、山岡にパスアウトだ!桜木!」
叫ぶ田岡。
「練習どおりや!!」
『クル!』
「!!!!」
「さっ桜木さん!!」
「桜木!!!???」
スピンムーブ。
「バカもん!!パスアウトだーー!!!」
再び、叫ぶ田岡。
お構いなしに、桜木はゴール下を狙った。
『サッ!』
桜木はシュートフェイクを入れた。
森重は反応しない。
だが。
桜木の後方で、青木が跳んでいた。
青木へのシュートフェイク。
「読んでいたか!!」
「無謀に突っ込んだように見えたが、桜木のやつ、冷静に青木を回避した。」
と高頭。
「いっちゃえ!桜木君!!」
と晴子。
『ピク!!』
(ハルコさん!!)
『ダム!』
『キュッ!』
『グッ!』
「おっ!!」
「ぬっ!!」
『キュッ!!』
『バス!!』
桜木は、力技で森重と対決。
ワンドリをふまえ、見事ゴール下からねじ込んだ。
「どうだ!!見たか!!」
「・・・。」
「高さでも、力でも負けねぇぞ!!」
「・・・。」
「いい調子だ!!」
と山岡。
「さっ桜木のやつ、作戦を無視しおって。だが、あの森重に力と高さで勝つとは・・・。」
「・・・。」
無言の安西。
続く、愛知のオフェンス。
『ザシュ!!』
森重のパスアウトを金田が手堅く決める。
(打点が高い。)
「気にするな、山猿。今のパス。この桜木を怖れていると見える!
またデブ坊主の上から決めてやるぜ。ハッハッハ!」
(いつの間にかに、デカ坊主からデブ坊主に変わってる・・・。)
と苦笑う柳。
神奈川のオフェンス。
『バス!!!』
「また桜木だーーーー!!!」
「いいぞ!!桜木ーー!!」
「見たか!デブ坊主!!」
「いいぞ!!桜木!!」
「あの森重君が手も足も出てないで!!」
「安西先生、嬉しい誤算ですな。あの桜木が森重の高さを超えていますぞ!」
「・・・。」
「安西先生・・・?」
「今一度、作戦を認識させる必要があります。」
『バス!!』
「また桜木!!!」
「連続6得点!!!」
「ノッてるぞーー!!!」
「ハッハッハ!!」
「すごい!すごいですよ!相田さん!」
中村は興奮を隠しきれない。
「桜木君のオフェンスのバリエーションが、IH時よりも増えている。」
桜木が、愛知のゾーンディフェンスを粉砕した。
インサイドのオフェンスで愛知を超える動きを見せた神奈川だったが、このあと安西の懸念が現実となる。
愛知 6
神奈川 6
続く。
そして安西先生が桜木に雷を落とすんですかね?選抜の海南戦の時みたいに
今は全国の準決勝。そう簡単な話でもなさそうですね。
やっぱり、桜木調子に乗る→安西指導する→桜木反省・開花するの王道パターンですかね。
しのさん
相手が森重ですからね。逆にゴリ押しされそうです。
神奈川代表桜木に火がついたそして、挨拶返しと言いように点を取りに行った
誰もがシーソーゲームに見える試合だと思っている中安西だけは違って見えていた
安西「田岡監督タイムお願いします。」
田岡「安西先生どうしてですか!?流れはうちにきてるんですよ!」
安西「いいえ、今のままではうちのチームは負けます。」
安西「それに、今の状況も相手の思う壺にはまっています。」
田岡「安西先生がそうおっしゃるなら・・・」
田岡(安西先生どうしてだ?)
審判「神奈川テクニカルタイム!!」
観客の2人と選手達「!!」
桜木「おい!オヤジ!なんでタイムなんかとるんだよ!こんな相手俺一人で十分だ!」
安西「まぁ、桜木君落ち着いて話を聞いてください。」
安西「まず、この戦いの意味はなんですか?」
清田「チームで勝つことです。」
安西「そうですね。」
安西「いつも言ってるようにチームで勝つことです。」
安西「だから誰か一人にボールを集めていてはいけません。」
桜木「!!」
安西「今のままではうちは負けます。」
桜木「デブ坊主を打っ潰せばいいんだろ!オヤジ!」
安西「それだけじゃあ、だめですよ桜木君」
桜木「俺一人で愛知のみんなを打っ潰す!」
安西「桜木君」
桜木「!?」
安西「交代させますよ。キラーン」
桜木「オヤジ~言い事聴くから許してくれ~」
皆(安西先生が桜木を操ってる・・恐るべし・・・」
安西「作戦はこうです。」
安西「桜木君はいままでどうり森重君をマークしてください。」
桜木「おう!」
安西「他の選手は作戦の説明略」
皆「安西先生任せてください。」
安西「頑張って下さい。期待してますよ。」
桜木「俺達はー」
皆「強ええーー!!」
この掛け声湘北だけだったかな??
まぁいいっか(笑)
具体的な作戦があると参考になります(笑)