選抜優勝大会 決勝戦
山王×湘北
山王のスタメン紹介も終え、コート上には、10名の選手が整列していた。
「流川、どっちがNo.1か、決めようぜ。」
「・・・。」
流川が沢北に無言で答える。
「小坊主、俺がNo.1だ!」
「ふん、桜木か。」
「鼻で笑うな!」
『クイ。』
左の人差し指で自分を指す柳葉。
「おー、そうだったな。柳葉とも勝負してんだったんだな。」
「チビ猿君の分際で小ざかしい。キツネも小坊主もチビ猿君も全員このエース桜木がぶっ倒す!」
「どあほう。」
「楽しみにしてるぜ。」
「・・・・・・・・・。はなみち。」ボソッ。
「おめーら、始まるぞ!!」
宮城が声をかけた。
湘北の5人の前に立っているのは・・・。
深津イズムを受け継いだPG加藤。
(ちきしょう。相変わらず分厚い唇しやがって。やっぱり、てめーの顔はいけすかねぇぜ。)
睨みつける宮城。
「ここまでよく勝ち上がってきたダス。だが、それも今日で終わりダス。山王が4連覇ダス!」
「へっ。その分厚い唇でものがいえないように叩き潰してやるぜ。」
「唇のことはいうなダス。」イラッ。
SGに寡黙なオフェンスマシーン柳葉。
(俺の相手は、高校屈指のポイントゲッター柳葉さん。
相手にとって不足はない。新旧交代といきましょうよ。)にこり。
柳が笑うと、柳葉もつられて少し微笑んだ。
『チラ。』
そして、柳は安西を一瞬見る。
(勝ってみせますよ。)
自他ともに認めるNo.1高校生プレイヤー沢北は、SF。
「流川、さっきは邪魔が入っちまったが、この試合は選抜の優勝を決めるのはもちろん、高校生No.1を決める試合でもある。
わかってるな?」
「かんけーねー。」
「わかるぜ。お前の闘志をビンビン感じるぜ。」
「勝ったほうが、一番だ。」
身長188cm小柄なPFには、常盤中出身の福原。
「スタメンを勝ち取ったようだな。」
と白田。
「俺は全てを捨て、山王に来たんだ。仲間も何もかも捨ててな。」
「柳は捨てられたと思っていないぞ。もちろん、黒川や上杉たちもだ。」
「・・・。」
「部外者の俺がいうのもおかしいが、あの試合、誰もお前を責めていないぞ。
責任感じて、みんなの前にいられなくなって、山王にいったのなら、それは逃げとしか思えない。」
「なっ。」
「だが、柳たちはそうは思っていない。あいつは、全国制覇への最短距離を選んだってな。
快の選択は格好いいってな。」
「・・・。」
「湘北が優勝したら、お前は柳と向き合え!約束だ!」
「・・・。」
そして、コートの中で、誰もよりも高くそびえ立つC河田。
「さっ桜木さん!今度は、負けないよ!」
「いうようになったじゃねーか。丸男。俺をデカ坊主と一緒にするなよ。」
「天才リバウンダー桜木さんは、僕が倒す!」
『ゴン。』
桜木は、拳を河田のあごに軽く当てた。
「てめーも小坊主もヤマオーもぜーーんぶ俺がぶっ倒す!!」
「山王工業!青!湘北高校!白!で始めます。」
「いよいよ、始まるでーー!!要チェック!要チェック!」
「相田さん・・・。眼がシパシパします。さすがに、徹夜はしんどかったですよ・・・。」
「私は、ちゃんと寝たから平気なのよね。」
「ずるいですよ・・・。相田さんだけ、寝ちゃうんですもん。」
「寝不足は、お肌に悪いからね。」
「サーーーンノーー!サーーーンノー!」
「ショーホク!ショーホク!」
「サーーーンノーー!サーーーンノー!」
「ショーホク!ショーホク!」
「沢北、ぶちかませーー!!」
「4連覇だーー!!山王ーー!!」
「湘北!!夏のリベンジだーー!!!」
「派手なプレーを見せてくれーー!!」
「ルカワ!ルカワ!ルカワ!」
「白田以外のポジションは、山王のほうが高い。」
と福田。
「いつもどおりですよ。」
と答える黒川。
「相手が、強豪校くらいなら、それでもなんとかなる。
だが、相手は山王、これは堪えるな。」
と仙道。
「特に、あそこは。」
福田が見つめる先には、柳の姿が映っていた。
(春風・・・。)
黒川と上杉は、心配そうな表情で、柳を見つめるのであった。
-----------------------------------------------
【山王】青
PG…#4 加藤 夏輝 181cm/3年
SG…#9 柳葉 敏 180cm/2年
SF…#7 沢北 栄治 193cm/3年
PF…#15 福原 快 188cm/1年
C…#10 河田美紀男 212cm/2年
【湘北】白
PG…#4 宮城リョータ 170cm/3年
SG…#9 柳 春風 171cm/1年
SF…#7 流川 楓 191cm/2年
PF…#14 白田 豊 194cm/1年
C…#10 桜木 花道 195cm/2年
-----------------------------------------------
続く。
山王×湘北
山王のスタメン紹介も終え、コート上には、10名の選手が整列していた。
「流川、どっちがNo.1か、決めようぜ。」
「・・・。」
流川が沢北に無言で答える。
「小坊主、俺がNo.1だ!」
「ふん、桜木か。」
「鼻で笑うな!」
『クイ。』
左の人差し指で自分を指す柳葉。
「おー、そうだったな。柳葉とも勝負してんだったんだな。」
「チビ猿君の分際で小ざかしい。キツネも小坊主もチビ猿君も全員このエース桜木がぶっ倒す!」
「どあほう。」
「楽しみにしてるぜ。」
「・・・・・・・・・。はなみち。」ボソッ。
「おめーら、始まるぞ!!」
宮城が声をかけた。
湘北の5人の前に立っているのは・・・。
深津イズムを受け継いだPG加藤。
(ちきしょう。相変わらず分厚い唇しやがって。やっぱり、てめーの顔はいけすかねぇぜ。)
睨みつける宮城。
「ここまでよく勝ち上がってきたダス。だが、それも今日で終わりダス。山王が4連覇ダス!」
「へっ。その分厚い唇でものがいえないように叩き潰してやるぜ。」
「唇のことはいうなダス。」イラッ。
SGに寡黙なオフェンスマシーン柳葉。
(俺の相手は、高校屈指のポイントゲッター柳葉さん。
相手にとって不足はない。新旧交代といきましょうよ。)にこり。
柳が笑うと、柳葉もつられて少し微笑んだ。
『チラ。』
そして、柳は安西を一瞬見る。
(勝ってみせますよ。)
自他ともに認めるNo.1高校生プレイヤー沢北は、SF。
「流川、さっきは邪魔が入っちまったが、この試合は選抜の優勝を決めるのはもちろん、高校生No.1を決める試合でもある。
わかってるな?」
「かんけーねー。」
「わかるぜ。お前の闘志をビンビン感じるぜ。」
「勝ったほうが、一番だ。」
身長188cm小柄なPFには、常盤中出身の福原。
「スタメンを勝ち取ったようだな。」
と白田。
「俺は全てを捨て、山王に来たんだ。仲間も何もかも捨ててな。」
「柳は捨てられたと思っていないぞ。もちろん、黒川や上杉たちもだ。」
「・・・。」
「部外者の俺がいうのもおかしいが、あの試合、誰もお前を責めていないぞ。
責任感じて、みんなの前にいられなくなって、山王にいったのなら、それは逃げとしか思えない。」
「なっ。」
「だが、柳たちはそうは思っていない。あいつは、全国制覇への最短距離を選んだってな。
快の選択は格好いいってな。」
「・・・。」
「湘北が優勝したら、お前は柳と向き合え!約束だ!」
「・・・。」
そして、コートの中で、誰もよりも高くそびえ立つC河田。
「さっ桜木さん!今度は、負けないよ!」
「いうようになったじゃねーか。丸男。俺をデカ坊主と一緒にするなよ。」
「天才リバウンダー桜木さんは、僕が倒す!」
『ゴン。』
桜木は、拳を河田のあごに軽く当てた。
「てめーも小坊主もヤマオーもぜーーんぶ俺がぶっ倒す!!」
「山王工業!青!湘北高校!白!で始めます。」
「いよいよ、始まるでーー!!要チェック!要チェック!」
「相田さん・・・。眼がシパシパします。さすがに、徹夜はしんどかったですよ・・・。」
「私は、ちゃんと寝たから平気なのよね。」
「ずるいですよ・・・。相田さんだけ、寝ちゃうんですもん。」
「寝不足は、お肌に悪いからね。」
「サーーーンノーー!サーーーンノー!」
「ショーホク!ショーホク!」
「サーーーンノーー!サーーーンノー!」
「ショーホク!ショーホク!」
「沢北、ぶちかませーー!!」
「4連覇だーー!!山王ーー!!」
「湘北!!夏のリベンジだーー!!!」
「派手なプレーを見せてくれーー!!」
「ルカワ!ルカワ!ルカワ!」
「白田以外のポジションは、山王のほうが高い。」
と福田。
「いつもどおりですよ。」
と答える黒川。
「相手が、強豪校くらいなら、それでもなんとかなる。
だが、相手は山王、これは堪えるな。」
と仙道。
「特に、あそこは。」
福田が見つめる先には、柳の姿が映っていた。
(春風・・・。)
黒川と上杉は、心配そうな表情で、柳を見つめるのであった。
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【山王】青
PG…#4 加藤 夏輝 181cm/3年
SG…#9 柳葉 敏 180cm/2年
SF…#7 沢北 栄治 193cm/3年
PF…#15 福原 快 188cm/1年
C…#10 河田美紀男 212cm/2年
【湘北】白
PG…#4 宮城リョータ 170cm/3年
SG…#9 柳 春風 171cm/1年
SF…#7 流川 楓 191cm/2年
PF…#14 白田 豊 194cm/1年
C…#10 桜木 花道 195cm/2年
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続く。
何気に柳葉は人の名前呼ぶときは下の名前なんですね笑
その通りなんですよ。
ほとんど喋らせていません。
荒木さん
はい。エージしかり、はなみちしかり、ちょっと生意気というか、ずれている感じを出してみました。