『ビィーーー!!』
試合終了のブザー。
『ザシュ!!』
福田のブザービーターを狙った長距離3Pシュートは、ネットを激しく揺らした。
陵南ベンチは、沈黙。
湘北ベンチも、沈黙。
同様に、体育館全体が、沈黙していた。
しばしの静寂が訪れる。
『ダムダム・・・。』
聞こえる音は、ボールが弾む音のみ。
『コロコロ・・・。』
そして、ボールが止まった。
「宮城さん・・・。」
コートにいる選手の中で、柳が一番最初に口を開いた。
「リョーちん・・・。」
続いて、桜木が声を出す。
角田は、微動だにしない。
静まり返るコート。
宮城は呆然としていた。
「宮城さん・・・?」
「リョーちん・・・?」
一向に反応しない宮城。
そのとき。
湘北ベンチから、彩子の声が聞こえる。
「リョータ!!!!」
その言葉に反応する宮城。
(ア・・・ヤちゃん・・・。)
「リョーちん!」
『バシ!』
桜木の3度目の言葉は、宮城の尻を叩く、おまけ付であった。
「さぁ。整列だぞ。リョーちん!」
「あっあぁ。」
我に返る宮城、桜木とともに歩を進める。
「宮城さん。キャプテンは、堂々としてください。」
「あぁ、そうだな・・・。」
柳が加わる。
「うぐ・・・。」
「カク、泣くな。」
宮城が角田の腰を叩く。
「大丈夫か!?」
「うす。」
ゆっくりと流川は、センターラインに足を運ぶ。
「ホント、キツネはだらしねぇな!!」
『ドガッ!』
桜木は、流川のつっている足を蹴った。
「何だが!?」
『バコッ!』
流川も負けじとつったほうの足で桜木の背中を蹴る。
「やせ我慢してんじゃねぇ!!」
「どあほうが。」
「流川も花道もよせ!!早く整列しろ!!」
すでにセンターラインで並んでいる宮城が2人をせかした。
「あとで、勝負しやがれ!!」
「てめーにかまっている暇はねぇ。」
桜木、流川がセンターラインに並んだときには、もう陵南の5人は整列していた。
審判が高らかに声をあげる。
「青98対白99!!湘北高校の勝利ーーー!!!!」
「あーーーーしたっ!!!」
10人の勇姿の礼を合図に、静寂の訪れていた会場に、両チームを称える賞賛が沸き起こる。
「うぉぉぉぉーーーー!!!!」
「湘北が優勝だーーーー!!!!!」
「湘北がついに陵南を倒したーーーー!!!」
「流川ーーーー!!!」
「仙道ーーー!!!お疲れ様ーーー!!!」
「福田!!最後のシュート、惜しかったぞ!!!」
「全国でも頑張れよ!!!桜木!!!」
「両チーム、ナイスファイト!!!」
「最後のアリウープは、恐れ入ったな。」
と仙道が桜木に話しかける。
「ふん。当然だ!なぜなら、俺は天才だからな!ハッハッハ!」
「まぁ、宮城のパスがあってこそだけどな。」にこり。
「なっ!?」
「仙道。陵南を倒したからには、俺たちはぜってー優勝する!楽しみに待ってろよ!」
と宮城が割り込んだ。
「あぁ、楽しみにしてるよ。だが、そう簡単にはいかない。わかっていると思うが、山王、名朋は強い。
特に、北沢が戻ってくるとなれば、山王は確実に優勝候補筆頭になる。」
「あぁ、わかっているぜ。そのために、あいつにはもっと頑張ってもらわなければならねぇ。」
(沢北だけど・・・。)
『チラ。』
流川を見る宮城と仙道。
「そうだな。」にこり。
(なに、笑ってやがる・・・。)
「流川。日本一の選手になってこい。」
「てめーに言われなくても。」
「リョーちん!なぜに流川だ!!逆転のアリウープを決めたのは、この天才桜木だぜ!!」
「わかってるって!お前には、倒さなきゃいけないやつがたくさんいるだろ!!」
「丸男に、デカ坊主か。この天才の敵じゃない!ハッハッハ!!」
(けっ。ホント、めんどくせー。)
「桜木。期待しているぞ。」
「ふん。俺に勝ちたきゃ、死ぬ気で練習して来い!センドー!ハッハッハ!!」
「ふっ。まいったなー。」にこり。
『ガシ!』
その傍らで、固い握手をする黒川と柳。
「今日は、記念すべき俺の初勝利だな。」にや。
「最初で最後だ。次は、負けないぜ。快によろしくな。」
「あぁ。早く、誤解を解いてやらないと。このままじゃ・・・。」
観客席。
『グフッ!!』
「ようやく飲み終わったぜ・・・。さすがに、きつかったぜ!」
と高宮。
「もうおせーよ!!」
と平手で突っ込む大楠。
「ぶひっ!」
「のわぁぁーーー!!!」
「吐きやがった!!!」
高宮は、コーラをもどしていた。
「勝ったな。」
「あぁ。勝った。」
「本当に諦めの悪いやつらだった。」
「まーな。」
と笑う三井。
「それが湘北。それが三井魂っすよね?」
と笑いながら、水戸がいった。
「三井魂か・・・。」
(「諦めたら、そこで試合終了だよ。」)
三井は、安西のいったあの言葉を思い出していた。
「いや、わりー。あれは、三井魂じゃねーや!」
「えっ今更!?」
「あれは・・・。あれは・・・、バスケットの仏様の魂さ。」
続く。
試合終了のブザー。
『ザシュ!!』
福田のブザービーターを狙った長距離3Pシュートは、ネットを激しく揺らした。
陵南ベンチは、沈黙。
湘北ベンチも、沈黙。
同様に、体育館全体が、沈黙していた。
しばしの静寂が訪れる。
『ダムダム・・・。』
聞こえる音は、ボールが弾む音のみ。
『コロコロ・・・。』
そして、ボールが止まった。
「宮城さん・・・。」
コートにいる選手の中で、柳が一番最初に口を開いた。
「リョーちん・・・。」
続いて、桜木が声を出す。
角田は、微動だにしない。
静まり返るコート。
宮城は呆然としていた。
「宮城さん・・・?」
「リョーちん・・・?」
一向に反応しない宮城。
そのとき。
湘北ベンチから、彩子の声が聞こえる。
「リョータ!!!!」
その言葉に反応する宮城。
(ア・・・ヤちゃん・・・。)
「リョーちん!」
『バシ!』
桜木の3度目の言葉は、宮城の尻を叩く、おまけ付であった。
「さぁ。整列だぞ。リョーちん!」
「あっあぁ。」
我に返る宮城、桜木とともに歩を進める。
「宮城さん。キャプテンは、堂々としてください。」
「あぁ、そうだな・・・。」
柳が加わる。
「うぐ・・・。」
「カク、泣くな。」
宮城が角田の腰を叩く。
「大丈夫か!?」
「うす。」
ゆっくりと流川は、センターラインに足を運ぶ。
「ホント、キツネはだらしねぇな!!」
『ドガッ!』
桜木は、流川のつっている足を蹴った。
「何だが!?」
『バコッ!』
流川も負けじとつったほうの足で桜木の背中を蹴る。
「やせ我慢してんじゃねぇ!!」
「どあほうが。」
「流川も花道もよせ!!早く整列しろ!!」
すでにセンターラインで並んでいる宮城が2人をせかした。
「あとで、勝負しやがれ!!」
「てめーにかまっている暇はねぇ。」
桜木、流川がセンターラインに並んだときには、もう陵南の5人は整列していた。
審判が高らかに声をあげる。
「青98対白99!!湘北高校の勝利ーーー!!!!」
「あーーーーしたっ!!!」
10人の勇姿の礼を合図に、静寂の訪れていた会場に、両チームを称える賞賛が沸き起こる。
「うぉぉぉぉーーーー!!!!」
「湘北が優勝だーーーー!!!!!」
「湘北がついに陵南を倒したーーーー!!!」
「流川ーーーー!!!」
「仙道ーーー!!!お疲れ様ーーー!!!」
「福田!!最後のシュート、惜しかったぞ!!!」
「全国でも頑張れよ!!!桜木!!!」
「両チーム、ナイスファイト!!!」
「最後のアリウープは、恐れ入ったな。」
と仙道が桜木に話しかける。
「ふん。当然だ!なぜなら、俺は天才だからな!ハッハッハ!」
「まぁ、宮城のパスがあってこそだけどな。」にこり。
「なっ!?」
「仙道。陵南を倒したからには、俺たちはぜってー優勝する!楽しみに待ってろよ!」
と宮城が割り込んだ。
「あぁ、楽しみにしてるよ。だが、そう簡単にはいかない。わかっていると思うが、山王、名朋は強い。
特に、北沢が戻ってくるとなれば、山王は確実に優勝候補筆頭になる。」
「あぁ、わかっているぜ。そのために、あいつにはもっと頑張ってもらわなければならねぇ。」
(沢北だけど・・・。)
『チラ。』
流川を見る宮城と仙道。
「そうだな。」にこり。
(なに、笑ってやがる・・・。)
「流川。日本一の選手になってこい。」
「てめーに言われなくても。」
「リョーちん!なぜに流川だ!!逆転のアリウープを決めたのは、この天才桜木だぜ!!」
「わかってるって!お前には、倒さなきゃいけないやつがたくさんいるだろ!!」
「丸男に、デカ坊主か。この天才の敵じゃない!ハッハッハ!!」
(けっ。ホント、めんどくせー。)
「桜木。期待しているぞ。」
「ふん。俺に勝ちたきゃ、死ぬ気で練習して来い!センドー!ハッハッハ!!」
「ふっ。まいったなー。」にこり。
『ガシ!』
その傍らで、固い握手をする黒川と柳。
「今日は、記念すべき俺の初勝利だな。」にや。
「最初で最後だ。次は、負けないぜ。快によろしくな。」
「あぁ。早く、誤解を解いてやらないと。このままじゃ・・・。」
観客席。
『グフッ!!』
「ようやく飲み終わったぜ・・・。さすがに、きつかったぜ!」
と高宮。
「もうおせーよ!!」
と平手で突っ込む大楠。
「ぶひっ!」
「のわぁぁーーー!!!」
「吐きやがった!!!」
高宮は、コーラをもどしていた。
「勝ったな。」
「あぁ。勝った。」
「本当に諦めの悪いやつらだった。」
「まーな。」
と笑う三井。
「それが湘北。それが三井魂っすよね?」
と笑いながら、水戸がいった。
「三井魂か・・・。」
(「諦めたら、そこで試合終了だよ。」)
三井は、安西のいったあの言葉を思い出していた。
「いや、わりー。あれは、三井魂じゃねーや!」
「えっ今更!?」
「あれは・・・。あれは・・・、バスケットの仏様の魂さ。」
続く。
前回の最後、福田はブザーなるまえに打ってるよね?
これは駄作だね!
やっと、勝敗がつきましたね。
実際、湘北が負けたかと思いました。
でもこの展開最高でした↑
湘北が勝ちましたね。基本的に湘北も陵南も好きですよ。ただ、田岡はあまり好きじゃないですが・・
選抜の県予選はベスト5とかはあるんですか?あと全国までに柳・桜木に3Pをマスターしてほしいですね。
思ったんですが、流川を持ち上げすぎで若干桜木をけなしすぎのような気がするんですが・・・。
特に宮城・彩子・晴子が一言多いような気がします。
長文失礼しました
このブログは毎日チェックしてるのですが、いつ更新するのか教えていただけたらうれしいです。
前に言っていたならすいません。
コメントありがとうございます。
やはり、主役の湘北に勝ってもらわなければというところですかね。
肉丸さん
駄作で申し訳ないです。
でも、いつも見てくれてありがとうございます。
山口さん
長い長い試合でしたが、ようやく終止符をつけることができました。来年に持ち越すことなく、試合が終えてよかったです。
リョーさん
ベスト5は後ほどです。
2年も一緒にいると、成長しない桜木の子供っぽいところにイラっとくるようです。
あさん
鋭かったです、さすがです(苦笑)
決まった曜日ではなく、基本的に週に4日更新し、祝、日曜日の更新はありません。仕事行く前の更新になりますので、時間的に余裕があるとき更新しています。