流川は、昔の出来事を思い出していた。
-----------------------------------------------------------------------
<<回想>>
練習終了後の流川と三井の1on1は、湘北の慣習となっていた。
「ホント、好きだね。あの人たちは。」
と宮城。
「天才の足を引っ張らぬよう、努力したまえ!ハッハッハ!!」
「さぁ、やるか。」
「うす。」
「今のところ、俺の321勝319敗だよな。」
「321勝320敗。」
「けっ。細けぇな。よし、始めようぜ!!」
『ダム!』
『キュ!』
『ザシュ!!』
練習終了後、毎日30分間の1on1を行っていた。
そして、その30分間で、流川は三井に必ずシュートブロック、ドリブルスティールをされていた。
『バス!!』
「よし!!」
拳を握る三井。
(ぐっ、まただ。)
「先輩・・・。なぜわかる?」
「へっ。勘だな!!相手が、強ぇほど勘に頼る。これだ!ははは。」
三井は、胸を張っていった。
(流川は、着実に力をつけている。悔しいが、経験や眼だけじゃ、追いつけねぇ。)
(勘・・・。)
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「三井先輩・・・。」
「三井先輩・・・。あぁー、あのグラサンの人ね。」
「そうだ。あの人の勘は、センスという言葉だけじゃ、説明が出来ない。
あの人は、まじで凄かった。スティールはもちろん、チャージングも奪った。」
「・・・。」
「流川も柳もわかっていると思うが、全国には数え切れねぇほどの実力者がいる。
もちろん、俺らよりも上のやつもいるだろう。
そんなやつらをディフェンスするとき、たまには勘っやつを信じてディフェンスしてもいいじゃないか。
自分を信じなさい。安西先生の言葉だが、俺はそう捉えたぜ。」
「自分を信じろ・・・。」
「まぁ、俺はわりと勘に頼っていましたけどね。はははっ。」
「よし。だいぶ休んだだろ。じゃ、もう少しやるか?」
「うす。」
「宮城さん、やります?」
「いや、おめーがやれ。俺は指示を出す。」
「へい。」
-----------------------------------------------------------------------
それから、10分後。
体育館の入口には、石井ら2年生と1年生が、立っていた。
「何してんの?体育館使用中?」
と安田が問う。
「やっ安田さん・・・。あれ・・・。」
桑田が、体育館に指を差すと、柳と流川が1on1をし、宮城が大きな声で指示を出す姿があった。
「チース。」
「チース。」
挨拶する安田ら。
『バシ!!』
『バシ!!』
「声が小さーい!!!」
「マネージャー!!」
「あっ彩子さん!!!」
「今日から練習再開よ!!!もっと気合を入れなさい!!!
挨拶はチューーーース!!よ!!」
「チューース!!!」
「うむ。やれば出来るじゃない。よろしい。」
「うわー。彩子さん、気合入っているな。」
「でも、マネージャーはこうじゃなくっちゃ。」
ひそひそする安田ら。
宮城が振り向く。
「おめーら。おせーぞ!スタメン取る気なら、もっと早くきやがれ!!」
「はい!!!」
そして、宮城が大きく挨拶する。
「チューース!!」
続いて、他のメンバーも挨拶をする。
「チューーース!!!」
「ほっほっほ。元気ですね。よろしい。」
安西の登場である。
「宮城君。いつもどおりに進めてください。」
「はい。先生。」
選手らは、軽いランニングを始めた。
「先生。今日は、桜木花道がリハビリセンターに、白田が晴子ちゃんと病院にいっています。」
「うむ。で、どうですか?2人の状態は?」
「白田が全治1ヶ月。桜木花道は、明日から軽い練習に復帰できるようです。」
「そうですか。彩子君、ありがとう。」
「ですが、先生・・・。ただでさえ、うちはインサイドが少ないのに、白田を怪我で欠き、カクは白田と比べると数段落ちる・・・。
そうなると桜木花道の練習相手がいません。
残された時間は、1ヶ月ちょっと、やはり、桜木の成長が全国への鍵だと思うのですが・・・。」
「大丈夫ですよ。もう準備は出来ています。」
「えっ?」
「ほっほっほ。」
安西の準備は、それから数日経った週末に披露されることになった。
続く。
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<<回想>>
練習終了後の流川と三井の1on1は、湘北の慣習となっていた。
「ホント、好きだね。あの人たちは。」
と宮城。
「天才の足を引っ張らぬよう、努力したまえ!ハッハッハ!!」
「さぁ、やるか。」
「うす。」
「今のところ、俺の321勝319敗だよな。」
「321勝320敗。」
「けっ。細けぇな。よし、始めようぜ!!」
『ダム!』
『キュ!』
『ザシュ!!』
練習終了後、毎日30分間の1on1を行っていた。
そして、その30分間で、流川は三井に必ずシュートブロック、ドリブルスティールをされていた。
『バス!!』
「よし!!」
拳を握る三井。
(ぐっ、まただ。)
「先輩・・・。なぜわかる?」
「へっ。勘だな!!相手が、強ぇほど勘に頼る。これだ!ははは。」
三井は、胸を張っていった。
(流川は、着実に力をつけている。悔しいが、経験や眼だけじゃ、追いつけねぇ。)
(勘・・・。)
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「三井先輩・・・。」
「三井先輩・・・。あぁー、あのグラサンの人ね。」
「そうだ。あの人の勘は、センスという言葉だけじゃ、説明が出来ない。
あの人は、まじで凄かった。スティールはもちろん、チャージングも奪った。」
「・・・。」
「流川も柳もわかっていると思うが、全国には数え切れねぇほどの実力者がいる。
もちろん、俺らよりも上のやつもいるだろう。
そんなやつらをディフェンスするとき、たまには勘っやつを信じてディフェンスしてもいいじゃないか。
自分を信じなさい。安西先生の言葉だが、俺はそう捉えたぜ。」
「自分を信じろ・・・。」
「まぁ、俺はわりと勘に頼っていましたけどね。はははっ。」
「よし。だいぶ休んだだろ。じゃ、もう少しやるか?」
「うす。」
「宮城さん、やります?」
「いや、おめーがやれ。俺は指示を出す。」
「へい。」
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それから、10分後。
体育館の入口には、石井ら2年生と1年生が、立っていた。
「何してんの?体育館使用中?」
と安田が問う。
「やっ安田さん・・・。あれ・・・。」
桑田が、体育館に指を差すと、柳と流川が1on1をし、宮城が大きな声で指示を出す姿があった。
「チース。」
「チース。」
挨拶する安田ら。
『バシ!!』
『バシ!!』
「声が小さーい!!!」
「マネージャー!!」
「あっ彩子さん!!!」
「今日から練習再開よ!!!もっと気合を入れなさい!!!
挨拶はチューーーース!!よ!!」
「チューース!!!」
「うむ。やれば出来るじゃない。よろしい。」
「うわー。彩子さん、気合入っているな。」
「でも、マネージャーはこうじゃなくっちゃ。」
ひそひそする安田ら。
宮城が振り向く。
「おめーら。おせーぞ!スタメン取る気なら、もっと早くきやがれ!!」
「はい!!!」
そして、宮城が大きく挨拶する。
「チューース!!」
続いて、他のメンバーも挨拶をする。
「チューーース!!!」
「ほっほっほ。元気ですね。よろしい。」
安西の登場である。
「宮城君。いつもどおりに進めてください。」
「はい。先生。」
選手らは、軽いランニングを始めた。
「先生。今日は、桜木花道がリハビリセンターに、白田が晴子ちゃんと病院にいっています。」
「うむ。で、どうですか?2人の状態は?」
「白田が全治1ヶ月。桜木花道は、明日から軽い練習に復帰できるようです。」
「そうですか。彩子君、ありがとう。」
「ですが、先生・・・。ただでさえ、うちはインサイドが少ないのに、白田を怪我で欠き、カクは白田と比べると数段落ちる・・・。
そうなると桜木花道の練習相手がいません。
残された時間は、1ヶ月ちょっと、やはり、桜木の成長が全国への鍵だと思うのですが・・・。」
「大丈夫ですよ。もう準備は出来ています。」
「えっ?」
「ほっほっほ。」
安西の準備は、それから数日経った週末に披露されることになった。
続く。