2015年10月17日の再掲載

　　　　　　　　「ねえ君と声を掛けるもはばかって
　　　　　　　　　　　　　　　　　それじゃ手紙と尚更渡せず」

　この頃は電車の中で聴く曲が
　乃木坂46の歌になっている
　どちらかというと
　今迄は福山さんとかＫさんとか
　また少女時代とかＫポップの女性グループの曲を
　聴くことが多かったが
　何気なく聴いた乃木坂の歌が
　耳に違和感無く流れて行くから
　それ以来聴く事が多くなった
　サラリとしていて聴き易かったから
　
　いずれの曲も固定観念でいたら
　聴く事は無かったかもしれない
　この頃思うのは
　固い意志を持つ事は必要だけど
　柔軟な頭の回転を併せ持つ事も
　生きて行く上で必要だと
　
　人生を無駄に生きていないか
　なんて思う時もある
　限られた人生の最期くらい
　心安らかに過ごせればと
　韓流ドラマを見ながら
　思っていた
　「家族なのにどうして、、、」
　もうすぐ終わってしまうのが寂しい
　
　あなたに声を掛けたいと思っていても
　やっぱり声に出して言う事は
　なかなか出来ない
　かといって　想いをしたためた
　手紙みたいなものを渡すのも
　尚更引けてしまう
　結局は　こうやって
　僕の　あなたの
　想いは潰えてしまうのです
　廻ってく季節のように
　
　　　　　　　　　初恋亭夢中　　　　　

2015年10月12日の再掲載

　　　　　　　　　「恋心伝えられずに季節替え
　　　　　　　　　　　　　　編みかけマフラーチェストの下へ」


　昼間は暑いくらいの気温だった
　近くのスーパーへ買い物へ
　丁度イベントがあったようで
　お笑い二人組が来ていた
　以前は売れていたけど
　ここんとこ前ほど
　テレビには出ていないので
　お笑いの世界も
　一発屋で終わるか
　売れなくなってこんな風に
　営業中心になってしまうのか
　しんどい世界だと思う
　芸が上手いというだけでも駄目だし
　かといって同じようなネタでは
　すぐ飽きられるし
　「安心してください」と言える迄には
　もの凄い下積が
　芸人も歌手もそれなりのファンを掴まないと
　そして常に努力を惜しまないで
　
　この二人組は
　わりかし感じが良かった
　良い印象を持たれるのは
　その先の為にも必要な事
　会社勤めの僕たちにも
　それは言えますね

　まだ木枯らしの季節ではないけど
　街並みの木々の葉っぱは
　結構赤く色づいていて
　枯れ葉も
　また一つ季節は進むのだ
　
　寒くなって来ると
　何故かマフラーが
　この冬にクリスマスプレゼントとして
　送ろうとしていた彼女だけど
　結局渡せないで終わってしまった
　そんな片想いの彼女
　こんな気持ちと思って作った詩です
　冬に向かうこの季節には
　何故か
　こういった詩が合ってしまうかな
　悲しいけれど
　寂しいけれど

　　　　　　　　初恋亭夢中

2015年10月4日の再掲載

　　　　　　　「キラキラとまぶしい程のつぶらでも
　　　　　　　　　　　　　　恋のハジマリ予感すらなく」


　電車に乗ると決まって僕は
　扉のところの寄り掛かれるところに
　立つようにしている
　人によってはそこのけと
　駆けて行って迄して
　席を取ろうとする人もいるけど
　会社に行けばほとんどパソコンの前
　座りっぱなしの僕は
　身体が怠けてしまうのを避けるためにも
　余程の事がない限り
　このスタイルで通っている
　老人や妊婦さんなどが
　立っているのを見るのも嫌だし
　だけど現状の通勤風景は
　見るからに頑丈な男が
　窮屈そうに肩を突っつき合いながら
　座っているのが多い
　
　それはある意味
　現在の風潮を反映している面でもあると思う
　権利にまつわるぶつかりあいの
　小さな縮図であるかのような
　
　ずっと若い彼女の眼は
　キラキラと眩しい程に輝いている
　そのつぶらなひとみは
　時として胸にズキンと
　響かせて
　戸惑いを隠せない自分を
　映し出す事がある
　
　何でもないような
　フリをするのが
　精一杯の自分だった
　
　小説風に書けば
　上の様な書き方なんだろうけど
　なかなか難しい
　やはり短歌でつくるのが
　今の自分には
　合っているのかも

　　　　　　　　初恋亭夢中