産経ニュース、2010.6.3 20:32
『小沢氏はしばらく静かにした方がいい!』
鳩山由紀夫首相の退陣表明に伴う民主党代表選は4日午前行われる。樽床伸二衆院環境委員長(50)=大阪12区=が3日、立候補を表明し、2日に出馬表明した菅直人副総理・財務相(63)=東京18区=と争う。菅氏は3日の記者会見で、当選した際の政権・党運営で、小沢一郎幹事長の影響力を排除する考えを示した。代表選は小沢氏に批判的な議員、グループの支持が拡大している菅氏と、小沢氏に近い中堅・若手議員の一部に支援されている樽床氏が対決する構図になりそうだ。
菅、樽床両氏は3日夜、党本部で相次いで出馬の記者会見を行った。
菅氏は小沢氏について「国民の不信を招いたのだから、小沢幹事長はしばらく静かにした方が、ご本人、民主党、日本の政治にとっていい」と明言した。
樽床氏は「世界のリーダーは新しい世代に若返りしている」と述べ、世代交代の必要性を強調した。小沢氏に関しては「すべて親小沢、反小沢の2極に分ける考え方に立っていない。そういうことを乗り越えねばならない」と述べた。
ただ、樽床氏を支援するのは、三井弁雄(わきお)国会対策委員長代理や松本剛明衆院議院運営委員長、笠浩史筆頭国対副委員長ら小沢氏に近い中堅・若手議員だ。
樽床氏は出馬会見後、小沢氏の秘書出身の樋高剛副幹事長とともに小沢氏を支持する議員グループ「一新会」の会合に向かい支援を要請した。さらに小沢氏を支持する若手議員のグループ「一新会倶楽部」の会合にも出席し支持を求めた。
一方、菅氏に対しては3日、小沢氏に批判的な議員やグループを中心に支持が広がった。岡田克也外相は「権力の二重構造は好ましくない。政治とカネの問題をはじめ民主党らしさが失われている」と述べ、菅氏に政権・党運営で小沢氏の影響力を排除するよう求めた。
前原誠司国土交通相、野田佳彦財務副大臣、横路孝弘衆院議長のグループも3日、菅氏支持を決めた。前原氏や野田氏は岡田氏と同様の認識を示した。玄葉光一郎衆院財務金融委員長も菅氏支持で足並みをそろえた。
羽田孜(つとむ)元首相のグループは3日、自主投票を決めた。鳩山グループは3日昼、対応を大畠章宏・同グループ会長に一任した。鳩山首相は「会の判断に従う」との意向を伝えた。同グループは4日朝の会合で対応を決定する。
民主党は4日午前9時から党本部で立候補の受付を開始し、午前11時から衆院別館講堂で両院議員総会を開き、党所属国会議員423人の投票で、昼過ぎには新代表を決める運びだ。新代表は同日午後の国会で首相指名選挙で第94代首相に指名され、同日夜には、宮中での認証式を経て新内閣を発足させる。
民主、国民新両党は連立政権を維持する。民主党は7日に新首相の所信表明演説、9日から各党の代表質問を行う方針だ。
鳩山内閣は4日朝の閣議で総辞職し、8カ月あまりで幕を下ろす。
『小沢氏はしばらく静かにした方がいい!』
鳩山由紀夫首相の退陣表明に伴う民主党代表選は4日午前行われる。樽床伸二衆院環境委員長(50)=大阪12区=が3日、立候補を表明し、2日に出馬表明した菅直人副総理・財務相(63)=東京18区=と争う。菅氏は3日の記者会見で、当選した際の政権・党運営で、小沢一郎幹事長の影響力を排除する考えを示した。代表選は小沢氏に批判的な議員、グループの支持が拡大している菅氏と、小沢氏に近い中堅・若手議員の一部に支援されている樽床氏が対決する構図になりそうだ。
菅、樽床両氏は3日夜、党本部で相次いで出馬の記者会見を行った。
菅氏は小沢氏について「国民の不信を招いたのだから、小沢幹事長はしばらく静かにした方が、ご本人、民主党、日本の政治にとっていい」と明言した。
樽床氏は「世界のリーダーは新しい世代に若返りしている」と述べ、世代交代の必要性を強調した。小沢氏に関しては「すべて親小沢、反小沢の2極に分ける考え方に立っていない。そういうことを乗り越えねばならない」と述べた。
ただ、樽床氏を支援するのは、三井弁雄(わきお)国会対策委員長代理や松本剛明衆院議院運営委員長、笠浩史筆頭国対副委員長ら小沢氏に近い中堅・若手議員だ。
樽床氏は出馬会見後、小沢氏の秘書出身の樋高剛副幹事長とともに小沢氏を支持する議員グループ「一新会」の会合に向かい支援を要請した。さらに小沢氏を支持する若手議員のグループ「一新会倶楽部」の会合にも出席し支持を求めた。
一方、菅氏に対しては3日、小沢氏に批判的な議員やグループを中心に支持が広がった。岡田克也外相は「権力の二重構造は好ましくない。政治とカネの問題をはじめ民主党らしさが失われている」と述べ、菅氏に政権・党運営で小沢氏の影響力を排除するよう求めた。
前原誠司国土交通相、野田佳彦財務副大臣、横路孝弘衆院議長のグループも3日、菅氏支持を決めた。前原氏や野田氏は岡田氏と同様の認識を示した。玄葉光一郎衆院財務金融委員長も菅氏支持で足並みをそろえた。
羽田孜(つとむ)元首相のグループは3日、自主投票を決めた。鳩山グループは3日昼、対応を大畠章宏・同グループ会長に一任した。鳩山首相は「会の判断に従う」との意向を伝えた。同グループは4日朝の会合で対応を決定する。
民主党は4日午前9時から党本部で立候補の受付を開始し、午前11時から衆院別館講堂で両院議員総会を開き、党所属国会議員423人の投票で、昼過ぎには新代表を決める運びだ。新代表は同日午後の国会で首相指名選挙で第94代首相に指名され、同日夜には、宮中での認証式を経て新内閣を発足させる。
民主、国民新両党は連立政権を維持する。民主党は7日に新首相の所信表明演説、9日から各党の代表質問を行う方針だ。
鳩山内閣は4日朝の閣議で総辞職し、8カ月あまりで幕を下ろす。