尾崎 慎 の 彫刻ライフ

石彫刻家尾崎慎の作品の紹介や、展覧会情報、これまでに起こってきたエピソードや日記など様々な事を綴って行きます。

尾崎 慎 略歴

2009-07-15 20:41:47 | 略歴
1987   多摩美術大学大学院彫刻家修了
     修了制作が学校買上げとなり、長野県更埴市に設置される。
     群馬県那須高原姫沼アートランドに2点設置
     神戸具象彫刻大賞展’87 優秀賞受賞
     父、喜久雄 心不全の為他界

    大学院の修了式の前日父が亡くなった。次の日が友引だった為修了式には
    出席する事が出来た。
    修了式の日、中井先生が新宿のペチカというバーに連れて行ってくれ、
    ここで初めてドライマティーニを飲んだ。
    「明日から俺とお前は対等だ。」
    最高に厳しく最高に嬉しい言葉だった。
    父の葬式の日目を開かない父に修了証書を見せた。涙が溢れた。
 
    神戸具象彫刻大賞展に入選したので、一人大学の作業場を借りて制作に取
    り掛かった。この時点ではまだ賞は決まっていなかったので、必死で制作
    した。他の学生達の模範の立場だったが、この緊張感がたまらなく心地
    良かった。

    第2回現代日本具象彫刻展    (千葉県立美術館)
    メモリアル野外彫刻展      (埼玉県)
    青山壱番街ビル・グループ展   (東京青山)
    有視界飛行展          (世田谷美術館)


アトリエを埼玉県川越市に友人と構える。

この後長崎県平戸市の観光協会より、日本最大の石彫一本彫り7mの石像「青年渡唐大使像」の制作依頼を受け、長崎県佐世保市の黒島で制作をする。
この大きさの作品は普通1年から1年半の制作期間が必要とされるが、3カ月での限定制作で10時間~16時間の労働時間だった。台座が9m有り、この上に設置された時点でもさらに制作は続けられた。
この時私だけ、よそ者扱いを受け、地上16mの足場の上でも私だけが、命綱を手渡されず、酷い仕打ちを受けながらの制作だった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« モニュメント IN 蛭川 | トップ | 野外彫刻 IN 蛭川 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

略歴」カテゴリの最新記事