発表する場所。

最近の形式として、画廊喫茶というのがやたらと多くなってきたように感じる。
画廊だけで経営していくには困難な時代でも有るが、それに伴い発表する人達も手軽にそうした空間を利用して、お茶をしながらアートに触れる感覚は余計身近に感じられ、ご近所さんの趣味的に作った物までこうした空間を占拠するように成った。
私はいわゆるこうした空間での発表をなるべくなら避けて通りたいと思ってきた。
しかしながら、画廊だけで遣っていこうとする所が激減して、有ったとしても、身近に手を出しやすい陶芸やガラスなどの工芸品、装飾品アクセサリーや衣服などの生活のすぐ隣りに密接した物ばかりだ。
私のような彫刻を扱う者にとっては、作品発表をさせてくれる空間が極端に減り、画廊探しも一苦労ナノだ。
少しは景気回復でアートの世界にも明るい兆しが見えてこれば、画廊一本でやる所もふえるだろう。