人生の失敗。

先日受験で失敗した生徒が、随分と落ち込んで戻ってきた。まだこの生徒には受験するところが残っているのだが、どうやら一番行きたかった大学に失敗したようで、酷く落ち込んでいる。

受験というのは時の運も有るし、その環境に慣れなかったり体調や様々な条件が揃ってそこを突破する事が出来る。普段大手予備校の中で、絶対的に太鼓判を押されている生徒でも失敗をしてくる事も有る。

生徒の中には浪人を許して貰えない家庭も有るだろうし、難しい問題でも有る。実際私は１浪しているし、私の姉などは４浪もしている。家庭環境で浪人を許して貰わなかった者でも、家を飛び出し、バイトをしながら浪人を続けていた者もいたが、それでも許されない家庭も有るかもしれない。

しかし最終的に人生は自分で進む道を選んでいかなくてはならない。一旦他の大学を卒業したり就職後、美術の世界に入ってきた者さえいる。

受験という特殊な環境の中、そこで失敗してしまうとその落ち込みようは酷いと思う。私も実際に経験をしてきているし、だからこそその状況の中にいる生徒の気持ちにもなれる。

しかしそれを自分の肥やしに出来るか、そのままヘタレになるかは本人の強い意思で大きく変わってくる。私なんぞはその連続でここまで来ているのでちょっとやそっとでは揺らがない自信が有る。

今は失敗したと思っていても、人生の中ではさほど大勢に影響は無いのだ。

失敗は成功の元。それを活かせていける大きな人間に育って行ってもらいたいものだ。

 

日記彫　ＮＯ，８８

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