尾崎 慎 の 彫刻ライフ

石彫刻家尾崎慎の作品の紹介や、展覧会情報、これまでに起こってきたエピソードや日記など様々な事を綴って行きます。

大切な手

2010-08-03 11:46:33 | 日記
昨日、ちょっとした不注意から火傷をしてしまいました。

普段使い慣れている道具は、エアー工具で、石の面を穿つのに使うピッチングハンマーです。
これを長時間使い続けるととてつもなく熱を帯びます。
何時もなら皮手袋をして持つのですが、うっかりこれを素手で持ってしまい、痛さが脳天を突き抜けました。
「あ~これはやってしまった!」手を見ると皮が焦げて、匂いもたんぱく質の焦げた嫌な匂いがしますし、この後水ぶくれになって、明日にはこの水ぶくれが剥けて道具も持てなくなってしまうのではないかという不安が過ぎりました。
咄嗟に水で冷やしていたら、「こちらの水、冷えていますよ。」とここで働く職人さんが親切に飲料水用に冷やす給水機の水を分けて下さった。
ヒリヒリと痛みが走りますがこの水に付けていると楽になります。
でも、水は体温で温まり、この水を汲み替える間はまた激痛が走ります。
この冷やす事を20分程していたでしょうか。まだ痛みはかなり有りますが、ここに植えてあるアロエを一葉戴きます。これがとても肉厚で、とても良いコンディションでした。
これを患部に張り付けると、段々と痛みも引いてきた気がします。
その後さっきまで水ぶくれになりそうだった所もアロエのエキスでふやけていますし、さっきまでのヒリヒリ感もすっかり取れていました。
まだ少しは痛みは有りますが、仕事をするには全く影響は無さそうです。
やってしまった瞬間の水ぶくれや、皮の剥けた状態を想像した事が嘘のように治ってしまいました。
やった瞬間の後の対処が良かったのか、もう心配はなさそうです。
普段何気なく使っている道具も何時こんな状態になっているのか、注意しなくてはいけません。
この手に大きな怪我をしてしまったら、仕事どころでは有りません。
何事も無くて良かったです。

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