作品のお嫁入り。

先日作品をお買い求め頂きました方の所に今日作品を収めに行きました。
お年は聞きませんでしたが、退職をされてから１１年と仰っていましたので、大体の事は分かりますが、旦那さまを亡くされてからお独りで暮らしているそうですが、とてもお元気で、物を作るサークルを開いておられるそうです。
今回の彫刻は設置は玄関先で、色々な植物を植えたり物を置いたりしたそうなのですがどうしてもご自分で納得がいかなく、「彫刻が置きたい。」と思ったそうです。
それから色々な彫刻を見て回ったそうですが、中々イメージに合った物が見つからず、私のこの作品に出合うのが運命だったかのように喜んで下さいました。
この作品がこの場所にピッタリ合うかどうかも不安だったでしょう。
しかし、これを置いた瞬間、今まで以上に喜んで下さいました。
「これから毎日玄関を開ける度に、この彫刻が見れると思うと本当に嬉しいです。」
こんなにも喜んで下さるとは作家冥利に尽きます。
「あ～、こんなにも感動を与える事の出来る彫刻家で良かった。」と思う瞬間でした。

一つの納得の行く作品が手元から離れるというのは次への原動力です。


明日はどんな作品に取り掛かろう・・・