明日朝には熱帯低気圧に??でも雨に??お出かけの方は気を付けましょうね。
葺合の名谷亭のご案内と残念なお知らせです。10月20日(日)をもって「さよなら落語会」となります。
またがあるとは、うかがっていますが・・・その時には、またご声援よろしくお願いいたします。
中学校の近くをカバチャンがパチリしてくださっています。
①
②
③
説明はバトンタッチです。よろしくお願いいたします。
19日に向かって、今はまっしぐらです。皆様もお身体ご自愛くださいね。19日までは(^O^)/
今月はハロウィンですね。ちょこっとペッタン!
葺合の名谷亭のご案内と残念なお知らせです。10月20日(日)をもって「さよなら落語会」となります。
またがあるとは、うかがっていますが・・・その時には、またご声援よろしくお願いいたします。
中学校の近くをカバチャンがパチリしてくださっています。
①
②
③
説明はバトンタッチです。よろしくお願いいたします。
19日に向かって、今はまっしぐらです。皆様もお身体ご自愛くださいね。19日までは(^O^)/
今月はハロウィンですね。ちょこっとペッタン!
腕に覚えあり(ガラスの団結、ひび割れた友情)3
放課後の僕らは恐怖心で一杯どころか、むしろハシャイデいた。何故だ? 恐ろしすぎて陽気になるのか? 頭がいかれてしまったのか? 僕は不思議でならなかった。
「サアー、何人でもかかってこい、三年の弱虫野郎!」
僕らは息巻き、小学校時代の喧嘩談義に花が咲いた。が、僕を除いて、実戦経験のない者ばかりなので、空騒ぎ空回りだった。直ぐに話のネタも尽き果てた。この先を埋める威勢の良い言葉も話も見当たらず、途切れてしまい、空しく白けた空気が漂い始めた。
永い沈黙が訪れていた。視線が不安のために泳ぎ、暫くして爪先や天井、黒板、窓の外に落ち着いた。誰もぼんやりと見つめていた。打ち寄せる恐怖は思考を停止させて、心を遠く我が家に旅立たせていた。ただ、空しい時間がいつ果てるともなく流れるだけだった。
そんな時、アキラが沈黙のカーテンをソロリと開けた。
「asaが殴ったヤツなぁ、ものすごく不良で問題児やねん。先生もお手上げやから、好き放題に悪いことをしてるんや。クラブ入ってないから暇で、何処でどんな悪さしとるかわからへんから怖い。そんなヤツを、みんなの前でド突いて恥かかせたから、なにしてくるか……、わからへんで」と、説明口調で静かに言った。僕らは恐怖で完全に言葉を失った。
「メリケンサック持っとうかも知れへんし、バットや鉄パイプもって殴り込んでくるかも知れへんで」と、止めとけば良いのにアキラは続けた。
目で、対抗すべき喧嘩道具を探した。
「掃除道具しかないで。バケツと箒でどうする―」
「レレレのおじさん作戦で、お出かけですか、というのか」
「相手を笑わせてどないするんや。こりゃ、喜劇を通り越して悲劇や。哀れや!」
こんなクダラナイ話も、いつもなら誰かが詰まらなさ過ぎて噴きだしたが、今はお互い誰も笑わない。困ったものだ、緊張しきっている。
後ほど、高校時代のワルが、箒を投げて黒板を穴だらけにしたのを見て、こんな使い方もあるのか、立派な武器だな、とビックリした。だが、この時は想像の外に在った。
時が止まっているような錯覚に捕らわれていたが、窓の外には目映い光はなく、既に薄暗く、暮れ掛かっていた。教室の中は、もはや外光も僅かしか入らず、外よりもっと暗かった。陽の傾きに合わせて、僕たちの心は暗く沈んでいくようだった。不意に殴りこみをかけられた時のために、僕らの人数と動きが見えないように蛍光灯は消していた。暗闇の中では、お互い表情が少し分かる程度で、初めのカラ元気はそれぞれの顔には無かった。
そんな時ツトムが切り出した。
「おれ、用事思い出したから、悪いけど……、先に帰るわ。すまん」
友情を忘れてあっけらかんとして言うので、僕らに少し動揺が走った。全体の雰囲気が気弱に流れた。このままでは全員戦意喪失してしまう。恐怖に耐える時間が長かったせいか、少年の僕らは根負けしてしまって、心は傷ついた小鳥のように弱っていた。相手の心理作戦に負けてしまっていた。
「今日はもう襲ってこえへんから、みんな帰れや。俺は、逃げたと思われたら恥やから、校門が閉まるまで、もう少しおるわ。大丈夫や」と、僕は勇気を振り絞って強がった。
皆な安堵の表情をしながらも、「一人で大丈夫か」と、僕を気遣ったが、既に緊張の糸は切れていた。誰もが勇猛果敢に戦うことは出きる状態ではなかった。
「危なくなったら逃げる。足は早い、逃げ足はもっと早い」
と、言ってはみたものの、みんなが帰ったその後、一人になると、寂しさを通り越し不安と恐怖がまとわりついてきた。
〈僕はどうなってしまうのだろうか……? 大丈夫や! 心配するな!〉自問自答する。
街灯に明かりが灯り始める頃、教室は漆黒の闇に包まれた。動かなければ闇に同化している自分が居た。心は暗く、闇の中に取り込まれていた。やがて校門は閉まる。ここには既に、恐怖を打ち明けられる相手も、恐怖を共有してくれる友人も居ない。
〈来ないヤツラを待っても仕方ない、さあ帰ろう。一人で頑張ったんだ、褒めてやるよ〉
静かに自分に言った。足取りは重たかった。ひたひたと自分の靴音が暗闇を裂きながら廊下に響く。その音に怯え、振り返ると、闇の中で影法師が揺れているだけだった。
走って逃げたい気持ちを抑えながら、ゆっくりお勝手口のような南門の脇の門を潜って、外に出た。心配していたことは何も起こらなかった。安堵のため息が漏れた。しかし気を緩めてはいけない。ヤツラのことだからどこで見張って待ち伏せしているかも知れない。ここで気弱な姿を見せると、襲いかかって一生いじめられるに違いない。強がるしかない。
振り返って校舎を見上げた。「見ているか、お前たち、俺は逃げない。戦ってやる」と、拳を突き上げ、虚勢をはった。ゆっくりと堂々と歩いて帰ることにした。帰り道は遠かった。来たときよりも遠かった。いくら歩いても、我が家が遠ざかって行くようだった。
友だちが去った僕は惨めな寂しさを覚えた。が、襲われるという恐怖にも増して僕が意識し始めたのは、自分の中の形のない冷たい虚ろな恐怖だった。その恐怖は、さっきまで自信で満たされていた友情という空隙に、ぬめりこんだ冷たい虚空のように今はいすわっており、それは寒気を催させた。瞬く間にそれが、僕の中に居座り続けた。それを排除する術は僕にはなかった。
それ以後、ツトムとはお互いを無視して冬休みまで口をきかなかった。僕は僕で友だちを見付け、ツトムはツトムでショウゾウと親しくなっていった。中学生の友情はこんなにもろいモノかと、自分を責めた。ただ在るのは、虚ろな記憶と友情の空白だけだった……。
腕に覚えあり(ガラスの団結、ひび割れた友情)2
僕らの間では「サンゲン」または「三回当て」という、囲いのないドッチボウルのような遊びが流行っていた。三回当てられると罰として、みんなに尻をおもいっきり蹴られる遊びだ。でも怖いヤツには手加減をするのが生きていく知恵だ。寒くなると、示し合わせたように狭い校庭で三学年、それぞれのグループが入り乱れて、ぶつけ合い逃げまどう。不意にあらぬ角度からボールが顔を掠め、逃げ惑う者同士の身体がぶつかり合う。突然、当たり損なった他のグループのボールが身体のどこそこに関係なく直撃する。
「すんまへん」と言いながら、いつもはお互い喧嘩もなくやり過ごす。狭いので、楽しく遊ぶのには、お互い挨拶と謙虚さが大切なのだ。こう見えても、僕達は下町の紳士予備軍だからね、当たり前だ。鶏のようにショッチュウ甲高い声で喧嘩ばかりしてはおられない。
しかし、その日は違った。
不意を食った。僕の後頭部に、パーンと乾いた音がした。首に激痛が走った。フラッとし、記憶が飛びそうだったが気を持ち直してボールを拾い上げ、飛んできた方向を睨み返して、仁王立ちになった。
〈どこのどいつや、許さないぞ〉身構えた。
「早よ、ボール返せ、サッサとせんか、くそガキ。なに睨んどんや、ど突いたろか」
御丁寧な三年生の挨拶があった。こんな時には丁寧な挨拶を返すのが僕流の礼儀だ。
「こっちこそ、ど突いてあげましょうか」と、斜に構えて応えた。
「泣かしたろか」と、ヤツは凄む。
「泣かしたろか」
オウム返しに言葉をはき捨てると、アイツは見る見る間に顔が紅潮してきた。トサカにきているらしく、本当に怒らせてしまったみたいだ。
「い(殺)てまうぞ」
「どこに、い(行)くんや」と、揶揄嘲笑すると、ど突きにこちらへ来た。
慌ててメガネをアキラに預けて、僕は身構えた。
「い(殺)てまえ」
「二年のクソ生意気なガキ、どついたれ」
「二度と舐めたこと言えんようにしたれ」
「手足の二三本折ったれ」
応援するように三年生は口々に脅し文句を垂れた。
ヤツは仲間の声援を背中に受けて、じわりじわりと距離を縮めてきた。
こちらの応援団も負けずに応酬するかと思ったら、沈黙と溜息で静かに成行きを見守るだけで、止めてくれと懇願するような眼もあった。あかん、気持ちが負けそうや。
嘲笑うようにヤツはじりじりと近づいてきた。ためらっている時間がない。恐怖という砂時計の砂は弱虫の心に静かに落ち続けていた。日頃優柔不断な僕でも必死になって戦術を考えた。へつらうようにヘラヘラと愛想笑いしながら、唐突に、ボールをぶつけ、ひるんだ隙に飛びかかろうか。良い考えだ。今こそ、奇襲攻撃、真珠湾攻撃や。ぶつけるマトは、顔面がいいかなぁ、でも、ヒョイと避けられそうや。ヤツの身体にボールを当ててもダメージが少ないし、さらに怒らすだけだ。ヤッパリ顔面を突如狙おうか。落ち着け俺。そうだ悟られないように出来るだけ引きつけて顔を狙うのだ。それが良い。それしかない。
奴の目を睨みつけると僕は驚いた。すでにヤツとは恋人距離ですよ。ヤツはいつの間にか、こんな近くまで来てしまったんですか。これじゃぁ、抱きしめられてキスされそうだ。これもまた、厭だ、ヤダ、大変だ。これは困った、驚いた。
僕は可愛く愛想笑いをしながら、大きく息を吸い込んで、気前良くボールを手渡した。ヤツがキョトンとして受け取った瞬間、狂暴な感情と激しい怒りと恐怖が津波のように僕に襲い掛かった。なにか烈しいものが頭の中で爆発した。
「食らえ」とばかりに、僕は拳を振り回した。ヤツは、ボールを受け取っただけでなく顔面にイヤと云うほどのパンチをも共に受け取ってしまったのだ。卑怯と言わないでくれ。弱者の戦法、チンギスハンも真田雪村も使った、逃げると見せかけて、反転して手痛い攻撃をする頭脳作戦だ。これが喧嘩だ。喧嘩にスポーツマンシップなどない。ただ勝つのみ。
日頃、一息で10発以上殴る練習をしていた。ヤツは頑強だった。10発でも倒れない。殴るたびに、拳にヤツの全体重が重く伝わってくる。フライ級がヘビー級と戦うという事はこういうことかと、後悔の念が脳裏を掠めた。これが生身の人間なのか? 水の入った大きな皮袋を殴っているみたいだ。コヤツはサンドバック状態なのに、意地でも倒れない。同級生なら二三発で倒せるのに、意地を張って倒れない。更に息を吐きながら殴ると、酸欠息切れで目眩がして、拳からは重い恐怖が伝わってきた。この時期の僕らは一年違えば、体格や筋肉の質も天と地の差がある。喧嘩に自信のある一年上を倒すのは、奇跡に近い。後悔と恐れが心をジワジワ支配してきた。殴りながらも恐怖心で、時間を止めたかった。
突然、試合終了の合図が耳に入った。昼からの一時限目の始業のベルが鳴った。同時に、ヤツの腕からポタリとボールが落ちて弾んで転がった。サッと後ろに跳びのき、呼吸を整えながら身構えた。すぐ攻撃できる示現流である。二十発ほど叩き込んだみたいだ。ヤツは立っているのがやっとだ。でも敵ながらすごい精神力だ。心が不安に吸い寄せられる。勝った? 勝ったに違いない! 勝ったかも知れない?! 勝ったのだろうか……。睨み合ったまま不安な長い時間が過ぎた、ほんの数秒なのに。ヤツの虚ろな眼差しの奥から、まだ射抜くような不気味さが漂っている。目がまだ死んでいない。反撃はあるのか……。
短時間なのに、既に腕の筋肉はピクピクと痙攣して、きつく握った指は簡単には広げられず、痛む拳は使いものにならなかった。脱臼しているのかもしれない。もう一度殴り合うのは指の骨折を伴うだろう。きつい。しかし、逃げるわけにはいかなかった。
受験が近づいているせいなのか、始業のベルに吸い寄せられるように三年から素直に校舎に向かった。ヤツは仲間の肩に腕をまわして身を預けて支えられるようにフラフラと歩き始めた。よせば良いのに、僕の仲間たちは、落ち武者の群のように去って行くその背中に向かって、出きるだけの罵声を投げた。止めて欲しかったが、勝ち負けの分からぬ中途半端な状態では仕返しされるのが怖くて、勝ち名乗りを上げたかったのだ。一つ一つの捨て台詞が、勝ちどきだった。みんな怖かったから俺達は勝ったのだと、追い討ちをかけた。
「覚えとけよ、おまえら。放課後、お礼参りに行ったるからな、無事に家に帰られると思うなよ。逃げるなよ、あほんだら」
ナンバー2が睨みながら捨てぜりふを吐いて校舎に消えていった。その仲間も一瞥を投げながら、ボスを庇って去っていった。厭な光景を瞼に焼き付けてしまった。相手にも三年生のプライドがある。このままでは終わらないだろう。沁みるような不気味さが、僕たちの心を支配していった。本当に勝ったのか、この先どうなるのか、考えるのが面倒なくらい不安になった。
腕に覚えあり(ガラスの団結、ひび割れた友情)1
放課後、二年生の我がクラスでは、腕に覚えのある者が、呼びかけ合う事もなく教室に留まった。これから、とある三年生のクラスと命を張った喧嘩がある。怖いことに年上のワルたちが大挙して殴り込んでくるのだ。受けて立つ僕らには一人でも多くの仲間が欲しいものだ、それも腕力自慢の男が……。安心してくれたまえ、僕のクラスには親友のマサハルがいる。喧嘩とマサハルは同義語のようなモノで、こんな時には頼もしい助っ人だ。
僕がマサハルを当てにしたのは、ただ単に喧嘩が強いというだけではなく、人柄の良さに惚れて、親友中の親友と思い込んでいたからだ。困ったときは彼から救いの手を差し伸べてくれると勝手に思っていたからかもしれない。あまいか……。
くどいようだがマサハルというのは、ゴン太の誰もが僕らの学年の番長だと信じて止まなかった。まだ童顔の僕らと違って、色黒の派手なニキビ面のおっさん顔で、顔もでかいが態度もでかく、そのままでも成人映画を見に入れそうな雰囲気を持っていた。しかし、カズエの話しをすると、加山雄三に似ていると思い込んで小鼻を人差指で擦りながらニンマリして「幸せだなぁ」と僕らを笑わすが、その目がギラリと動くとみんな震え上がった。
思い起こせばマサハルは、小学校最後の雪の大決闘の時、我が校のサダオを直接ボコボコにはしなかったが、葺合区内の殆どの小学生番長を従え、どっかりと控えていた総大将だった。そんな彼が子分も連れずに越境入学してきた。「きっとドツキに来たんや」と噂が立ち、周りのワルたちは震え上がった。マサハルと同じ小学校では、大人に近い体力を持つワルたちの脅しや暴力に耐えかねて灘区のU中学に越境入学した者もいると聞いた。そんな番長の中の番長であるマサハルが紛れ込んでいると小耳に挟んだ一年生の僕らは、異常なほどパニックに陥って、太鼓持ちのように機嫌を取り、お近づきになろうとした。
仲間もいないのに入学して数日経つと、ワルの習性としてマサハルは行動を起こした。いじめっ子のサダオを呼びつけて、僕らの目の前で、「いちびっとったら、しばくからな、覚えとけ」と、上下関係を分らせるために脅した。犬が猫に八つ当たりをすると、猫がネズミに癇癪を起こすような、傍にいるだけでとばっちりを受ける怖さを感じたが、根性悪のサダオは、抵抗することもなく、うつむいたまま身動きもしなかった。冬の決闘の惨敗感でまだ怯えているようだった。それ以後、サダオはだいぶ大人しくなったような気がする。この時を切っ掛けに我々のヒーローであるマサハル番長が誕生した一瞬でもある。
クラブのないときは殆ど毎日、怖いもの見たさで、遠い遠い番長の家までついて行った。
金魚の糞みたいな僕を目つきの悪い奴が舐め回すように見ると、大安亭商店街の若大将と呼ばれることもあってか、「やー」とか、「よっ!」とか声をかける。途端に相手は伏せ目になり軽く会釈をして消える。それ以後、小学生の時に怖くて近寄れなかった界隈も、一人で大手を振ってウロツクことができるようになった。まさしく番長様さまである。
マサハルの玄関口で好きな将棋を九時頃まで指すと、心配して奥から親父が出てくる。
「勉強せん奴を家に連れてくるな」とマサハルを叱り、睨み付けながら僕を遠回しに怒る。
「どこの高校、受けるんや」
「葺合、受けようと思っています」と、マサハルと打ち合わせたとおり答えた。
「そうか、そうやったら、勉強もしてくれ」と言うと、安心して奥に消えた。
ツトムの親父もそうだけど、子供の友達の条件は葺合高校以上だ。親父の世代では前身が旧制中学でないと納得いかないようだ。それに引き替え僕の両親は気儘に任せてくれる。遊びに来てくれる友だちはどんな友だちでも大切な宝だ、といってくれる。有難いものだ。
マサハルの親父は、特に付き合う友達を心配しているようだった。小学生のままの交友関係で育つと、とんでもない奴になるか、とんでもない事件に巻き込まれるかで、一生を棒に振ってしまうかもしれないと、不安があったみたいだ。それで親父は、僕らの迷惑も顧みず葺合区で一番おとなしい中学校に越境入学させたのだ。
みんなの恐れる番長マサハルでも親父は怖いのか、入学以来しっかり約束を守って一度も喧嘩をしなかった。そんな彼の心の内は分かっていたが、それでも今の僕には、あの悪辣な三年生に勝つためには、番長という強い助っ人がほしかったのだ。親友と思っていたから助けてくれると信じていた。それで良い返事を期待していた。
「子供の喧嘩に興味はない」
期待の番長マサハルは、我関せず、だ。冷たい。
〈そりゃないぜ。お前も子どもやろう、いっぱしのワルなら義理と人情はどこに捨てた?〉
マサハルは、いつもなら「おれの家に来い」と、大安亭まで手を引っ張って連れ帰るのに、今日に限っちゃ薄情だ。帰っちゃうのォ……何テェコッタ、戦力ダウンだ。
〈番長、お前が頼りなんや。考え直して俺と一緒に三年生と戦ってくれ。本当の強さを今こそ見たいんや。頼むから戻ってくれ……〉
しがみ付き引き止めたかったが、既に小学生の頃の意気地なしの僕ではなく、ファイターとして売り出し始めたプライドが邪魔をして、悠然たる態度で見送るしかなかった。マサハルが去るのを見て多くの男子が、すまなさそうな顔をつくった。期待の盾である薫ちゃんもチュウ吉も新聞配達のために帰るであろう……、残念だが。
昼休みに一緒に遊んだクラスメートは示し合わせたように、「別勉(塾)がある」とか「家の用事がある」とか分かりやすい言い訳をして、一人抜け二人抜けして、結局、イチビリグループだけが残った。ええ格好しいのツトム、穏やかなヤッサン、騒がしいだけのババ、お好み焼き屋のマサル、そして不思議だが上筒井のアキラだ。不思議ではなく不幸なアキラは、僕が眼鏡を手渡したばかりに、仲間だと思われ、十分顔を覚えていかれたらしい。帰り道に奴らの倍返しを受ける気の毒な一人になってしまったのだ。 アキラはこの時点で勝つ意外に術はない。アキラよ、友をえらばば書を読みて六分の侠気四分の熱。
小柄なアキラは首が細く、だぶついた学生服を着ていた。一見弱々しい感じなのだが、そんな外観に反して、遠慮の欠けらもなくストレートにモノを言うので、彼の中身は一層図々しいものに思え、下町の僕らを苛立たせた。特にツトムは異常に苛立った。話の途中、不意に白々しくあらぬ方向を向いた横顔の頭の不用に大きいことが、意味もなくツトムをさらに苛立たせるばかりだった。そんな時、ノッポのツトムは、「脳天唐竹割り!」と絶叫して、馬場のジャイアントチョップをアキラの脳天目掛けて繰り出すのだ。すると、アキラはグレート東郷のようにニタリと笑って受け流すのだ、痛いのにだ。時折、教室ではコントのような二人の姿が見られた。それを見て僕はいじめられるアキラを弱者とか弱虫などとみなしたわけではない。彼はやはり僕にない一種のふてぶてしさがあり、クラスのべつの者と口をきいているときの言葉尻や語気などに、それを感じさせた。一度付き合うとアキラとの間柄は急速に近づいてゆき親友へと発展していった。また、中学生の裏社会を書いた僕の処女小説「番長物語」のたった一人の愛読者にもなった。
アキラの大きな頭は有名だった。どのようなモノかといえば、オデコが前にも後ろにも張り出した軍艦デコで、首に金床を乗せているみたいで、華奢な身体に不釣り合いなほど頭はでかかった。頭は誰よりも硬かったが、誰がどう考えてみても喧嘩という実践向きの身体では無かった。しかし、アキラは、弱々しく見える穏やかな顔からは想像もできないくらい意地っ張りだったのだ。その意地っ張りというのは大切で喧嘩に勝つ一つの要素でもある。この時ほど、居残ってくれるアキラに途轍もなく大きな友情を感じたことはなかった。とてもありがたかった。一生忘れないだろう。相手が何人で来るのかも分からなかったが、こちらも戦える人数が欲しかった。数頼みである。アキラの参加が嬉しかった。
いったい、なんなんだろうと、思ってたのを、教えてくださって、ありがとうございました。
素晴らしい晴天です。
今日は、従兄弟たちと、枝豆刈りに行って来ま~す。
毎年、同じところで、予約させてもらっているのですが、先月の台風の影響で、だいぶ倒れたらしいです。
さて、今年の出来は、どんなもんでしょうか・・・
K15君は、単なる酔っ払いではありません! 素面でも「飲んでるの?」と聞かれる・・・気の毒な・・・自由人なのです・・・!?
昨夜は・・・県母子連会長でもある、わが”団長閣下”を囲んでの深夜に及ぶ「大宴会」ののち・・・
カバチャンとちがい”熟睡!!”~早起きして、ふ さんを”ひっかけた”かたのリクエストにお応えすべく、相模湾の朝日~富士山~江ノ島~しらすピラフ・・・ついでにホール・宿舎 とカメラにおさめ・・・帰ってきました。もちろん練習も一応しましたが(二日酔いとの戦いがメインでした)・・・・
またまた・・・どなたかは存じませんが・・・ありがとうございます!! いつまでも待ちます!! 今まで待ったのですから・・・
ただ・・・不安が・・・この歳になって家族を捨てて・・・となりそうな・・・も、さりながら・・・その人は、万が一・・・・ひょっとして・・・・「別人28号」かも・・・・??
だんだんややこしい。もつれた糸をどう解く。
明日は、一周です。
「わたし」さんが「お~~い」と呼びかけたあとに、名前を入れてないから、そこからややこしい私の勘違いが始まったんですよ。わかっていただけましたか?
そして、Jさんお久しぶり。それはね、文字化けです。「Oh I」と呼びかけてるの。
それから、今回はせっかく、ハロウィンで装飾しているのに、それについて否定するコメントはないよね。いや、バックが黄色って文字が見やすくって良いなあと思ったんですよ。よく見ると、かぼちゃだらけじゃないですか。デザイン的にとっても良いとおもいますよ。冷や汗いっぱいです。フォローになったかなあ?
おニ・ニいって、なに?
タイトルの意味教えて。
もしかして、文字化け?
おねがいって、書いてあったの?
しょうもないことに、ひっかかるJでした。
ゆうちゃんでは、だめ?いいやんね。
そう、ゆうちゃんのコメントないと、弱ってんのかな?って、心配になるよ。
わたしのコメントに、3人が、いたの?多重人格かなぁ、わたし。(* ^ー゜)
昨日、個人レッスンに、粉浜に、行って、難波から御堂筋で帰って来たあと、すぐに、不通になっているでは?夜のNEWSで、まぁ、まだまだ運が、ある♪でしょ。
はい、来週にせまってきました。まだまだ、参加者お待ちしています。
それにしても、その上に書いてある「ふ」のコメントは、全くスルーですか?k15は、一応からんでくれるよ。からんでくれないと、繋がらないでは、ないですか。
全く、わが道を行く、カバちゃんなんだから。よろしく、お願いしますよ。
ということは、私の疑問は、「わたし」さんだったんだね。いや、あのコメント、書き込みが朝の8時だったもので、はなから「わたし」さんはありえないという、先入観でみたもので、とんだお騒がせをしました。
彼女の連絡先を知らせて良いか、確認中です。しばしお待ちを・・・
まだ分からない。K15の話題は翔びまくるから、ついて行くのが困難になる時がある。
「こ」とか「K15」とか、なんでやねん、気になって寝られない。
あさっては、一周してくる
いたずらにひっかかったんではないか?と。
最初は、ツトム君?、次はJさん?最後は「わたし」さん?ではないかとね。
もちろん、「ふさん」の正体ですよ。
どうでしょうか?
関係ない皆様、決して「ふ」の一人芝居ではありませんよ。
「ブログを忘れるほど?」ってあなた、私は一昨日にも書いてますけど、、、、。
でも、誉められるの好きだから書きますね。
ハロウィンってなんだろうと思って、ウィキペディアで調べたら、アイルランドのほうの大みそかのお祭りみたいのものだって。キリスト教は関係ないんだって。ふ~ん、だよね。なんで、日本人が、真似してお祭り騒ぎするんだよっていうと、漫才の人生幸郎みたいかしら。
日本の神道も宗教では、ないって知っています?神道の八百万の神々というのも、自然発生的に生まれたもので、宗教のように誰かが言い出したものではないわけ。
ハロウィンも、ケルト民族の昔から伝わる行事だそうで、それに文句をつけているわけではないですよ。でも、神道の国の人間としては、死者が蘇ってウロウロするなんて、ちょっと受け入れがたいなと感じます。
びっくりしたのは、ワンバックの結婚。
女子サッカーのワンバックが結婚したよ。と聞いたから、ああ、あのでっかい人が結婚できたんだよかったねと思ったらなんと同じチームのメンバーと同性婚だって。これには、びっくりしました。また、相手が超美人。なんかもったいないと思うのは、私だけでしょうか?亡くなった俳優ロック ハドソンがゲイだったと知ったときも同じように、もったいないと思った私ですが。アレ、何がもったいないのだろう?
「ふさん」こんなものでいいでしょうか?
また、あなたの意見も聞けたらうれしですね。でも、名前はちょっと考えて欲しいです。
ブログを忘れるほど?
ふさんのコメントないと、寂しいです。
まさか山ガールしすぎて・・・(^w^)
待ってるよん。
K15さん えらいね。どなたにも、ちゃんと反応して。最近の江ノ島の、写真ください。
遊びではない(・∀・)ですね。
釜揚げしらす、おいしいよね。今でしょ!だよね。
カバちゃん しらすの関係?旬のお話!!でした。愛車で遠くまで、スマート期待しています。(^-^)
名無しさん どなたのこと??ご住所ご存知なら、教えて下さい。お願いします。
青空の色は、秋なのに!まだまだ暑い(;´д`)。皆さまお体御自愛下さいね。
情報提供いただき ありがとうございます・・・・
ただ・・・
① 私の記憶からすると・・・すでに神戸を離れているはず・・・
② これ以上 ”個人”を特定出来るような”デリケート”な問題は(バ~カ!! 今更かヨ~!! と お怒りのむきも多いでしょうが・・・) そこはそれ・・・相手にご迷惑でしょうから・・・
是非 後日 個別に・・・という事でいかがでしょうか・・・これ正に・・・ 「口は災いのもと」 ///
19日 参加されるようでしたら・・・”そっと”お知らせくださるとありがたいです・・・(事務局 諸兄 ご配慮を!!)
パパチャリ で ”流浪の民” やってますね・・・芦屋とは・・・ 芦屋高校に 譜面を借りに行ったことがありました・・・女子の制服 葺合と違って・・襟元が可愛いかった・・・(勿論 人によりますが)
しらす・・・わからない? じゃ・・・秋刀魚 値段の違いは 性格の違い?!?! な訳ないでしょ!!
②は大日商店街、③はasaの好きな割塚温泉、まだやっていました。
しらす?どういう関係?
”ハロウィン”は・・・「おいおいまだ早いだろう!!」みたいな子・・・~「もうとっくに終わってるのにまだその顔?!」みたいな子・・・とか毎年いますね・・・・オバサンも気をつけてね・・・!!?? つまり・・・そのメイク!!??
三条南 ≠ 神戸市 ・・・・
しらす・・・ 江ノ島合宿の昼食メニューに”しらすピラフ”もあります・・・
最終戦 ”勝利で閉幕”・・・横浜高校時代 松坂大輔とバッテリーを組んだ 小池君の引退試合・・・ 2本弾!!
(彼は来期2軍コーチ就任・・・?!)中畑 来期も続投・・・ブログも続投・・・!! にて よろしくお願いします・・・!!