50のひとり言~「りぷる」から~

言葉の刺激が欲しい方へ。亡き父が書きためた「りぷる」(さざ波)を中心に公開します。きっと日常とは違った世界へ。

男は不思議に昔々の歌が・・・

2015-05-16 20:25:17 | 小説
男は不思議に昔々の歌がふと思い浮かんでくると、小公園に気兼ねで裏声で低く、その歌詞をベンチに足先に落とす。がらりと打ってかわった陽気さを押さえきれそうにない。
男の目は滑り台に腰かけた瞬間の女の、股間に注がれている。猫背だからよけいいやらしく感じられるだろう。若い股間がつとスカートに隠されるのだ。それで困ったのは女の方ではなくて、涼しげに砂場を見守る女がいた。男はどうしようもない・・・・・・うん?・・・・・・性器が感じ始めている。

(つづく)

先程は頭が変則勤務のせいで・・・

2015-05-16 02:18:03 | 小説
先程は頭が変則勤務のせいで重かったが、もう大丈夫・・・・・・。男は今、あの蜘蛛の空き巣に似て軽い気分に浸り始めていた。思えばこういうことは誰にもあることに違いないだろう。

(つづく)