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晴れた日こそ映画を観る

24歳会社員による映画感想ブログ。出かけたと思ったら映画館というインドア派です。

百万円と苦虫女

2010年05月12日 19時02分25秒 | 映画(未分類)
邦画らしい名作。

人付き合いが面倒になるときってあるけど、そういう煩わしさをうまくかわすには実は人間関係を自分から積極的に作るのが近道だと常々思う。

『百万円と苦虫女』は人と関わると面倒なことに巻き込まれるからって自分のことを知る人のいない場所を転々とする話。
海へ山へ、地方都市へ。

森山未来「自分探しみたいなものですか?」
蒼井優「自分から逃げてるんです。」

結末は森山未来の逃げる性格が引き起こしたと思う。
自分の考えを率直に言えたらすごく楽だろうな。

なんてことを考えさせられるだけではなく、クスリとくる地味な笑いがツボに入って仕方なかった。

海のチャラ男や山の老人と蒼井優のズレが生む奇妙な空気感が笑わせてくれる。

また、話の展開が早くて全く退屈しなかった。
おすすめ。

年の瀬

2009年12月30日 18時51分10秒 | 映画(未分類)
今日は1日論文を書くはずが、クレヨンしんちゃん見たり、トンちゃんの散歩行ったり、バイトのためだけに電車乗ったりと、やけに盛り沢山である。

ところでクリスマスに温泉に行った時の話である。
温泉に入っている客が自分だけだと気づき、おれは優雅に平泳ぎを楽しんでいた。
失敗は、広い温泉が貸切状態になったことで調子に乗ってしまったことだ。
風呂というスケールを忘れて手加減なしで泳いだため、足を縁にぶつけてしまったのである。
あれだけ手脚を広げ、金玉袋を広げて泳いだのだから仕方ない。
スイスイウハウハから一転、一気にテンションが下がったのは言うまでもない。
しかしその時はそれほど痛いとも思わず、特に気にすることなく今日まで過ごしてきた。
それがどうしたことか、今日散歩をしてからその足がじんじん痛むのである。
足が痛む度にクリスマスの楽しかった温泉旅行を思い出す。
まるで、つまさきに思い出の鍵が埋まっているかのようだ。
そう、足の痛みはサンタさんからのクリスマスプレゼントだったのである。
年内には、このプレゼントを靴下から取り出すつもりだ。

それでは俳句で締めようと思う。

クリスマス
パイオツカイデー
フルボッキ

就活の面接に行ってきた

2009年12月28日 12時45分04秒 | 映画(未分類)
いま面接に行ってきたんだが、自分の受け答えがアンポンタン過ぎて笑った。
面接官も終始おれを蔑むような目でニヤついていた。

尊敬する社会人は誰ですか?
⇒イチローです。昨日テレビ見てすごいと思いました。

就職活動が終わったら時間かあると思いますが、何をしたいですか?
⇒海外旅行に行ってみたいです。行ったことないので。

あまりにも就活に関係ないことを真顔で答えてる自分がおかしくて、このへんでついに笑いをこらえられなくなった。
だが面接官がメモを取ってる間に思いっきりニヤついて、面接官が顔を上げたらまた真顔になったので大丈夫である。

また、困難を乗り越えた経験はありますか?って聞かれたのでしゃぶしゃぶ屋のバイトで客にキレられた話をしたら
「なるほどですね」って一言で次の質問に行ったことも思い出すと切なくなる。
まさか気のせいだとは思うが、面接官がメモに「バカ」って書き込んだような気がした。

課題がたくさん見えたので、次は頑張ろうと思う。

『アカルイミライ』

2009年08月09日 22時18分41秒 | 映画(未分類)
オダギリジョー主演の映画。

今日の昼に見た『バタフライエフェクト』とは根本的に違った価値観を感じた。

過去に固執して、過去を変えることで現在と未来を変えようとするエネルギーがみなぎる『バタフライエフェクト』に対して、『アカルイミライ』ではタイトルには反して未来も過去もないないような、無鉄砲なキャラクターが目立つ。
すごく無計画で、感情的で、でも静かで。

なんだか何もいいことないような話だったけど、ひとりで鼻歌うたったり、クラゲ見てテンションあがったり、高校生たちもオダジョーに会えてなんか楽しかったって言ってたし、まぁそんなもんか。
嫌な事ばっかだけど、別に嫌な気分ばっかじゃなくてもいいでしょっていうか。

この映画はもちろんオダギリジョー目当てだったのだが、藤竜也扮する浅野忠信の父親役のオッサンがいい味だしてたと思った。

クラゲをせっかく川に大量発生させられたのに、そのクラゲみんな海に向かって行っちゃって、

オッサン「わしら裏切られたのかな??」
オダギリ「そんなことない。いつか帰ってくるんだと思う。」
オッサン「いつかっていつ?10年?20年?人生そんなに長くない。」

って言ってオッサンが海に入り、クラゲを捕まえて掲げる!
そして猛毒をに刺されて、そのまま海に倒れちゃう。
オッサン、有終の美。

粗大ごみ拾ってきて直して売る仕事をする境遇をバカにされたくはないが、実はくだらない仕事だと思っていて、家族とはうまくいってなくて、お金もない。
そんな境遇でもひとには優しくて、陽気そうなオッサンを見てるとなんだか切なくなってきた。

「っ、へえ!」
って春日みたいに笑うんだこれが。

途中浅野忠信の幽霊がクラゲのための装置を壊しちゃうんだけど、それでオダジョーがパニックになったのを見て、

オッサン「クラゲはたしかに綺麗だけど、それがなんなの?それで現実が変わるの?現実を見ようよ」
って言ったのは名ゼリフだと思うし、なるほどなって思うけどなんだか切ない。

全体的にゆったりした雰囲気で落ち着けるんだけど、どこか切ない印象だった。

ところで、最後のエンドロールで「松山ケンイチ」って出てたけどいつ出てたんだろ?
不良高校生のなかのひとりだったのかな?
気が付かなかった。

『バタフライエフェクト』

2009年08月09日 15時48分19秒 | 映画(未分類)
地球の裏側で蝶が羽ばたくのが原因で、台風が起こることがあるらしい。

主人公のイケメン青年エヴァンは過去に戻って微妙に過去の行動を変えられるようになるのだが、ほんのひとつの行動で未来は変わりまくり。
ようするにエヴァン羽ばたき過ぎ。

過去を少し変えただけで周りのひとや自分の現在の境遇が全く変わっちゃうし、自分やみんなを幸せにしたいのに何度やっても誰かが不幸になる。
まぁ実際不幸になるのも幸せになるのもエヴァンだけのせいではないと思うけど。

でも一瞬の決断で人生が変わることはあるだろうなって思った!
ただ結局どういう事実を選んでその状況になっても、完璧な状況なんて一個もない。
嫌なことがない人生なんて何回やり直したってないでしょ!たぶん!
それを「あのときああしていれば!」って思うんじゃなくて、「でも幸せだなぁ」って思える心の余裕と、「こうなればもっと幸せだ」って思える向上心が欲しい。

それにしても、過去に戻って行動を自由に変えることはできないけど、現在の行動を自由にすることと、未来の行動を自由にすることは、実はできるんジャマイカ??
そうすると、ちょっと先の自分の境遇は今自分で書き換えられるわけだ。
そんなん当たり前のようだけど、なんか可能性広がった気がする!
未来は、自分の手にかかっている!!(キリッ

『メメント』

2009年06月24日 04時44分52秒 | 映画(未分類)
妻が襲われて殺されたショックで10分しか記憶が持たない病気になってしまったひとの話。
病気になる前までの記憶と、自分の書いたメモだけを頼りに妻を殺した犯人を探し出して復讐しようとしている。

時系列が過去から未来へ進んでいくんじゃなくて、ひとつ前の記憶、もうひとつ前の記憶といったようにさかのぼる形でストーリーが展開していく新しい手法。

殺されかけて逃げてるときに自分が何してるのか忘れてしまって、追われてるんじゃなくて追いかけてるんだと思って勢いよく近づいていってみたり、やっつけようと思って相手の部屋で待ち伏せしてたらまた何してるのか忘れちゃって、とりあえずその部屋でシャワー浴びちゃってみたり、症状が症状なだけにシリアスな作風にに対して結構おまぬけ。

明るい話ではなかったけど、とにかく構成が不思議で面白かった。

メモは大事だけど、メモに記憶を委ねるんじゃなくてそれを見れば思い出せるって感じにできればうまく生きられるのかもしれない。

『ゆれる』

2009年06月24日 04時25分57秒 | 映画(未分類)
オダギリジョーがかっこよかった。
田舎生まれだけど都会に出て成功して垢抜けた兄ちゃんの役でした。

幼馴染の女の子がつり橋から落ちて死んじゃうんですが、オダジョーの兄ちゃんが突き落として殺したのか、それとも事故だったのか。

つり橋は揺れる、真実はゆれる、兄弟の絆もゆれる、判決もゆれる、事故を見ていたオダジョーの記憶はゆれているのか、それともはっきり覚えているのか。

オダギリジョーがカッコイイことばっかり気になったけど、兄貴役の香川照之が天才過ぎだった。
オダジョーと面会してるときになげやりに自分のダメさを愚痴って、なぐさめようとしたオダジョーにキレたときになんだかゾクっとした。
つり橋から落とすパターンの回想も、事故だったパターンの回想もすごく良い。

結局オチはよくわからなかったけど、それもゆれっぱなしってことですかな。

『映画クレヨンしんちゃん オタケベ!カスカベ野生王国』

2009年05月11日 01時39分43秒 | 映画(未分類)
ビールとおつまみを大量に持ち込んで映画館に入れば最高に楽しい。
何回もトイレ行きたくなるけどww

クレヨンしんちゃんは子供が見るものっていう認識はもう古い!
映画館はいい年の大人ばかりでした。
夜行ったからだけど。

今大ブームのエコを守る団体が敵役という時代を敵に回した設定が良い◎
最終的には環境を大切にみたく終わるけど、エコのやりすぎに疑問を投げかけるいいテーマだと思う。
老若男女が見るしんちゃんでこれをやる意味は大きい。

いつも頼りないひろしが映画では大活躍するのが好きなのですが、やられっぱなしのひろしも好きでした。

『シルク』

2009年05月11日 01時13分54秒 | 映画(未分類)
旅先での浮気心のお話。

ものすごく展開が早いような、何も進んでないような変な感じでした。
出会ってすぐ結婚して、日本に行くことになって、行って帰ってきて、もう一回行って帰ってきて、ってぽんぽん進んでいく忙しい感じ。
だけど展開するばっかりで全然面白みがなかったようで残念。

ラストは悪くなかったけど、そこだけだったな!

ストーリーが目まぐるしく発展するアクション映画でもないんだから、もうちょっと余裕を持って、心地良い雰囲気にしたほうがいいんじゃないかと思った。

だいぶ前だけど、バベルも結構同じような感じでした。
役所広司嫌いかも(笑)

『人のセックスを笑うな』

2009年05月04日 02時08分06秒 | 映画(未分類)
ただ松山ケンイチを見たいがために見てしまったのですが、思いのほか大当たりでした!
全編にわたってすごくゆったりしてて、まったりと明るい雰囲気が心地よかった。

他人を振り回し、振り回され、傷つき、傷つける。
人間関係はいつもおごりおごられる関係なんだな。

「寂しいのなんてみんなさみしいんだから、寂しがるのなんて意味ないんだ。」

誰かが弱いんじゃなくて、どうせみんな弱い。
だから弱いのなんて意味がない?

感動した!
感動したぞ!!蒼井優!
蒼井優嫌いだったけど、すごくよかったと思う。

松ケンと永作博美がいちゃつくシーンが結構あったのだけど、あまりに自然過ぎてニヤけがとまらなかった。
まさにカップルの会話!
カップルの空気!
すごい。
これが名演技っていうやつなのか、やっぱプロだなぁ。
違和感なさすぎて感心しちゃうせいで話に集中できなくなったもん。意味ない。

電話に出られないように、ケータイをハンダゴテで固定しちゃったのには笑った。

何もしてないようでも時間は進み、人生はどんどん磨り減っていくけど、それはそれで本人にとっては大事な人生。
そして人生は長い。
筋が通ってなかったり、勝手だったり、情緒不安定だったり、どうせ誰もろくな人生送ってないんだ。
それはそのひとが弱いんじゃなくてみんな弱いんだから、人生がろくでもないことなんてなんの意味もない!
人の人生を笑うな。