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晴れた日こそ映画を観る

24歳会社員による映画感想ブログ。出かけたと思ったら映画館というインドア派です。

『ディパーテッド』

2009年04月12日 23時48分12秒 | 映画(未分類)
レオナルド・ディカプリオとマット・デイモン、そしてジャック・ニコルソン!
ガイジンはかっこいいなと思った!
というか外人のなかでも群を抜いてかっこいいひとたちなんだろうが。

ギャングに潜り込む警察と、警察に潜り込むギャングのハラハラサスペンス!

当たり前といえば当たり前だけど、こんなことをする度胸は私にはひとかけらもない!!
作り話ながら男の強さみたいなものを目の当たりにして、自分も少しはしっかりしなければなぁと思った。

以前『火の粉』でも、
「決断すべきときにできなければいずれ取り返しのつかないことになる」
みたいなことが書いてあったけど、それにも通ずる。
器が小さいんだおれ!

ラストがあまりにも残酷すぎだったり、全体的にかっこつけすぎな空気があったのと、ギャングのスパイとして警察にいるという証拠をデスクに置きっぱなしにしてしまって、当然ばれるという展開には苦笑してしまったが、なんとなくクールでカッコよくてナイスな映画だと思った。

『L change the WorLd』

2009年03月04日 03時24分55秒 | 映画(未分類)
DEATH NOTEの映画見ました!
デスノートの設定だけもらって漫画とはまったく違った内容の話。

Lがウイルス兵器を使おうとしてるやつらと戦う話なんですが、そいつらにお父さんを目の前で殺された真希っていう女の子が出てきて、Lはその子と、ウィルス兵器で全滅させられた村の唯一の生き残りの男の子と三人で行動します。

もともとは敵キャラだし、かっこいいけどなんとなくうざキャラだったLがめちゃめちゃ美化されてました。
子供にお菓子あげようとしたり、電車のつり革でぶらぶらしたり、マン喫はいったり、すごいかわいかったです。

ただ、真希の親父が殺されるっていうか死ぬシーンがまじで怖くて気持ち悪くて、デスノート見るのにそんな心の準備してなかったからかなり衝撃的なシーンでした!
しかもそれを娘が目の前で見てるとかめちゃくちゃトラウマティック!!!
これでうつ病とか多重人格にならなかったら子供の頃の体験が原因だって話はさすがに嘘だな。

だからさすがにもうウィルスのグループはそれこそデスノートかなんかで抹殺したほうがいいって思いながら見てたんですが、
「ひとは生きていればいくらでもやり直すことができる。それを壊す権利は誰にもない。だから、いかなる理由があろうとも殺人は常に悪だ」
みたいな名ゼリフをLが言うんです。
それで真希は父親を殺したウィルスのグループのリーダーにとどめを刺すのをやめました。

なるほど。
だから死刑制度はあんまり勧められたものじゃないし、反省すれば刑期が減るのか。

でも大切なひとを殺されたらその言葉をそっくりそのまま返して、「人の権利を侵したぶんお前も同じ目にあわせてやる!」って復讐してやりたくなるのも自然ですよね。
それに、強姦して殺して遺体バラバラにしたとか明らかにやり直せないようなレベルのひともいますし。
そんなひとが反省して普通になったっていって隣に引っ越してきたりしたら怖すぎる!!!!!

刑期を終えて、浦島太郎状態になって社会にでるのも辛いって言いますが、それでまた頭おかしくなって人殺してたらきりがないじゃないですか。

この話の場合、リーダーの女は人を減らすことがほんとにいいことだと思ってた設定っぽいんですが、そういう過激な方向に考え方が向いてしまうのも怖い。

何かに影響されながらじゃなきゃ生きていけないけど、なるべく影響されるものを選んで、まともになりたいです。

でも選ぼうとする主観自体も何かに影響され続けてできたものだとすると、子供の頃の道徳教育というか、情操教育というかそういうのってほんとに大切ですね。
まあそれを教育する人間も結局何かに影響され続けて生きてきてるわけではありますけど。

解夏

2009年02月09日 05時05分35秒 | 映画(未分類)
修行僧はかつて、師を求めて各地を行脚していたそうです。
しかし、雨季は歩くことで生命を踏み殺してしまうため、庵で共同生活をして、座禅をするという修行を行っていました。
これを雨安居(うあんぎょ)といいますが、この時期の始まりを結解(けつげ)、そして終わりを解夏(げげ)といいます。
ちなみに、おしりから生えてくる毛はケツ毛といって結解と同じ読みです。

寺院にこもって座禅をする辛い時期から開放されるのが解夏。
『解夏』は、ひとりの男が失明し始めるところから完全に失明するまでの話です。
もし自分が失明するとわかったら、すごく怖いし、辛いはずです。
しかし、失明してしまえば、失明することへの恐怖からは開放されます。
これが解夏です。
つまり、実際に辛いことが実現すれば、辛いことへの不安はなくなるということを言っているのです。

うろ覚えのしろうと解釈でまとめるとただのへりくつにしかなってないようだけど、なんだかいろいろ考えさせられる映画でした。
失明する以外なんの事件も起きないようなシンプルな内容なのにすごい。

不安って常に絶対あるものですよね。
ちゃんと進級できるのかなぁ。就職できるかなぁ。
みたいな不安はまさに通りすぎれば解夏しそうな感じ。
でも解夏は単に通過しただけで、別になにも解決してない。
解決なんかしなくても時は過ぎてゆく。なんという宗教っぽい考え方!
努力ばっかり煽られる現代科学の考え方に対抗する素晴らしい思想。
なんだか落ち着いた。

いずれにせよシンプルでわかりやすくて、長崎が綺麗で、すごく満足できた。
泣けるシーンもあったし。

実は明日から長崎に旅行に行きます。
これもたぶんなんらかの解夏です。