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晴れた日こそ映画を観る

24歳会社員による映画感想ブログ。出かけたと思ったら映画館というインドア派です。

キサラギ

2011年06月23日 21時17分02秒 | 映画(未分類)
すごい映画だった。
最初から最後までずーっと同じ部屋にいて、出演者はほぼ主演の五人のみ。

ファンサイトで知り合ってその日初めて会った五人が、ちょうど一年前に自殺したマイナーアイドルの一周忌を開く。
そこで、アイドルはほんとに自殺だったのかって話からどんどんいろんなことが明らかになって、それぞれのキャラクターの背景がわかっていくという流れ。

この映画の本当にすごいのは、サスペンスとコメディが見事に共存していることだと思う。
ドランクドラゴンの塚地が出てることもありコメディに偏ったやつだろうって先入観で見たんだが、全然そんなことはない。
むしろ中盤以降は推理探偵モノ風味でどんどん容疑者に迫る。
終盤になるとちょっといい話に落ち着いていく。
それをやりながらガンガン笑わせてくるんだから全編に渡って飽きずに楽しませられる。

魅力的な人間の絡み合いに興味をそそられるだけじゃなくて、ただ笑わせられるんじゃなくて、複線回収にゾクッとくるだけじゃなくて、いろんな素晴らしさの詰まった完成された映画だったと思う。

最後にビデオ見ながらみんなで踊るシーンがすごくよかったなぁ。
そこで本当に終わりにしておけば気持ちよく終われたと思うんだが、エンドロールのあとに最後に宍戸錠が出てきてなんか言ってたのはなんだったのか。
わからなすぎる。蛇足すぎやしないかい。おれの中ではなかったことにしている。

それにしてもユースケサンタマリアがあんなに真剣なのも、香川照之があそこまで気持ち悪いのも新鮮。
邦画ならではの超傑作だった。

インシテミル

2011年06月20日 21時40分07秒 | 映画(未分類)
結構前に見たやつだけど、書いてなかったから覚えてる限り残しとく。

面白かった。
デスノートとかカイジとかと同じような、藤原竜也のアホうざな演技が結構好きだ。

いやーな設定の中どんどん話が進んでって、人間ないやーな感じが出てて、最後はやっぱり藤原竜也のアホうざ。
それでいて藤原竜也ってやっぱりちょっとガチでイケメンなのが逆にうける。

バトロワとかソウみたいな、非日常でありえなくてやっぱりなんとなくハラハラする設定に人間はどうなっちゃうんだよっていう夢中にさせられる展開。
これがもし洋画だったら爆発やらなんやら派手な死に方するんだろうな。
そういわれてみれば、今思うと設定の割に死に方が地味だったような気もしてくる。

十二人の優しい日本人

2011年06月20日 21時25分54秒 | 映画(未分類)
陪審員たちの議論映画「十二人の怒れる男たち」の日本版リメイク。
若いころの三谷幸喜が携わってて、若いころのトヨエツが出てる。

もっとおもいっきりコメディな感じかと思ってたけどそうでもなくて、コメディタッチに真剣。

日本人の議論にありそうなあるあるネタとそれぞれの個人的な背景が意見をこじらせていくんだが、ありすぎて笑えない。
いまではほんとに日本に陪審員制度があるわけだけども、こんな感じになってそうで笑えない。

ただ若きトヨエツがオカマっぽくてガクトにもちょっと似てたのはちょっと笑えた。

映像美とか画的な迫力が皆無なため映画館で見てもDVDで見ても面白さ変わんねえだろと思って得した気分になれるめずらしい作品。

はちみつとクローバー

2011年06月20日 21時01分52秒 | 映画(未分類)
桜井翔主演で蒼井優がヒロイン。
堺雅人も出てて、加瀬亮も伊勢谷裕介も関めぐみって子もみんないいキャラ演じててよかった。
なのになぜだか全然おもしろく感じなかった。

山も谷もオチもないけど、何かに夢中になりながらそれぞれ恋をする。的な。
見てる間は特に退屈だと感じることもなくサラーっと見れるが、サラーっと終わって、気付いてみれば何にも思うところのない不思議な映画だった。
恋愛メインの映画自体好きじゃないのかも。

重力ピエロ

2011年06月20日 20時39分21秒 | 映画(未分類)
素晴らしかった。

出来の悪い兄貴と出来過ぎる弟、その弟は母親がレイプされてできた子供。
そもそもの設定がすごい。
そんないびつな兄弟親子の絆が普通じゃない。
ただの家族愛じゃなくて、いびつなんだよ何かが。

結局殺しちまった岡田将生と自分だって殺そうとしてた加瀬亮が
「裁判とか法律なんかより、お前が正しいと思ってやったことが正しいに決まってる。
お前のことはお前が一番わかってる」
「めちゃくちゃだなあ」
とか返してるシーンがすごく好きだった。

全然退屈しなかったし、いい話だったし、ハラハラドキドキもあってよかったと思う。

「告白」ではカッコよさのかけらもなかったウェルテルこと岡田将生がここまでカッコイイなんてすげえ

ヴィレッジ

2011年06月20日 20時15分10秒 | 映画(未分類)
シックスセンスの監督で、あらすじも面白そうだと思って見てみたけどいまいちだった。

「そういうことだったのか?!」的な驚きがシックスセンスでは魅力だったとすると、これはあんまりそこまで気分が盛り上がらなくて「あ、そうなの。ふーん」ぐらいになってしまった感じ。
シックスセンスと比べても仕方ないが。

ただいずれにせよなんとなく陰気で気持ち良くない映画だったな。

障碍者差別、差別、トラウマ
よくわからないけど、そんなネガティブなことを連想させられる映画。

唯一いいところがあるとすれば、ヴィレッジっていうタイトルがついているだけにイナカの村がテーマで、家と草と空しかないようなところが舞台なためちょっとだけきれいで、異世界に行った気分が味わええる。
それにしても登場人物全員好きになれないわこの映画。

スターウォーズⅣ新たなる希望

2011年06月15日 23時10分53秒 | 映画(未分類)
30年以上前の大作映画。こんなに有名なやつだけど初めて見た。
最初に公開されたのがⅣだとのことで、Ⅳから入りました。

舞台は銀河系だし、味方のロボットは金色だし、仲違いした仲間との再会とか、バトルも、壮大なスケールでベタにベタを重ねた超王道大作。
まさに夢とロマンの塊。
ハイスペックそうな未来の武器での銃撃戦がお互いにまったく当たらなかったり、じいさんとダースベイダーの決闘があっけなかったりと、ときどきちょっと30年前クオリティを感じさせられるところさえ魅力に思えるほどいい雰囲気。

圧倒的にストーリーが単純でちゃんと見なくてもなんとなくで楽しめる感じも素晴らしい。
フォースとかジェダイとか中二テイストもたまらん。

「理屈じゃねえ!おもしれえ!」
って興奮させられる要素があったな。
がっつりツボにはまったというほどでもなかったけど、平日の夜にゆっくりしながら見るにはなかなか楽しかった。

シリーズの続きも見たい。

クヒオ大佐

2011年06月14日 18時20分06秒 | 映画(未分類)
南極料理人が見たかったけど、全部貸し出し中だったから堺雅人つながりで妥協して借りたDVD。

普通に日本人なのにわざと片言でしゃべって、自分はアメリカ軍の大佐だと騙る実在した結婚詐欺の話。

一見コメディっぽい感じだけど実際それほど笑わせようといった雰囲気でもなくて、どっちつかずの印象。
笑っちゃうような状況だけど、当人の気持ちを考えてみれば深刻だねってことだろうか、ノンフィクションなだけに。

あと結婚詐欺師としてのスキルの設定が適当なのが気になった。
序盤は高級車を巧みに使ったり昆虫のお姉さんへの近づき方も上手くて敏腕だったはずなのに、後半はただのおとぼけ野郎。
そんなんでひとり目はどうやって騙せたんだよってとこがどうしても腑に落ちん。

クヒオのキャラクター自体をもっと好きになれるような作りにしてくれればもう少し良かったのではないかと思う。
退屈に感じちゃったのは、クヒオに共感できるところが全然なかったからかもしれない。

パイレーツオブカリビアン~生命の泉~

2011年05月29日 18時55分19秒 | 映画(未分類)
3Dだからってのもあるけど、本当にきれいだった
デッドマンズチェストとワールドエンドは前作の内容をちゃんと覚えてないとなんだったかよくわかんなくなって苦しんだけど、今回は新キャラが多いから割と気楽に楽しめた。

きれいでおバカな楽しい雰囲気でありながらそれぞれの立場で争いがあって、多少ロマンス的なこともあり、まさに名作。
ただ、雰囲気とは裏腹に展開が早いし、登場人物が多いし(しかも派閥てきなものも結構複雑)、時間も長いので集中してちゃんと見てないとわかんなくなりそう。
実際デッドマンズチェストとワールドエンドのときははわからなくなったし笑
DVDでみるとどうしてもお酒飲みながらぼーっと見ちゃうから単純な奴の方が楽しみやすいのかもなぁ。
そういう意味でも今回のを映画館で見れてよかった。

八日目の蝉

2011年05月22日 21時47分09秒 | 映画(未分類)
昨日見たパイレーツオブカリビアンの愉快な雰囲気とは対照的に、久しぶりにぼろぼろと涙がこぼれる映画だった。
フェリー乗り場でつかまるシーンで豪快に泣いちまった。

愛人の子供を誘拐して大切に育てるもののやっぱリ大変で、死にもの狂いで宗教じみた施設に入る。
施設に入ってるときはどこにも行けなかったから、施設を出てからはきれいなものをいっぱい見ようってことでいろいろきれいなものを見るんだけど、結局捕まってしまう。

残された娘はもとの家族に戻っても素直に懐けず、大切に育ててくれた”お母さん”も、町の友達もみんないなくなってひとりぼっち。
これがまさに八日目の蝉状態。
たしかに辛い。

でもそれが良くて、辛くて不安定だけど愛情と幸せにあふれる一瞬のひと時が本当に美しかった。
海・山・空の景色とか町の行事の火とかが本当にきれいだったな。

今度こそ子供と一緒にたくさんきれいなものを見て、幸せな生活を送れるようになってほしい。