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晴れた日こそ映画を観る

24歳会社員による映画感想ブログ。出かけたと思ったら映画館というインドア派です。

悪人

2011年07月19日 20時02分25秒 | 映画(未分類)
出演 妻夫木聡、深津絵里、岡田将生、満島ひかり。 李相日監督。

妻夫木すげえ。。。
ついこの前「ジョゼと虎と魚たち」で泣かされたばっかりの妻夫木が、それとはうって変って無口で不器用でまっすぐなキャラを演じるんだけどこれがすげえ。

口数の少ない役なのに一言一言がやたらと耳に残る。

「おれにさわるなあ!」
「うそいうなあ!」
「オレはァ、オレはァ、あんたの思ってるような男じゃなーい!」
っていう激昂シーン、叫びシーンがもれなくグッとくる!!!

ジョゼのときはその辺の大学生だったくせに、今回は闇があって無口で、けどなんか味方になってやりたいような魅力のあるすごい役だった。
妻夫木っていったいどんなやつなんだよ。
もうこいつ出てればなんでも面白いだろ。

一方の深津絵里もすごい。
なにやらすごい賞をとったのはこっちのほうなんだよな。
幸の薄い感じがひどい。

簡単に話の流れをバラしてしまうと、不器用でドカタの優しい男が出会い系にはまって、人殺しちゃって、それでも一人の女と愛しあって。
犯罪者として苦しみながら愛し合う。

愛の逃避行中の映像美が結構魅力だったりして、そういう不安定な状況で見るきれいな景色っていいんだよな。
八日目の蝉もそうだったけど。

映画館でやってる時に気になってて結局いけなかったやつなんだが、行かなかったことを後悔した。。

スーパー8

2011年07月18日 19時37分24秒 | 映画(未分類)
監督・脚本・製作 J・J・エイブラムス。スティーヴン・スピルバーグ、ブライアン・バークがプロデューサーとして参加。

スピルバーグの傑作映画のオマージュみたいなのが満載で、スピルバーグのファンにとってはそれだけで満足だったり懐かしかったり期待しすぎてがっかりだったり大変な作品。
らしいけども、おれのようなあんまりスピルバーグに思い入れのないひとは素直に楽しめましたよ。

少年たちが仲良く一生懸命映画作ってるのは青春映画があんまり好きじゃないおれでもほほえましく見れたし、子供なりの恋愛もかなりほほえましい。

電車事故のシーンは飛び上っちゃうぐらい迫力あって、そういうシーンにしてはめちゃくちゃ長かったけど素直にスゲーってなったし、ガソリンスタンドで襲われるとことか、ハードボイルド父ちゃんのアクション&脱出劇とか、一口でいろいろ楽しめる贅沢な映画だった。

いろいろ詰め込み過ぎで一個ずつが薄いっていう感想もあるようだけれど。

エンドロールの時に子供らが撮った映画の完成版が流れるんだけど、これまた傑作。
たしかに撮影するシーンは結構あったけど、まさか全カットとれてたとは!って歓喜しちまった。

ゆっくりほのぼのとした気持ちにさせられるし、刺激的でスカっとするシーンもあって、すごく好きだった。
映画って超感動させられて泣いちゃうような映画とか、いろいろ物思いにふけりたくなるような内容のある映画とかいろいろあるけど、穏やかで心地いい気分になれる映画っておれは結構好き。

穏やか系に関しては邦画のほうが傑作率は高いと思ってるけど、アクションシーンとかSF要素が盛りだくさんなわりに穏やかさが魅力ってのはやっぱり洋画ならではだよね。

ジョゼと虎と魚たち

2011年07月13日 21時41分25秒 | 映画(未分類)
妻夫木聡、池脇千鶴主演。犬童一心監督。

チャラチャラした若者の妻夫木聡と、足が不自由な障害者で昼にはほとんど外へ出たことのない池脇千鶴が純粋に愛し合った思い出の話。

ほとんど外出したことがないから、ジョゼ(池脇千鶴)にとって外で見るものは全部新鮮できれいで楽しい。
ましてや好きな人と一緒だから幸せ。

乳母車で飛ばし過ぎて転んで空を見て
「なんやあの雲、持って帰りたいわ」
ってシーンは気持ちよかったな。
雲って掴みたくなるけど届かない。てか届いてもどうやら触れないらしい。
っていうのは大前提として、人並みに外に出てても雲ってきれいだなあって思うけどそれを大人になってから初めて見たとしたらきっと感動するんだろうな。
海が太陽の反射でキラキラしてるってとこも、トンネルで光が動くのも同じ。
よく考えてみれば身の回りにきれいな景色っていっぱいあるんだよな。

あと、一緒に動物園に行って
「好きな人ができたら一緒に虎を見てみたかった。できなかったら一生見れなくていいと思ってた。でも見れた。」
ってのもすごく響いた。
おれも子供の頃、いつか好きな人と函館の夜景を一緒に見に行きたいとか考えてるようなキモガキだったんだが、念願叶って見に行けたときすごく嬉しかった。
けど、障害者でほとんど外に出たこともないジョゼの夢が叶う可能性を考えると、見てるこっちにまで計り知れないほどの幸せが湧いてきた。

海底の魚みたいな暮らしをしていたジョゼが外に出て、美しいものを見て楽しいことをたくさん知って、また海底に戻って迷子の貝みたいな生活に戻る。
もともと外の楽しさを知らないころは寂しさも知らなかったけど、思い出だけ持ち帰って一人で暮らすのは寂しいだろうなと思ったらぼろぼろと泣いてしまった。
しかもそのタイミングで映画が終わるもんだから、エンドロールの隙間の画面の真っ暗なところに自分の泣き顔が映ってちょっと萎えたじゃねえかチクショー。

とにかく一途に逃げずにひとりの人を愛し続ければ幸せは逃げないんじゃないかと感じた。
素晴らしかった。

ラヂオの時間

2011年07月11日 21時59分29秒 | 映画(未分類)
唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦主演で、監督は三谷幸喜。

三谷幸喜はマジックアワーが大好きで、独特の雰囲気があるから見る前からどんな感じか予想がついて便利。

生放送のラジオドラマの本番直前から始まるんだけど、役者がワガママすぎて予定が狂いまくり、それでもなんとか放送をやり遂げようと四苦八苦する話。

わがままな役者の戸田恵子のうざ面白さを楽しむはずが、ちょっとうざすぎて笑えなかったな。
唐沢寿明の役が普通にカッコよくておいしかったからその辺は楽しめたけども。

期待してただけにそこまででもなく感じた。

嫌われ松子の一生

2011年07月10日 23時54分26秒 | 映画(未分類)
中谷美紀主演。中島哲也監督。

超面白い要素と、正直萎える要素が満載。

展開が早くて飽きの来ない躍動感と、ミュージカル風なハイテンション、重い内容がコメディタッチで楽しなってる感じは素晴らしくて、唯一無二のすごい作品のオーラがビンビン。
それでいて思わず見るのやめようかと思うようなくそ退屈な時間もあるような、恐ろしいほどの起伏がある。

この映画を象徴するかのように頻繁に出てくるあの変顔が本気でイラっとしちゃうんだよまじで。

はまる人にははまるんだろうな、とすごく理解しつつあまり好きになれない一本。
人に「どうだった?」と聞かれたくないランキングナンバーワン

グッドウィルハンティング

2011年07月10日 23時41分49秒 | 映画(未分類)
ボーン・アイデンティティシリーズのマットデイモンの若い頃の作品で、ずっと気になってた一本。
豪快に泣いた。

言葉にはできないモヤモヤとしたものを、パーンと打ち払われたようなすがすがしさを感じられる本当に気持ちいい映画だった。

自分はどう生きたいのかっていうことを常に意識して生きていきたいと感じた。

やりたいようにやればいい!
なんて言うけど、それって支えてくれるひとがあって初めてできるんだよな。
だれも認めてくれるひとがいないようなこと誰もやりたくないわい。

「愛に完璧はない、お互いが認め合えるかどうかだ」
っていうのは本当にそう思う。

これこそがほんとの名作。傑作。
人生に悩んだらもう一度みたいような、本当に素晴らしい作品だった。

感動しすぎて下手なこと書きたくないなあっていう思いで全然文章で感想を残せなかったのが情けない。
てかもったいない。

生きてるうちにもう一回はちゃんとみ直したいいい映画だった。

東京公園

2011年07月10日 22時25分17秒 | 映画(未分類)
三浦春馬主演、榮倉奈々、小西真奈美、井川遥。青山真治監督。

日曜日に見るのに最適の映画。
ゆったり落ち着いた雰囲気が心地よくて、この映画のおかげもあってゆっくり休まる休日になった。

キザな言い方をすると、この映画の楽しさはまさに公園で写真を撮るときの楽しさに似てると思う。
楽しい、気持ちい、なんかいい。特に意味はないけど、意味ありげ。

メッセージ性とか難しいことを求めるのではなく、とりとめもないやりとりをぼやっと眺めてれば楽しめる心地よさがある作品。

逆に言えばストーリーにはそれほど魅力はなくて、よくわかんところも多い(理解力のせいもあるものの)。

ストーリーを追うことよりも、全編に漂うなんだか心地いいムードを楽しむほうがこの映画にはいいと思う。

しいて欲を言えば、せっかくきれいな公園がいっぱい出てくるんだからもっと公園の池とか花とか、紅くなった葉とかを映してもよかったのではと思う。
黄色い葉はあったから、設定は秋なんだろうし。

カメラ・公園っていうテーマが自分自身大好きだから贔屓目に見てしまう部分はあるが、「人のセックスを笑うな」を見て衝撃を受けた時と似たような魅力を感じる映画だったと思う。

足りないのは登場人物一人ひとりの魅力と、ストーリーの魅力。
この映画に出てくるお転婆な榮倉奈々も、姉さん小西真奈美も、同じく姉さんの宇梶剛もみんな好感は持てるけど、映画的な意味での毒がない。
「こいつ…何考えてんだ…??」っていう突飛な部分がもう少しでもあればよかったのではと思う。

サイン

2011年07月01日 21時41分38秒 | 映画(未分類)
「シックスセンス」と「ヴィレッジ」の監督の作品。

楽しみにしてた一本だったけど、正直言って退屈。

「これは…まさか…宇宙人の仕業なのか…?」
からのほんとに宇宙人の仕業オチと、
「もしかして…水に弱いのか…?」
からのやっぱり水が弱点だったオチ。
さらにはバット一本あれば無傷で倒せる宇宙人の弱さとかひどすぎ。

そもそも宇宙人の外見があまりに迫力ないし、普通。
だいたいなんでひとりで手ぶらで来るんだよ。
侵略なんだから武器もって大勢で襲ってくるべきだろ。
結局子供一人倒せずにやられるとかもうね、ひどいよ。

ミステリーサークルの不気味さとか、未知の敵の怖さが全然物足りない。
そのくせ信仰とか家族愛みたいなのをこまごまと散りばめて見どころっぽくしてるのがうざい。
ラストシーンに至っては、喘息持ちだったから毒ガスあんまり吸い込まずに済んでハッピーエンドとか喘息バカにしてんの?!!

ミステリーサークルから話が始まるわけだし、もう少しミステリーサークルに意味を持たせてほしかったな。

赤ずきん

2011年06月26日 21時06分16秒 | 映画(未分類)
レオナルドディカプリオが製作に携わっててCMもやってるのに上映してるとこが意外に少なくて、しかもお客さんガラガラでびっくりしたけど結構楽しめた。

あの有名な赤ずきんちゃんをモチーフにした作品。
村が狼に襲われて、その狼は昼は人間の姿をしているようで、てことは村の中の誰が狼なんだよ?!ってあらすじ。
それと恋愛要素が結構大きい。

狼の犯人はちょっと意外だったけどちゃんと納得できるし、なかなかスリリングでグーだったと思います。
狼退治のスリルと、犯人捜しの好奇心、恋の三角関係を楽しめる映画。

恋愛といっても狭い村社会のどろどろしたやつだからちょっと共感はしがたいのだけれども。

あと主演のアマンダ・セイフライドっていう女の人がなんか別の映画で見た人だ!って思ってウィキペディアで調べたら全然そうでもなかった。
ただパイレーツオブカリビアン生命の泉の最初に出てきた人魚に似てると話題のようで、グーグルで「アマンダ・セイフライド(スペース)」って打つと上から四つ目にパイレーツオブカリビアンが出てくるのでおれもその勘違いなのかもしれない。

ちなみにグーグル検索の上から三つ目は「アマンダ・セイフライド 胸」
まさにパイオーツオブカリビアン笑

雰囲気的には先週見た「ヴィレッジ」に似てるけど、比べたら全然こっちのほうがオススメだな。

南極料理人

2011年06月26日 20時24分37秒 | 映画(未分類)
ずっと気になってて、ついに見れた待望の一本。

家族を残して一年以上も南極で仕事するなんて大変だよなあ。
何にもないペンギンすらいないような極地でオッサンがいるだけだし、部屋は狭いし、外に出ても雪が積もってるだけで何もないし、寒いし、
、娯楽は食事くらいのような、食事なんて当たり前すぎて娯楽とは言えないような、とにかく退屈な生活を強いられるわけで。
なのにオッサンたちがやたらと楽しそうにしてるもんだからこっちまで楽しくなってきちゃう。

見終わった直後カップラーメン買いにコンビニにひとっ走りさせられるほどおなかのすく映画でした。

「おいしいもの食べると元気がでるだろ。」

そうですわ。
どんなに何もなくたって、おいしいものが食べられていいひとに囲まれてればそれだけで人生結構楽しいんですわ。

そんなほのぼのとした気持ちにさせられるいい映画だった。