壺井八幡宮  社報

壺井八幡宮の社報「香呂峰だより」や、境内の花や風景等の写真をまとめた「境内だより」です。

第26号 平成27年4月

2015年04月20日 | 社報 香呂峰だより

《はじめに》

 今年は桜を始め境内の花が例年になく早く綺麗に咲いていく今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 扨、此の度、3月7日に壺井八幡宮において、婚礼の儀を無事に執り行うことが出来ました。ホームページではご報告しておりましたが、改めてこの紙面でご報告させていただきます。

 当日は、新郎は束帯に、新婦は十二単に身を包み、平安時代さながらの雰囲気の中、氏子崇敬者の方々に見守られながら無事に斎行することが出来ました。

 これからは、新たに増えた家族と共にお宮を守っていきたいと思います。まだまだ未熟な二人でございますので、今までと同じくご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。

 壺井八幡宮 宮司 木 大明

 

 《節分祭並びに鳴弦の儀》

2月3日の節分の日に節分祭並びに鳴弦の儀を執り行いました。
皆様の無病息災、厄難・諸災消除とを義家公の故事にちなみ弓を用いてご祈念申し上げました。

 

《神道のあれこれ》

【拝礼について】

 神様を拝むとき、両方の手のひらを打ち合わせて鳴らすことを「柏手(かしわで)」と言います。

 拍手については、中国の史書「魏志倭人伝」に倭人の風習として、貴人に対して手を打ってひざまずいて拝礼をしていたことが記されていることから、当時は人に対しても拍手をしていたことがわかります。神道における拍手も、敬う気持ちの表れと言ってよいでしょう。

 拍手と拝(神前での敬礼作法のひとつ。最も敬意を表す作法で、腰を九十度に折った姿勢のこと)の形式は神社や祭典によって異なります。

 手の打ち方には、神社にお参りする際の二拝二拍手一拝の時に打つ「短拍手」、伊勢の神宮において神職さんが行っている八つ打ってさらに終わりに短拍手を一つ打つ「八開手」、直会等で盃を受ける時に一つ打つ「礼手」、お葬式の時に音を立てずに打つ「忍手」等があります。

 拝には座って行う「坐拝」、立ったまま行う「立拝」、そして立った位置から座りながら拝を行う「起拝」等があります。

 伊勢の神宮では「八度拝・八開手」という拝礼作法を行っていますし、出雲大社では「四拍手」という拝礼作法を行っています。大神神社でも特殊な拝礼作法を行っています。他にも古くからの神社では昔からの拝礼作法を伝えているところも多くあります。

 ただし、そういった神社にお参りする際でも一般の方々は「二拝二拍手一拝」でお参りいただいて問題は有りません。

【手の打ち方】

 まず胸の高さで両の掌を合わせます。次に右手を少し下に引きます。そして手を打ちます。この時に大きな音を鳴らそうとはせずに、自然な力の入れ具合で打ちます。最後に下に引いた右手を元に戻します。

尚、手を打つ時にわずかにふくらませると良い音がなります。

【拝の仕方】

 立ったままでの場合ですが、まずは姿勢を正します。両手は横につけるというよりは自然におろしたところで構いません。そのまま腰を九十度まで曲げます。両手はおなかの前ではなく、自然に足を伝って膝まで下げて下さい。

 尚、お腹の前で手を組む所作は朝鮮で伝統的なチマチョゴリを着た場合のお辞儀の仕方ですので、この場合は行いません。

 

《お宮さんの今》

 今年は壺井八幡宮と壺井権現社が今の綺麗なお社に復元修理をされて二十年という年です。先代宮司の父親が文字通り身命を賭して、また多くの氏子崇敬者の皆様のお力添えの御蔭で、この大事業が完遂しました。

 さて、現在の両御本殿の屋根は檜皮(ひわだ・桧の皮)で葺かれています。この檜皮の屋根の耐用年数は、約三十年と言われています。幸い当社の場合は良い立地の為、カラス等の別の要因がなければもう少し大丈夫という見立てもできるようです。

 しかしながら、危なくなってから慌てていてはいけません。江戸時代の様子に修復された御社殿を子の世代、孫の世代へと伝え続ける為にも、此の度「壺井八幡宮檜皮葺替奉賛会」を立ち上げ、十年後に着工できるように準備を始めることとなりました。

 詳細は今後ご案内を致しますが、まずはお宮さんがこういう状況であるということをお知らせさせていただきます。

 

《今号の標語》

六合(くにのうち)を兼ねて(かねて)都(みやこ)を開き(ひらき)

八紘(あめのした)を掩(おほ)ひて宇(いへ)に為(せ)むこと、

亦(また)可(よ)からずや。

『日本書紀』巻三(神武天皇)

 【意味】

 国の内をひとつにして都を開き、八方を覆うような大きな屋根の下で、国民がひとつになって平和に過ごすことは、またよいことではないか。

  

《壺井八幡宮 祭典予定》

 【4月】

   29日 昭和祭

【5月】

  15 日 壺井八幡宮例大祭

【6月】

     7日 弓馬術礼法小笠原教場奉納神事(予定)

   30日 夏越の大祓式

【8月】

   18日 源義家公式年祭

【9月】

   1日 源頼信公 式年祭

【10月】

  17日 壺井権現社例大祭

【11月】

   3日 明治祭・源頼義公 式年祭


第25号 平成27年1月

2015年04月20日 | 社報 香呂峰だより

《はじめに》

平成26年も残すところあとわずかとなりました。急激に寒さを増してきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。

平成20年12月から香呂峰だよりを発行しはじめて、早くも第25号となりました。お宮さんからの情報の発信の機会を与えて頂いたと思い、時事ネタも織り込みながら、ここまで続けることが出来ました。今後も色々なテーマで書き続けていこうと思います。今後とも宜しくお願い致します。

さて、平成27年は未年です。羊は群れをなして行動するため、家族の安泰や平和をもたらす縁起物とされています。政府には羊の暗示する意味を噛みしめて、集団的自衛権や特別秘密保護法といった、国家が国民を守るために最低限必要なことをしっかりと運用していただきたいものです。

壺井八幡宮 宮司 木大明

《お宮さんの今》

 今の御社殿が完成して早くも20年が過ぎました。20年という歳月の中、風雨に耐えて神様をお護りしてきた両御社殿ですが、少しずつ痛みが出てまいりました。両御本殿の屋根は檜皮葺(ひわだぶき)といって、檜の皮を重ねて竹の釘で止めるという形式で作られていますが、この檜皮葺の耐用年数が約30年と言われています。当社の御屋根も折り返しを過ぎていると言えます。

現在、責任役員会や総代会、地区の総会等で御屋根の葺き替えについて協議を進めています。正式に決まりましたらまたご案内をさせていただきますが、その際は何卒ご協力・ご奉賛をいただければと存じます。

 

《今号の標語》

一生の間に一人の人間でも幸福にすることが出来れば自分の幸福なのだ。

川端 康成    

 

 

《壺井八幡宮 年間祭典・行事予定》

  1月  1日 歳旦祭

       3日 元始祭

      15日 とんど・人形感謝祭

  2月  3日 節分祭並鳴弦の儀

      11日 紀元祭

       17日 祈年祭

  4月29日 昭和祭

  5月15日 壺井八幡宮 例大祭

  6月  7日 弓馬術礼法小笠原教場奉納神事(予定)

       30日 夏越の大祓式

  8月18日 源義家公 式年祭

  9月  1日 源頼信公 式年祭

10月17日 壺井権現社 例大祭

11月  3日 明治祭・源頼義公 式年祭

11月23日 新嘗祭

12月23日 天長祭

12月31日 年越の大祓式・除夜祭