壺井八幡宮  社報

壺井八幡宮の社報「香呂峰だより」や、境内の花や風景等の写真をまとめた「境内だより」です。

第20号 平成25年10月

2013年09月19日 | 社報 香呂峰だより

《はじめに》
 この記事を書いている数日前に非常に喜ばしいニュースが入ってまいりました。平成32年のオリンピックの開催地に東京が決まったことです。
 このことについて竹田恒泰先生(明治天皇の玄孫・竹田JOC会長の御子息)が次のように言われています。「五輪で復興が停滞するという人がいるが、そもそも五輪の予算は東京都が確保しているのだから、それによって復興予算が削られることはない。五輪のある復興と五輪の無い復興とでは何かが違うはずであり、7年後に向けての目標の設定もできる。被災地を聖火が走れば希望にもなる。
 東京五輪はアベノミクスを成功に導く4本目の矢となり、日本が元気になることは、震災復興に大きなプラス要素ともなる。」
 たしかに震災復興は大事であり、遅々として進んでいない印象も受けますが、だからと言って全ての慶事(しかも国や公共団体が主催するものだけ)を遠慮することがはたして正しいのか。そのことを考える必要があるのではないでしょうか。

壺井八幡宮 宮司 木 大明

 《神宮御白石持ち行事に参加して》
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月8~9日と、神宮(通称伊勢神宮)の御白石持行事に特別神領民の一人として参加してきました。私は神社庁の職員として、引率の傍ら参加させて頂く機会に恵まれました。有り難いことです。
 まずは浜参宮のために二見興玉神社を目指します。古来神宮に参拝・奉仕をするものは二見の海で禊を行い、身を清めたとの言い伝えがあります。現在は禊の代わりにお祓いを受けるわけです。
 浜参宮を終えた我々は翌日、伊勢に向かいました。気温は36度の予想で、引率としては熱中症が少々心配でした。
「エンヤ!エンヤ!」の掛け声で少しずつ宇治橋まで曳いていきます。
 宇治橋を渡り、特設された手水で手を清め、御白石を受け取り、新宮へと進みます。
 その新宮ですが当然遷御の儀が終わっていません(終わっていたら入れません)ので神様はそこにはおられません。しかしながら、最後の垣をくぐるころには、暑さも忘れ、鳥肌も立っていました。御正宮の新宮は言葉で言い表すことが出来ない美しさでした。装飾は擬宝珠が数個あるだけで、あとは白木の唯一神明造です。ただそれだけなのですが、それ以外の全てが不要と思える完成された美しさでした。一生に一度しか経験できないかもしれないことを、じっくりと経験させて頂けたご神縁には感謝の極みです。
 また、20年後、40年後も出来る限りご奉仕させて頂きたく思ったしだいです。
 皆さんも機会を作ってでも、新しい御正宮を遠目でも見る為にお参りに行かれてはいかがでしょうか。新旧の御正宮が並び立つのは今しかありません。この機会を逃しますと次は20年後です。

 《今号の標語》

 たふとさに みなおしあひぬ 御遷宮

                      松尾芭蕉  

  元禄2年9月13日 外宮の御遷宮を拝して

 《壺井八幡宮 祭典予定》

10月17日 秋季例大祭・神宮神嘗祭遙拝式
11月 3日 明治祭・源頼義公年祭
11月23日 新嘗祭

 毎月1・15日 月次祭

 ○七五三参りについて
  土日祝日の完全予約制とさせて頂きます。(℡ 072-956-2824)