壺井八幡宮  社報

壺井八幡宮の社報「香呂峰だより」や、境内の花や風景等の写真をまとめた「境内だより」です。

第32号 平成28年10月号

2016年10月01日 | 社報 香呂峰だより

《はじめに》

 リオオリンピックが閉会して幾日か経ちましたが、未だ熱戦が思い起こされます。私はそのあとの全米オープンテニスの応援と寝不足が続いた数週間でしたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

昭和天皇の御製に

外つ国人と ををしくきそふ 若人の 心はうれし 勝にこだはらず

というものがあります。勝ち負けだけにこだわるのではなく、外国の選手と精一杯競う日本の選手を優しい眼差しで応援されている陛下の御姿が目に浮かびます。

扨、 今回のオリンピックで印象に残った言葉のひとつに体操男子団体での内村選手の「絶対金メダルを取って、表彰台の真ん中で、声が裏返るくらい君が代を歌う」があります。この言葉からは『君が代』が軍国主義だなんだという思いは微塵もなく、「日本の国歌」を表彰台の一番高い所で歌いたいという純粋な気持ちを感じました。

 未だになんだかんだと理由をつけては、日本の国歌を教えない地域や学校があると聞きます。入学式や卒業式での取り扱いも様々です。しかしながら、自分の国の国歌も歌えないで恥ずかしい思いをするのは子供です。先生方の思いは思いでいいとして、子供の為という大前提を忘れないでいただきたいものです。

 『あなたの命が、いつまでもいつまでも、小石がくっついて大きな石になって、苔が生えてくるまで、続いてほしい』

美しい詩だと思います。

壺井八幡宮 宮司 髙木 大明

 

《今号の標語》

日月は私たちを分け隔てなくてらしますが、清らかな心で神に祈る者をよりお照らしになります

倭姫命世記

 

《壺井八幡宮祭典・行事予定》

10月17日 壺井権現社 例大祭

11月3日  明治祭・源頼義公 式年祭

11月23日 新嘗祭

※七五三のご祈祷もお待ちしています。ご予約をお願いします。

 

《お神札(ふだ)をお祀りすると何かいいことがありますか?》

前号では「なぜお札をおまつりするの」というところを書いてみました。今号では「どうしてお伊勢様のお札もおまつりするのか」を書いてみます。

◇  ◇  ◇

 結論から申しますと、お伊勢様は「国民の総氏神様だから」です。お伊勢様には皇室の御祖先神である「天照皇大御神」がお祀りされています。太陽の光輝く神様です。日本には八百万の神々と言われるくらい多くの神様がいらっしゃいます。どの神様も優れた専門の力をお持ちですが、天照皇大御神の光の力がないと、存分にその力を発揮できないのです。

 このことは、神話「天の岩戸」に書かれています。簡単に書きますと、天照大御神様が岩屋の中にお隠れになられてしまわれたので、世の中が真っ暗になってしまい、悪いことが次々に起こりました。神々は困り果てて会議を開いて、知恵を出し合いました。そして見事に天照大御神様を岩屋からお出しすることに成功しました。大御神様が出てこられたことにより、明るい世界がよみがえり、神々は元の力を思い通りに発揮することが出来るようになりました。

 天照大御神様は神々の中心的存在であるわけですから、氏神神社・崇敬神社のお札と一緒におまつりをすることによって、それぞれの神様のお力を十二分にいただくことができるようになるのです。そのため、お伊勢様のお札である神宮大麻は全国の神社が伊勢の神宮からお預かりしてお頒ちしているのです。

御神札(お札)について

 御神札(以下お札)は神社とご家庭の橋渡しをする力があります。

 例えるなら、お札は「窓」のような役割があります。ご家庭の神棚を通して、お札を受けられた神社を拝むことが出来るようになるとお考えいただければと思います。

 お札には木で出来たり、大きさに違いがあったりします。「大きなお札は大きな窓」「木で出来たお札は木で出来たしっかりとした窓」と考えていただければと思います。もちろん小さいからと言って御神徳をいただけないというわけではありませんが、大きい方がよりたくさんの御神徳をいただきやすいということです。

 皆様もご家庭でもお札を通して、氏神様をお祀りしませんか。

 

《憲法について》

 引き続き憲法について勉強したいと思います。

◇  ◇  ◇

【改正のポイント④】

家族を尊重し、保護する規定を設ける。― 家族条項 ―

 ドイツの憲法では「婚姻及び家族は、国家秩序の特別の保護を受ける」とあり、またイタリアの憲法では「国は経済的手段及びその他の措置により、家族の形成及びその責務の遂行を、特に大家族を考慮して、助成する」「母性、子供及び青少年を保護し、この目的のために必要な施設を助成する」と明記されています。

このように、世界では国家が憲法で家族を保護する実例が数多くあり、家族のうち特に母性と子供の保護についても、その重要性が広く認識されています。しかし、我が国の憲法では、共同体としての家族を尊重し、保護する規定がありません。

 近年、行き過ぎた個人主義が私たちの日々の暮らしに様々な悪影響を及ぼしており、「夫婦別姓」の考え方などもその一例です。夫婦が別姓になることは、必然的に「親子が別姓」になることであり、家族の一体感を損なうだけでなく、子供の姓を巡る争いの原因にもなり、家族の崩壊を招きかねません。

 我が国では遠い昔から、祖先を敬い、子孫の繁栄を願うという縦の繋がりとともに、時代を担う子供を共同体の一員として、地域社会全体で見守り育てるという横の繋がりをも大切にする伝統を維持してきました。このように「血縁」や「地縁」を大事にする中で、家族を大切にすることが将

来の日本の社会と国家の安泰に繋がることを考え、我が国の伝統的な価値観に基づく国家による家族保護の規定を憲法上に設けることは大事なことです。

 最近は、女性も外で働くべきだという風潮が非常に強く、専業主婦への風当たりも強くなっているように感じます。政府は税制の面でも、扶養控除の廃止縮小といった形で、そのような方向へと進めているように感じます。しかしながら、専業主婦も立派な仕事であり、旦那さんが外で気兼ねなく働けるのも奥さんが家をしっかりと守っているからという価値観を取り戻す方が大事なのではないでしょうか。働きたい女性が働きやすくなるように、制度を整備していくことは大事ですが、それだけでは片手落ちのように感じます。

 

《お宮さんの今》

 8月9月と対外的に大きな動きがありました。

 まずは8月11日に三重テレビの『ええじゃないか』というテレビ番組の取材・撮影がありました。このことは、ホームページにおいても告知させていただいた通り、地域差もありますが、9月中旬(地域により日程に違いがありました)に放映されました。

     

 テレビ画面を撮影しましたので、移りの悪さはご容赦願います。内容は羽曳野市の特集で、石器時代から始まり、古墳時代、平安時代(当社)そして、現在の特産品である葡萄・ワインという流れでの放送でした。

 緊張感が画面から伝わっていたと知人に言われましたが、しっかりとアピールは出来たと思います。

 次に9月下旬に御神像の調査が行われました。10~11月頃に全国の御神像・仏像を記録した図鑑の関西版が発売される予定だそうで、そのための写真撮影と調査でした。

 幸い(?)なことに、当社では御神体と御神像は別ですので撮影も調査も可能となっております。目玉は何といっても僧形八幡神像(羽曳野市指定文化財)ですが、文化財指定を受けていない他の御神像も中々のものだったようです。

 博物館の関係者が2名とカメラマンが来られて、延べ1日半の時間をかけて、じっくりと撮影と調査を終えられました。

 そのデータをいただけましたが、著作権の関係もありますので、ここでは掲載は致しません。紹介だけさせていただきます。(※尚社報にはご紹介させていただいています)

僧形八幡神像 ・男神像(仲哀天皇)・女神像(神功皇后)

  以上の三体が八幡宮御本殿に鎮まっておられる御祭神の御姿となります。全て羽曳野市指定文化財に指定されています。
 今回の調査では女神像は実は子供の姿ではないかとも指摘されました。はてさて真実は?
 裏面に記された文面から作者は頼円・実円で、正平9年(1354)=南北朝時代に作られた御神像であることが分かります。

源頼信像・源頼義像・源義綱像・源義光像 

 以上の四体が権現社に鎮まっておられます。御祭神の一柱である源義家公の像がないのは、焼失したのか、元々作られていないのか。ここは今後の調査対象にしたいと思います。時間を作って書物を紐解いていきたいと思います。
 尚、いずれも江戸時代の作と思われますが、特に後者の鎧姿の木造は類例があまりないようで、貴重とのことです。

 これまでに記載しました七体は春秋の例大祭において、ご参列いただいた皆様には直接お参りをしていただいていましたので、ご覧になられた方もおられると思います。

 次にご紹介する御神像は書物に掲載されていたことがあり、博物館の方が探すきっかけを与えて下さったものです。

八幡若宮像(和魂)・八幡若宮像(荒魂)・摩梨支天像・二尊合体像

  八幡若宮像は、八幡宮に鎮まる三体と同作者の作と思われます。ただし、河内名所図会によると、八幡宮には若宮社があった形跡がなく、御本殿のスペースとしてもお納めすると窮屈に感じますので、どのようにお祀りされていたかが気になるところです。
 尚、表情からして和魂・荒魂と思われますので、そうであるなら、石清水八幡宮の若宮二体の相を写したものと考えられるのではないかとのことです。

 摩梨支天像と二尊合体像はどう見ても仏様ですが、伝わっているものですので大事に保管しておかないといけません。
 摩梨支天像は鎌倉時代にさかのぼる貴重な作例であり、二尊合体像も鎌倉時代後半から南北朝時代のものと考えられるようです。二尊とは十一面観音と天部像(訶梨帝母?)のものではないかとのことです。

 この調査で私自身も御神像をゆっくりとみることが出来ました。書籍が発売されましたら、また紹介をさせていただきます。

  (調査の様子)


第31号 平成28年6月号

2016年06月26日 | 社報 香呂峰だより

《はじめに》
大阪も梅雨入りをして、早くも1週間が過ぎ去りました。これから気温も上昇し過ごしにくい季節がやってまいりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
当社は前回のご案内から「壺井八幡宮例大祭(5月15日)」と「小笠原流奉納神事(6月5日)」が無事に斎行されました。今年から神事の幟を作成して、いたる所にはためかせております。雰囲気が出ていると喜んでいただけてホッとしています。

   

 扨、世間では参院選に向けての報道や情報戦がヒートアップしてまいりました。自分たちの未来を自分たちで決めるためにも、マスコミの情報にただ従うことなく、しっかりと投票先を考えて貴重な一票を行使したいものです。

壺井八幡宮 宮司 髙木大明

《憲法について》
前号に引き続き憲法について勉強したいと思います。

◇  ◇  ◇

【改正のポイント③】政教分離規定の3項を削除する
憲法20条第3項では「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」と規定しています。この規定があるがゆえに、国や自治体から宗教的色彩を帯びた事象は徹底的に分離すべきとする「(神道だけに適用される)完全分離主義」をとる立場の人々がいて、一般的に慣習・習俗として何ら問題なく行われてきたことも問題とされるようになってきました。

我が国はもともと宗教に寛容で、古来より神仏と深い関わり合いの中で、日常生活を営み、精神文化を築いてきました。しかしながら、過去には市の体育館建設の際に行われた地鎮祭が、政教分離原則に違反するとして争われた訴訟がありました。ただ幸いなことに、最高裁は宗教的活動には該当しないという極めて真っ当な判決を下しました。
しかし、このような判決があるにもかかわらず、変に委縮して市が施主となる場合も市長のポケットマネーで玉串料が支払われたり、神社参拝が問題視されて訴訟になったりしています。

国や自治体などで禁止されるべき行為は、特定の宗教の教育や布教、宣伝等のような積極的な行為に限られるべきであるのに、本来何の問題もない公人の宗教行事への参列や、宗教的儀礼への参加等も忌避する傾向が続いています。無用の混乱を招く20条3項は削除するべきと思います。

 

《お宮さんについて》
今月号では「袋守り」をご紹介致します。

 

以前からある最も「お守り」という形をしているお守りです。
中にある御霊代(みたましろ=神様の力を込める物)を当社で作成しているお守りのひとつです。
御利益としては、「おまもり」という言葉の如く、「神様が見守って下さり、持ち主の身を守って下さる。手を差し伸べて下さる」というものがあります。時々「何にでも効くお守りはどれですか」と尋ねられる時がありますが、そういった時はこのお守りをお薦めしています。

 

《お神札(ふだ)をお祀りすると何かいいことがありますか?》
時々耳にする疑問です。少し考えてみました。

童謡に「見てござる」という歌があります。私も調べるまでは知りませんでした。

〽村のはずれのお地蔵さんは いつもにこにこ見てござる
仲よし小よしのジャンケンポン「ホイ」
いしけり なわとび かくれんぼ
元気で遊べと 見てござる
「ソレ」 見てござる

いつもお地蔵さんが見て下さっていることが分かりますが、何も「見てござる」のはお地蔵さんだけではなく、神様仏様ご先祖様が、みんないつでも見てござるわけでして、だから悪いことが出来ない。恥ずかしいことが出来ない。常に後ろに皆様を感じながら生きてゆく。このような素晴らしい人生観こそが日本人の道義を支えてきたのでしょう。

人は誰でも何かに寄りすがりたくなるものです。そうすることによって、大きな安心感を得ることが出来ます。子供は両親に寄りすがり、大きな愛情を注がれると安心して育ちます。
また、テニスの錦織圭選手は以前インタビューで「外国の選手は大事な時、苦しい時に神様が心の支えになっている。それがうらやましい」と言っていました。

神棚の存在はそれらと同じです。神棚は家庭における「心のよりどころ」である聖なる空間です。日本の国の最も聖なる空間が皇室の御祖先神をお祀りする伊勢の神宮であり、自分達の住む地域の聖なる空間は氏神様、心を寄せる聖なる空間が崇敬神社、家庭における聖なる空間が神棚だということになります。(続く)

 

《今号の標語》

明治天皇御製

もろともに たすけかはして むつびあう 友ぞ世に立つ 力なるべき

 

 

《壺井八幡宮 祭典予定》

6月25・26・29・30日、7月2・3日 夏越の大祓特別祈祷

6月30日 夏越の大祓式

8月18日 源義家公 式年祭

9月1日  源頼信公 式年祭

10月17日 壺井権現社 例大祭


第30号 平成28年5月号

2016年05月02日 | 社報 香呂峰だより

《はじめに》
まずもって、「平成二十八年熊本地震」でお亡くなりになられた方々に謹んでお悔やみ申し上げます。多くのニュースに接していると、地震での一次被害、避難生活という二次被害、空き巣等の三次被害、さらにはマスコミ各社による心無い取材による精神被害も多いと聞いています。
時間はかかるとは思いますが、皆様が普通の生活に戻り、心から笑える日が少しでも早く来ることを心から御祈念申し上げます。

壺井八幡宮 宮司 高木 大明

 

《神社のあれこれ》
例大祭について
「例大祭(または例祭)」とは神社の一番大事なお祭りのことです。基本的には神社毎に年間1回となります。その神社の由緒に深くかかわる日が祭礼日となっており、多くの場合、「その神社が創建された日」や「ご祭神に深く関わりがある日」が例祭日になります。当社の場合、壺井八幡宮の例大祭が5月15日、壺井権現社の例大祭が10月17日に斎行しています。
ところで、規定には「大祭・中祭・小祭及びその他諸祭」とお祭りが分けられており、それぞれの規模や装束が決められています。大祭に区分される毎年行われる祭典は「例祭・祈年祭・新嘗祭」です。それぞれの祭典の主眼は「誕生日・豊作祈願・収穫のお礼」となります。農耕儀礼が神社祭祀に大きくかかわっていることがよく分かります。

 

《お宮さんについて》
前回、新しく奉製した「安産守り・子供守り」お守りを紹介致しました。今号では当社オリジナルのお守りの一つである「刀守り」をご紹介致します。
 
当社に伝わる、源義家公御随身「天光丸の御太刀」のミニチュアを御霊代に、禍除け・厄除け・勝運といった御神徳があります。
身に着けやすい大きさですので、財布に入れて持ち歩くのもよいと思います。

 

《憲法について》
前号に引き続き憲法について勉強したいと思います。
◇  ◇  ◇
【改正のポイント②】
天皇は日本国の元首である事を
法的に明確にする
憲法第一条では天皇の法的地位は「日本国の象徴」とされています。ただし政府の公式見解では「天皇は元首と言って差し支えない」としており、国際的にも天皇は日本国を代表する元首であると認識されています。
また、天皇は宮中祭祀を通じて、国家国民の幸福と安寧を祈ってこられました。ところが、天皇は「象徴」という国の機関であることから、宮中祭祀は国事行為でも公的行為でもなく、「私的行為」とされていることは非常に残念なことです。天皇を中心に国民が精神的に統合されているところに日本国の国柄があり、そのことこそが我が国が世界に誇りえる歴史伝統なのです。
したがって、憲法を「天皇は日本国の元首であり、日本国民統合の象徴である」と改めることが必要であると考えます。
(次号に続く)

 

《日本の国旗について》
むかしむかし、聖徳太子が外国に手紙を出された時に自分の国を「日いずる国」と仰いました。それが元になって「日の本の国・日本」と言うようになったと言われています。
日章旗(日の丸)の赤い丸は昇ってくるお日様を表しています。また白い所は「綺麗な心」を表しています。台湾やフィリピン等暖かい国が太陽を国旗にあしらっています。逆に砂漠の多い国では
照り付ける太陽ではなく涼しくしてくれる夜の月や星を好んで用いています。

 

《今号の標語》
昭憲皇太后 御歌

みがかずば 玉の光は いでざらむ 人の心も かくこそあるらし

 

《壺井八幡宮 祭典・行事予定》

【5月】
15日 壺井八幡宮 例大祭

【6月】
5日 小笠原教場奉納神事
30日 夏越の大祓式
※30前後の土日は特別祈願祭を斎行致します。


第29号 平成28年1月号

2015年12月07日 | 社報 香呂峰だより

《はじめに》

 平成二十七年も過ぎ、新しい年を迎えようとする今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 平成二十八年の干支は丙申(ひのえさる)です。文字の意味や歴史をふり返ると、「これまで日の目を見なかったことが形となって現れてくる年」とのことです。
 つまり、何かを始めるというよりも、これまでの頑張りが形になったり、これまで気付けなかったことに気付くような、期待溢れる年になるのではないでしょうか。

壺井八幡宮 宮司 高木 大明

 《お宮さんの今》

壺井八幡宮檜皮葺替奉賛会について

 前号において少しお話をさせていただきましたが、当宮の檜皮葺の屋根が葺き替えないといけない時期が迫ってまいりました。
 一般的に檜皮の耐用年数は約三十年前後と言われています。もちろん場所や気候等にも大きく影響されます。当宮の場合は十~二十年後にその時期がやってくることになります。その時に慌てなくてもいいように先に手を打っておこうということで、数年かけて神社役員会や総代会、地区総会で検討を重ねて、奉賛会をついに立ち上げることが出来ました。
 皆様の心の籠ったご浄財を賜りたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

以前よりご要望のありました新しいお守りが出来ました!

 ○安産守り

 

○子供守り

 

どちら初穂料は1000円とさせていただきます。
御神霊を入れる内符は当社で心を込めて奉製させていただきました。

 

《憲法について》

 憲法の改正の為の国民投票が来年に行われることが予想されます。そこで、少しばかり憲法について勉強したいと思います。

◇  ◇  ◇

【改正のポイント①】前文に我が国の誇るべき国柄を明記する

「憲法」とは国家の統治機構とその運用を定めた基本法であり、また国民の権利・義務について定めた国家の最高法規です。また、自国を特徴づける国の成り立ちや不易の価値、歴史伝統等の「国柄」が本来は明記されています。
しかし、日本国憲法はGHQによって、様々な条約等から文章を抜粋し、英文でまとめたものを和訳して作られたため、日本の国柄が全く反映されていません。では、日本の国柄とはなにか。
我が国は有史以来万世一系の天皇を戴く「立憲君主国」です。日本の天皇は諸外国の王や皇帝と違い、常に国民と共にあり、国民の安寧と国家の繁栄を常に祈り続けてこられました。もちろん今上陛下も同じ思いでおられます。そのことは東日本大震災の時のお姿からもよく分かります。被災者をいたわり、寄り添い、国民と苦難を共にしようとされる陛下のお姿に、どれだけ勇気づけられたことでしょうか。
この天皇と国民との強い結びつきは、占領軍が恐れつつも壊すことが出来ず、世界の人々が称賛する我が国独自の素晴らしい伝統であり、まさに「国柄」の根幹をなすものと言えるでしょう。前文にはこの国柄が明記されなければいけないと思います。

(次号に続く)

《今号の標語》

乳飲み子からは肌を離すな
幼子は肌を離して手を離すな
少年は手を離して眼を離すな
青年は目を離して心を離すな

        子育て四訓 

 

《祭典のご案内》

 節分祭並びに鳴弦の儀
 
日 時 2月3日(水)午後6時

 源義家公が弓の音を鳴らして天皇の御病気を治されたことから、実際に弓を鳴らす「鳴弦の儀」を通じて無病息災を願います。
当日は朝から災除け・厄除けの御祈願をお受けしております。
また、おぜんざいも用意しておりますので、是非お参り下さい。

 

《壺井八幡宮 年間祭典・行事予定》

 【1月】
  1日 歳旦祭
  2日 元始祭
 15日 とんど・人形感謝祭

【2月】
  3日 節分祭並びに鳴弦の儀
 11日 紀元祭
 17日 祈年祭

【4月】
 
29日 昭和祭

【5月】
 
15日 壺井八幡宮 例大祭

【6月】
  
5日 弓馬術礼法小笠原教場奉納神事(予定)
 30日 夏越の大祓式
     ※三十日前後の土日は大祓特別祈願祭

【8月】
 18 日 源義家公 式年祭

【9月】
  
1日 源頼信公 式年祭

【10月】
 
17日 壺井権現社 例大祭

【11月】
  
3日 明治祭・源頼義公 式年祭
 23日 新嘗祭
土日祝日 七五三特別祈願

【12月】
 
23日 天長祭
 31日 年越の大祓式・除夜祭

 

《あとがき》
先日、大阪府神社庁第十一支部(南河内地区)で神宮大麻暦頒布始奉告祭が斎行されました。神宮大麻(お伊勢さんのお札)は伊勢の神宮から神社庁を通して支部へ。そして支部の神職から神社の総代さんへと祭儀を行いながら順番にお分かちされます。
当社責任役員の松井永徳氏は大阪府神社総代会第十一支部長であられるので、神職支部長から大麻をお受けする役を祭儀の中で担われました。

(祭典の様子)

(大麻を神職から受け取る松井責任役員)