
7月20日(日)夢が現実になった。
19日の朝、いつも見てモチベーションをもらっている金沢の超有名人、YASUHIROさんのブログをチェックすると、なっ、なっ、なんと!最終の新幹線で徳山駅(山口県)へ来られ、チャリンコロングライドをされるとのアップであった。
18:43金沢発のサンダーバードで京都まで、そこから新幹線で徳山まで。としかない。
「行くしかない」

徳山駅(南口)23時前。
車にチャリンコを積んで到着されるであろう23:12徳山駅着(博多行最終)を新幹線口(南口)ローターリーに車を停めて待つ。
降りてくる人の中にYASUHIROさんが見当たらなかったら、即ダッシュで在来線口(北口)へ回るつもりだった。ホテルに入られたら見つけることができなくなる。
絶対に会いたい。
ドキドキしながら列車の到着を待つ。
約10分遅れでその列車は到着、乗客が降りてきた。ドキドキ。
いたー!
一目でその人と分かる出で立ち、チャリンコヘルメットを被りサイクルウェアに身を包み輪行バッグを抱えている。誰が見てもその人と分かった。
その瞬間無我夢中で駆け寄り、
「YASUHIROさんですか?突然すみません。今朝のブログに徳山に来られるとあったので、居ても立っても居られなくてやって来ました。もしよければ明日ご一緒させてください!」
「あ~、そういう事でしたらOKですよ、じゃあ明日の5時にホテルの前からスタートという事で。」と初めはビックリされていましたが、快諾してくださりその場は別れた。
私は近くの公園で車中泊。興奮冷めやらず妻に会うことができたことを報告。よかったねと言ってくれ、そして笑っていた。
ふと、我に返る。「あんなすごい人に着いていけるのか?ここ一年くらいロングライド(100km超)は走っていないが大丈夫か?」
大丈夫なはずがない。
以前は毎月平均1500km乗っていたが、今はそれに比べればほとんど乗ってないに等しい。
「迷惑をかけてしまうかもしれない、走りきるなんてできるわけがない。」
「それでも行くしかない。」
今回のこの行動を起こさなかったら、生涯悔いるだろう。 それは絶対にいやだ。
敗北は明白だけど全力でぶつかっていくしかない。倒れたらその時はその時だ。
なかなか寝付けなかったが3時間くらい仮眠が取れた。

ホテル前にて。
5時前にホテル前に到着、YASUHIROさんも準備万端、挨拶もそこそこに、さあいよいよスタート。
予定コースを聞くと、
徳山駅前~周防大島一周~錦帯橋~宮島~江田島の200km超。
最後までお供したかったのですがその日のうちに帰ってくることができなくなるので、行けるところまで行って(時間的に)お別れしよう。
私との出会いやこのロングライドの事もYASUHIROさんのブログに書いていただいています。見てください。

見えてきた!大島大橋!

大島大橋手前のセブンにピットイン。ドグマですよ!ピナレロ ドグマ!
約45km地点、すでにヘロヘロ。

渡りま~す。

カッコエエです。

陸奥記念館周辺。
この周防大島は一周100km弱。
すでに限界は越えていたが気力で足を回し続けた。
その時はいきなりやって来た。
島の一番先っちょの折り返しを少し越えたところで私のチャリンコの後輪がパンク。
ここまでは想定内、予備のタイヤに交換しエアを入れ終わる頃ポンプに変に力が加わってタイヤのバルブがポッキリと折れ、エアがプシューッ っと勢いよく抜けていった。
ジ・エンド。

チューブラータイヤの為修復不能。
限界をとっくに超えている頭の中で「終わってしまった。」と夢でも見ているかのように呆然としてしまった。
携帯電話の電波が届かない、YASUHIROさんに電波が届くところで妻に連絡してもらい、そのままロングライドを続行してもらった。
別れ際、がっちりと握手をしてリベンジを誓った。
日が傾いてきたころ、
妻と二人の娘がキャッキャ言いながら楽しそうに迎えに来てくれた。
妻がニコニコしながら「残念やったね。」と言った。
その優しい一言に救われた。
こうして長いようで短い一日が終わった。