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おさんぽみたいなブログ

明日は明日の風が吹く~☆

辻占

2008-06-08 16:22:17 | 本・絵本
このところ一日中眠くて眠くて
ダラダラと過ごしているのですが…
そのダラダラさと比例するように(?)
読書のほうはサクサクすすんでいます

というわけで、6月になってから読んだ本は↓



○小路幸也著「シー・ラブズ・ユー」
以前読んだ「東京バンドワゴン」の続編です。
読み終えてしまうのがもったいなくて、ちびちびと読んでいたのですが
これもすごく心温まるお話しでした。★★★

○伊藤たかみ著「指輪をはめたい」
伊藤たかみさんの作品は初めて読みました。
高田馬場やらゲームのライターやら…
私にとっては懐かしいような設定で、読みやすかったです。★☆☆

○恩田陸著「光の帝国 常野物語」
○恩田陸著「蒲公英草紙 常野物語」
常野物語シリーズ?を一気に読みました。
光の帝国のほうは、いくつかのエピソードを集めた短編集で、
蒲公英草紙のほうは長編です。私は長編のほうが面白かったです。
★★☆

立て続けに4冊を読んでいてちょっと驚いたのが、
偶然にも「指輪をはめたい」と「蒲公英草紙」に「辻占」という言葉が
出てきたということなんですよ

「辻占」って知ってましたか?
私は全然知らなかったのですが、Wikiから引用するとー


「辻占(つじうら)とは、日本で行われた占いの一種である。

元々の辻占は、夕方に辻(交叉点)に立って、通りすがりの人々が話す言葉の内容を元に占うものであった。この辻占は万葉集などの古典にも登場する。類似のものに、橋のたもとに立って占う橋占(はしうら)がある。夕方に行うことから夕占(ゆうけ)とも言う。偶然そこを通った人々の言葉を、神の託宣と考えたのである。辻は人だけでなく神も通る場所であり、橋は異界との境をなすと考えられていた。京都・一条堀川の戻橋は橋占の名所でもあった。」


ということなのだそうです…

最初に「辻占」が出てきたときに、「へ~そういう占いがあったんだ~」と
新発見に喜んでいたら、すぐまた別の本にも「辻占」が…って、
ちょっとビックリしますよね~?

昨日の夕方外出した時に、交差点で信号待ちをしていてふと「辻占」のことを
思い出しました。
他人の話していることなんて、そうそう耳にははいらないんじゃあ?と
思っていたのですが、すれ違った人たちの話し声が少しだけ聞こえました。

「あ~~!!あったねぇ懐かしい~!!」

さて、これはどう受け取ったらいいのでしょうか




今日の読み聞かせ

2008-06-06 15:19:12 | 本・絵本
今年度の読み聞かせの会の活動は、5月からはじまっていたのですが、
私は今日が初日になりました。

初日ということで、1年生のクラスへ。

宮西達也さんの「さんせーい」を読んできたのですが、
これがすっごく楽しい時間になりました



いやぁ~1年生はやっぱりカワイイですね~

この絵本は書店で購入したのではなく、息子が幼稚園の時に配本で入手したもの。
5匹のオオカミがそれぞれに、あれを食べたい!これを食べたい!と
主張するのですが皆バラバラ。そこでコブタを食べようということになるのですが…というお話しです。

ところどころで、5匹のオオカミたちが「さんせーい!!」と
声をそろえるのですが、子供たちも一緒に「さんせーい!」とご唱和してくれました

少し慣れてきてからは「さんせーい!」にまぎれて、「せんせーい!」やら「よんせーい!」なんて声も…。
1年生も侮れませんね…とっても反応がはやい、
頭の回転がはやいな~と思いました。

今日はたまたま先生方が職員室へと召集(?)されていたため、
読み聞かせ後に「じゃあ皆お席に戻って、先生に言われたように
静かに待ってようね!」と声をかけると、何人かの子供たちが
読み終えた絵本を見にきたり、おしゃべりをしに来てくれました。

こうやって、本好きが増えていってくれるなら嬉しいことですよね。
以前、読み聞かせの会の反省会で「本好きを増やす布教活動をして、
本好きの仲間を増やしていると実感できることが嬉しい」と感想を
言っていた方がいたのですが、まさにその通りで。

本好きな子供がどんどん増えていって欲しいなぁと
改めて思った今朝でした…


『田辺写真館が見た“昭和”』

2008-05-25 23:58:27 | 本・絵本
田辺聖子著『田辺写真館が見た“昭和”』を読みました。



64年続いた昭和という時代。自分が生まれ育った時代でもあるわけですが、
私が知っているのは後半部分だけ。

思えば、両親や兄弟も昭和生まれで、戦争があったかと思えば
何度かの好景気があり、映画「オールウェイズ」に描かれたような
高度経済成長期もあったりと、じつにいろいろなことのあった時代ですよね。

作家・田辺聖子さんのご実家は、大阪で写真館を営んでいたのだそうです。
昭和20年の大空襲で、その写真館も全焼してしまい家族の写真も焼失されてしまうのですが、
そんな中から現存する写真をあちこちから集められ、当時のエピソードとともにまとめられたのがこの本です。

「日本は、敗戦の日に生まれたのではなく、それ以前から厚みのある庶民文化がすこやかに機能していて、いろんな文化の花を咲かせていたことを、若い人たちに知ってほしい。戦前も、ハイカラで、贅沢で、それぞれの境遇に応じて、人々は人生を楽しんでいたことを知ってほしい。」

これは巻末に書かれていた一文なのですが、この本の中には「若い人たちに知ってほしい…」という言葉と、同様の趣旨の文章が何回か出てきます。

たしかに、戦中・戦後の日本は暗闇のなかにいたようなイメージが強く、
そのことによって昭和の前半には暗い雰囲気が漂っていて、戦後急激に近代化したような印象をもってしまいがちですよね。

この田辺聖子さんの巻末の文章を読みながら、あーそうだったんだろうな…と、あらためて感じました。
昭和という時代、やっぱり奥が深いです。

「東京バンドワゴン」

2008-05-09 16:28:42 | 本・絵本
小路幸也著「東京バンドワゴン」を読みました。

創業明治18年。古色蒼然の日本家屋の古本屋「東京バンドワゴン」には、
4世代8人が暮らしています。

まもなく80歳になる頑固者の店主。
その息子は60歳の伝説のロッカー。
髪は金髪で「Loveだねぇ」が口癖です。

そしてその子供に孫、猫に犬…と。
ご近所さんや古本屋の常連も巻き込んで、
春夏秋冬と様々な事件に遭遇し解決していくというお話しです。

今を描いているはずなのに、どことなく「時間ですよ」や「寺内貫太郎一家」
といった昭和のホームドラマを思い出すような…。

著者自身も「あの頃、たくさんの涙と笑いをお茶の間に届けてくれたテレビドラマへ。」と巻末に書き記しているので、オマージュ的な作品なのかもしれませんね。

そんなわけで、読みすすめながらもついついビジュアルが浮かんできてしまいます

店主の勘一は、大沢親分?60歳の伝説のロッカー我南人は、鮎川誠?

かといって、いざドラマ化されると違和感を感じてしまうんだろうな…

既に続編が2冊刊行されているようなので、どんどん読みたいと思っています☆

なんくるない

2008-04-16 18:36:07 | 本・絵本
今回の沖縄旅行に持って行った本は、よしもとばなな著『なんくるない』



様々に疲れ、傷ついた心が、沖縄という地で癒されていくというお話しを集めた短編集です。

ちょうど私が沖縄へと向かうフライト中に、主人公が沖縄へと向かう場面を読んでいたり…。
そんな偶然にニヤリとしながら、帰宅するまでに1冊を読み終えました。

沖縄に魅せられたよしもとばななさんが描く沖縄は、
同様に沖縄に魅せられた私の想う沖縄と近いものがあり、
沖縄で癒されていく登場人物たちに何の違和感もなく…。
「沖縄ってそういうところだよね…」なんて、一旅行者の視点で共感しながら
読み終えました。

思えば子供が生まれてからの12年間。
年に1~2回は沖縄へと旅行していました。

今回もそうだったのですが、旅行中息子が誕生日を迎えるようなこともあったりと、すっかり我が家の思い出に沖縄なくしては語れない部分ができてしまっています。

そしてまた、訪れるたびに「なんくるないさ~」と言ってくれているような気がして…。
そんな勝手な思いを抱きながら、これからも沖縄へと逃亡してしまうのかもしれませんね






嵐の前の…

2008-03-07 19:46:51 | 本・絵本
今週は、なぜかゆっくりできる日が続いたので、
腰の療養を兼ねて(?)のんびり過ごしました。

痛みも激減して、もう普通に動けるようになってきたような感じです

まぁ、腰痛を理由にダラダラしていたわけなんですが
というわけで、読書三昧だった今週。
3冊読み終えて、今4冊目を読んでいるところです。

読み終えたのは…↓



上橋菜穂子さんの「夢の守り人」。★★★

いしいしんじさんの「絵描きの植田さん」★☆☆

白洲正子さんの「名人は危うきに遊ぶ」★☆☆

と、星なんかつけてみました。どれも面白かったですよ。

こんなペースでノンビリ過ごしたいところですが、
来週からは卒業式の準備に、新年度の準備、離任式に入学式に
総会…怒涛の日々がはじまりそうです
嵐の前の、つかの間の休息だったようで…。

もっと有意義に過ごせば良かったような



蒼き狼

2008-02-21 19:29:13 | 本・絵本
年末から年始にかけて、朝青龍の話題や
浅野忠信さん主演の映画「モンゴル」の話題を見聞きしたせいか、
無性に読みたくなってきたのが『蒼き狼』

ずいぶん前に買ったまま、本棚の奥のほうに隠れていたのを発掘してきました

後半になると、モンゴル軍の遠征の経路がややこしくなってきたので、
世界史地図にも助けられました…



それでも夜なべして、一気に読み終えました。
すごく面白かったです。

いくつもの部族が闘争をくり返し、まったくまとまりのない蒙古高原に生まれ、
部族長だった父が亡くなってからは同族からも虐げられ、
母親と兄弟だけで暮らしながら成長した鉄木真(テムジン)。

かつて父が同盟を結んでいた部族の首長・トオリル・カンやジャムカの
力を借りながらモンゴル部の汗になり、いつしかその2部族をも打ち破り
蒙古高原を統一し成吉思汗となり…。

とにかく戦い続ける人生には圧倒されます。

蒙古高原を統一してからも、万里の長城を破って
大国・金を攻略。
その後も西夏、ウイグル、カスピ海沿岸からロシアに至るまで
成吉思汗の意志で兵を送り、結局亡くなるまで指揮を執り続けているんですね。

他国を攻めるにあたっても、その国の情勢を調べることもなく、
とにかく何万という騎馬部隊を率いて駆け抜けていく。
人も物も踏みつけ、抵抗する町には火を放ちと、
それはもう圧倒的な力を持っていたんでしょうね…。
この時代に生きていなくて良かったと思いました



領土を拡大するために戦ったのか?戦うために領土を求めたのか?
戦い続けた成吉思汗の心には何があったのか?
井上靖さんは、その支配欲の源として、最期まで蒼き狼であり続けることを求めた成吉思汗を描かれていました。

モンゴル族のはじまりには「上天より命ありて生まれたる蒼き狼ありき。
その妻なる惨白き牝鹿ありき。大いなる湖を渡りて来ぬ…」という伝承があり、
出自のわからなかったテムジンは、自分が蒼き狼になることでモンゴルの血を継ぐ者だということを確信したかった。戦い続けることでしか、自分に対してもそれを証明できなかった…そんな成吉思汗の寂しさを感じる物語として『蒼き狼』は描かれていると私は思いました。

そして、作中描かれるしなやかで猛々しい蒼き狼の姿には、この上もない美しさを感じました…。

今読み終えて思うのですが、蒼き狼の裔として、ここまで大きなことを成した人物がいたということは、現在のモンゴルの人々(現在の蒼き狼の裔)にとって、
大きな誇りとなっているんでしょうね。

そして蛇足ですが、「蒼き狼と~」のゲームがあったと思うのですが、
この会社と当時所属していた編集部が何故か仲たがいしていて、一切の取材に応じてもらえなかったことも思い出しました…。
いったい何があったのでしょうか…

まぁ、今となってはどうでもいいことなんでしょうけど



『ぼくにも そのあいを ください』

2008-02-15 19:21:02 | 本・絵本
1、2学期はあまり参加できなかった絵本の読み聞かせですが、
3学期になってからは、だいたい週に1度のペースで読みに行っています。

とはいえ、ずーっと同じ絵本を読んでいるわけなんですが…

で、何を読んでいるかというと
宮西達也 作・絵 『ぼくにも そのあいを ください』です。



宮西達也さんの絵本は、絵本なのに読むたび発見があり、
いろいろな学年の子供たちに読むことでまた発見があり…。

ついつい自己満足で、あちこちのクラスで読んでしまいました

考えてみれば、もっと時節にあった(冬とか、豆まきとか…)テーマの
絵本を選べば良かったんでしょうけどね。

来週からは、季節にあった『まゆとりゅう』を読もうかな~と思っています。

低学年の頃から読みきかせに行っていた6年生のクラスにも行きたいのですが、
卒業までの残りわずかの期間、既に予定表は6年生のお母さんたちの名前で埋まっています。

時間の流れは、本当にはやいですね



さてさて、今日の千葉県。
集団下校する学校も多かったのではないでしょうか?



こんなにキレイな青空の下、息子の通う小学校も集団下校になりました。
昨日から、安全確保のため下校に付き添っていただけるよう
保護者の方々に電話で連絡を入れたりしていたのですが、
犯人が特定された今日も多くの保護者が集まりました。
その中にはお父さんの姿も多く、心強かったです。

こんな馬鹿げた騒動が、今後はおこらないで欲しいと切実に思いました。




もう1冊

2008-01-30 23:22:22 | 本・絵本
和製ファンタジーを堪能した今月ですが、もう1冊和ものの小説を読みました。

山本一力さんの「だいこん」です。

これもまた、一気に読んでしまいました

貧しい幼少期を過ごしながらも、
美味しいご飯を炊き、商才に長け、気風もよく…という主人公・つばき。
その才覚で自分と家族の人生を切り拓いていく姿は、
ある意味ファンタジーのようで、面白く読みました。

ただ、美味しくご飯を炊けるようになった後の「つばき」の人生は、
あまりにも順調過ぎるような…?
お江戸ドリームという感じでしょうか。

大きな転機を迎えたところで物語も終わっているのですが、
それがちょっと物足りない反面、面白いな~とも思いました。

つばきのその後がどうなったのかは、読者に委ねてくれたのかな…と

読み手それぞれに、つばきの人生の完結が違うものなのかもしれないですね。

私が思うその後の人生は、これまで通り順調に商売を続け、
江戸で人気の一膳飯屋の女将となり、結婚して子供を2~3人育て…
子々孫々が代々の看板をまもり、平成の世の深川にひっそりと「だいこん」は受け継がれているのかなと…もう、これは願望ですね(笑)

畠中恵さん、上橋菜穂子さんと女性の作品を読み続けていたせいか、
人物の描写にいかにも男性作家だなと思う部分もあり、その点がちょっとでした。

最近読んだ本

2008-01-26 19:45:27 | 本・絵本
活字中毒なもので、本であればジャンルを問わずなんでも読みます。

若い頃は、もっと中毒症状が重くて(?)
お土産にもらったお饅頭に添えられていた「由来を書いたしおり」とか、
ガムのパッケージに書かれた説明とか…何から何まで
目に入った文字はすべて読まないと気がすまないという時期もありました

今では、さすがにそこまではしませんけどね

そんな風に節操なく何でも読む私ですが、子供の頃から好きな本の分野は
じつは全く変らないんですね。
ファンタジーが好きなんですよ

以前も書いた「とぶ船」や「砂の妖精」、ナルニア国シリーズや床下の小人たちシリーズ、日本のものなら佐藤さとるさんのコロボックルシリーズや霧の向こうの不思議な町…。
ハリー・ポッターも大好きです!!

頭の中もファンタジー?かもしれませんね

でも大人が読めるファンタジーって、最近はあまりないような気がしていたのですが…、そんななか昨年末から読み始めたのが畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズ。



江戸を舞台に妖も出てきて…と、和風ファンタジーの面白さにはまってしまいました。
とりあえず文庫版はすべて読み終えてしまったので、他にはないかな~と新たな日本のファンタジー探しをしていたら、みつけてしまいました

上橋菜穂子さんの著書です。



「狐笛のかなた」から読み始めたのですが、言葉の美しさ、登場人物の美しさ、舞台の美しさ…。
児童書として書かれた作品なのですが、大人が読んでもその世界に引き込まれていく素敵な物語でした。

そして「精霊の守り人」、「闇の守り人」と一気に読んだのですが、うまいんですよね~。すごい作家さんです。

幸い「守り人シリーズ」は10巻あるのだとか。
しばらく楽しい時間が過ごせそうです

そう思うだけで幸せを感じる私は…やっぱりファンタージェンなのかもしれませんね


天平の甍

2007-12-07 18:55:14 | 本・絵本
井上靖著「天平の甍」を読みました。

730年代の日本から、第九次遣唐使として大陸へと渡った留学僧、普照、栄叡、玄朗、戒融と、苦難の末日本に渡った高僧・鑑真の史実を基にした小説です。

今を生きる私たちにとっては、中国は地理的にとても近く、3~4時間のフライトで着いてしまうところですが、かつては命をかけてまで渡った人々がいるということに興味を持って読んでみました。

昔々…自分が学校で学んだ歴史の教科書には、遣隋使・遣唐使、鑑真についての記述は必ずありました。たしか「航海には困難も多く、故国に帰ることのできない者も多かった…」というような記述があったと思うのですが、そのことに対しては「そりゃあ昔のことだから、しょうがないよね…」くらいにしか当時は受け止めていなかったように思います。

が、今回この「天平の甍」を読みながら、今さらながら泣けたこと…そして感動したこと…。井上靖さんのイマジネーション通りのことがあったのではと思わされました。

経典を無事に届けることこそ自分の使命と、写経し続けた年老いた僧・業行。
鑑真を日本へ招来することに命をかけた栄叡。
そして広大な唐土を踏破することに意義を見出した戒融。
その志の崇高さは同じでありながら、成し遂げられた者と成し遂げられなかった者がいる。

唐にあっては完結したものでも、それを日本に持ち帰れなかった無念、運命の儚さを感じました。

現在のような情報化社会を見たとしたら、彼らはどう思うだろう?

こんなことを思うと、余計に切なくなってきました。


「ドレスデン逍遥」

2007-11-17 13:57:07 | 本・絵本
川口マーン恵美さんの「ドレスデン逍遥」を読みました。

この本を手にしたときは、ドレスデンといえば磁器、マイセンのことくらいしかイメージできなかったのですが、読み終えた今はすっかりドレスデンの魅力にはまってしまっています。




ドレスデンは第二次大戦中、1180機もの戦闘機が投入された空爆により、バロック様式の華麗な塔が立ち並ぶ市街地が徹底的に破壊されました。

瓦礫の山ばかりの廃墟となった街は、戦後は東ドイツの一都市となり、バロック建築の復元を望む声は多かったものの、階級社会の象徴ともいえる建物が復元されるわけもなく…。

やがて東西の統一によって状況は変り、街は人々の力でかつての姿を取り戻しはじめます。

とくに2005年に復元された聖母教会は、1743年にベーアによって設計されたオリジナルを再現しようと「ベーアの建てたままの聖母教会」を合言葉に、瓦礫のなかから資材を集めてつくられたのだそうです。



「ドレスデン逍遥」には、アウグスト強王をはじめ、教会建設に全てを注いだベーアの逸話など、ドレスデンの歴史と文化にまつわることが丁寧に書かれています。

これを読んだら、ドレスデンに行ってみたくなってしまいました


「遠いうた」

2007-11-10 23:18:04 | 本・絵本
徳川元子さんの「遠いうた」を読みました。

<徳川伯爵夫人の七十五年>という副題の通り、明治40年に華族戸田伯爵家に生まれ、大正15年には田安徳川家へ嫁ぎ、平成元年に82歳で逝去された徳川元子さんの半生記です。

明治から平成まで、激動の時代を過ごされたその人生は本当に山あり谷ありで、さらりと書かれた文章以上に、周囲の変化に振り回されたものだったのではないかと思いました。

伯爵家の次女として、何不自由ない生活をしていた子供時代。
幼くして両親を亡くしたことで、母方の祖父母宅に預けられるものの、大切に育てられた少女時代。その後関東大震災で家を失い、やがて戦争がはじまり…。

戦中・戦後の厳しい時代は、華族という身分であっても差はなく。空襲で家を失えば行き場をなくし、食べものを手に入れるために農家や闇市をまわり、それまでの生活が華やかだっただけに、より過酷な状況だったのではないかと思いました。


ところで、徳川元子さんが預けられた祖父母宅というのは母方の実家で、祖父は元大垣藩主の戸田氏共、そして祖母は「鹿鳴館の華」といわれた戸田極子なんですね。極子さんは岩倉具視の次女にあたります。

元子さんによれば、贅沢に暮らす祖父にたいして祖母は質素な生活を心がけ、元子さんにも、贅沢な生活に慣れてはいけないと日頃から教え込んでいたようです。極子さんが服を新調することはあまりなく、古くなった服を作り直すことが多かったのだとか。

一方嫁いだ先のお姑さんは、島津家のお姫様だったので贅沢三昧。
服は新調し放題なうえ、一日に2回も着替えをしたり。また廊下に何かが落ちていたりしても、誰かが拾うまで立ち止まって動かなかったくらい、身の回りのことは使用人まかせだったとも。

同じ時代を同じような身分で過ごした女性でも、出身の違いなどもあって決して同じように生活していたというわけではなかったようです。

それにしても、徳川家をはじめ当時の華族の家系は複雑ですね。勉強になりました。


「面白南極料理人」

2007-10-31 20:47:52 | 本・絵本
「面白南極料理人」
を読み終えました。

第38次南極地域観測隊の一員として、昭和基地ではなく「ドームふじ観測拠点」で越冬してきた西村淳さんの著書です。

この西村さんたちが越冬した「ドーム基地」は、昭和基地から離れること1000km、標高3800m、平均気温マイナス57℃、最低記録気温マイナス79.7℃…と、世界で最も過酷な観測地帯にあるのだとか。
ちょっと想像することさえ難しい環境ですよね…。

観測隊に西村さんは料理人として参加されたわけですが、南極での仕事はそれだけではなく、他の隊員の観測の手伝いをしたり、土木工事(?)にも従事したりと様々なエピソードが書かれています。

そして以前読んだ、↓
「不肖・宮嶋南極観測隊ニ同行ス」

西村氏と宮嶋氏は同じ38次隊で南極へ行っていて、そのへんのエピソードも少しだけ書かれていました。やはり書き手によって見方は違うのかも…?

さて出発前の日本では、料理担当者として食材の調達をする西村氏なのですが、冷凍ものが中心になるわけです…というか、生の状態で持ち込んでも「ドーム基地」に到着するまでに、全て凍ってしまうんですね。

それでもこんなものまであるのかというほど、ドームでの食卓は賑やか。
閉鎖された中で隊員たちの士気を高め、娯楽(宴会)を提供するのはやっぱり「食」なんだな~と思いました。この本に書かれているメニューを見ると、羨ましいくらいなんですよ…。

南極で宴会をしたり、ジョギングをする人もいたり…。
エンデュアランス号の頃と比べると、大きな違いだなぁと思いました。

そうそう「エンデュアランス号大漂流」も読んでいるので、極地ものを読んだのはこれで3冊目。極地には詳しくなったかというと…これはやっぱり実際に行った人にしかわからない世界でしょうね。



気付いてみれば

2007-09-13 19:57:23 | 本・絵本
最近読み聞かせをしていませんでした。

学校での読み聞かせボランティアをはじめ、家でも。
そして気付いてみれば、子供部屋から私の部屋へと移動してきた絵本がたくさん。




子供の部屋にはエアコンがありません。
唯一の冷房は扇風機だけ…

この夏は、何度となくエアコンのある私の部屋で眠っていった息子ですが、
そういえば眠る前にも何も読んであげませんでした

最近の息子は、自分で文庫本まで読んでいるので
今さら眠る前の読み聞かせなんて…とも思うのですが、
何歳になっても本を読んでもらうって、ちょっと嬉しいことですよね。

「この本読んでみようか?」と聞いてみて嬉しそうなうちは、何歳になろうと
読んでいたいな…と思っていたのですが…

なんだかんだと私の部屋に引っ越してきた絵本・児童書は数多く
積み重ねてみたら、こんなにありました↓



「ねぇねぇ、今日はどれか読んであげようか?」と今聞いてみると、
嬉しそうな顔

さてさて、何を読もうかな…?