V=4/3πr³

詩と物語を紡ぎます

葉牡丹

2018-01-17 07:00:00 | poem
     葉牡丹



ラジオのニュースは十分置きに
頻りと雨の到来を強調していて
天気予報に至っては西から東へ
殆んど布教じみた信仰の祈りだ

あの街は既に大粒の雨に濡れて
廿三年目の法要が始まっている
灯籠に火を点すのが大変らしい
こちらは雨の匂いもしないのに

ポータブルラジオはしめやかな
天気予報の預言が厳かに厳かに
西から東へ低気圧の祝福を伝え
夕方には春雨に洗礼される街だ

渇き切っている夜明けの葉牡丹
写真に撮って君にメールしたら
濡れた葉牡丹の夢を見たんだと
洗い立て滴る顔で泣く写真一葉





******************
 written:2018/01/11 〜 17
 elaborated:2018/01/17
 photographed:2018/01/11, 16
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4 コメント

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かっちりきちんとした詩 (̴夢見)
2018-01-17 19:20:49
独特の雰囲気あって


葉牡丹
1月いっぱい鉢植えのままにして2月になれば 庭にじか植えにしようかと思っています
春には花が咲くので
返信する
Re:かっちりきちんとした詩 (つかさ)
2018-01-17 22:40:05
夢見さま、こんばんは、有難うございます(^o^)。言葉遊び的要素と哀しみのイメージと再生のイメージとを重ねて見ました。

この可愛い葉の集合が、春になるとひょろっと伸びるんですよね。春のお庭が楽しみですね\(^o^)/
返信する
葉ボタン (なぎさ)
2018-01-20 16:56:36
12月から、1月、2月までの花と言うイメージがあります。
なくなったら春になる!
そんな気がします。

来週は、雪の予報。
あまり降って欲しくないな
返信する
Re:葉ボタン (つかさ)
2018-01-21 23:30:29
なぎささま、こんばんは(^o^)。
葉牡丹は冬の間じゅう楽しませてくれるので、親しみ深いです。この花を初めて見た時、(観葉キャベツ?)と思ったのですが、本当にキャベツの仲間だと後に知り、おったまげました(笑)。

月曜の夜から大雪が予想されています。外れてほしいものです。
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