機材やその操作をここで語らんとしている理由の一つは、情報収集。みずから発信した情報が、分裂し増殖して戻ってくるようなところがウェブにはある。目から鱗が落ちるような事実を教えてくれる人がいる。
もともと、絃のゲージも記憶できないくらいのスペック音痴だ。機械音痴でもあり、未だに録音するときパンチインが出来ない。失敗したら仕方なく最初から弾き直している。
そういう自分のやり方に、とうぜん自信など持ちようもない。四半世紀も人前で演奏してきたからには、音色はあるていど操作できるつもりでいるのだが、ひょっとして自分は毎度、物凄い遠回りをしているんじゃないかという疑念も拭い去れない。
あまり金が無いから、なるべく安くて長く使える機材を、慎重に選んで買おうとする。実用一点張りも味気ないので、すこしファニーな物。どこか風変わりで人目を引く物。遠目にも、自分の持ち物だとはっきりわかる物。
ウェブは自信満々の弁に満ちている。いわく「これを弾いたら他は弾けない」、いわく「こんなスペックの製品を買うのは金をどぶに捨てるようなもの」。いわく「コンデンサは**、配線材は**で、半田は**が一番」。
僕にその種の確信はない。ライヴハウスではたぶん、お客の混みぶりが最も出音を左右する。同じスピーカーの付いた真空管アンプとトランジスタアンプ、自分以外のギタリストが弾いているのを目をつむって聴いて、どっちがどれとはきっと当てられない。
好きな音色はある。その場その場で、なるべく理想に近づけるほかない。
もともと、絃のゲージも記憶できないくらいのスペック音痴だ。機械音痴でもあり、未だに録音するときパンチインが出来ない。失敗したら仕方なく最初から弾き直している。
そういう自分のやり方に、とうぜん自信など持ちようもない。四半世紀も人前で演奏してきたからには、音色はあるていど操作できるつもりでいるのだが、ひょっとして自分は毎度、物凄い遠回りをしているんじゃないかという疑念も拭い去れない。
あまり金が無いから、なるべく安くて長く使える機材を、慎重に選んで買おうとする。実用一点張りも味気ないので、すこしファニーな物。どこか風変わりで人目を引く物。遠目にも、自分の持ち物だとはっきりわかる物。
ウェブは自信満々の弁に満ちている。いわく「これを弾いたら他は弾けない」、いわく「こんなスペックの製品を買うのは金をどぶに捨てるようなもの」。いわく「コンデンサは**、配線材は**で、半田は**が一番」。
僕にその種の確信はない。ライヴハウスではたぶん、お客の混みぶりが最も出音を左右する。同じスピーカーの付いた真空管アンプとトランジスタアンプ、自分以外のギタリストが弾いているのを目をつむって聴いて、どっちがどれとはきっと当てられない。
好きな音色はある。その場その場で、なるべく理想に近づけるほかない。
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