ブルキナファソから帰国して☆

西アフリカ内陸国での協力隊活動を終えたつこの、結核闘病記!

ブルキナに戻る準備をしていますが…

2011-04-29 10:44:49 | 協力隊活動
ここ数日、在ブ日本大使館から治安情勢を知らせるメールがよく届いています

私が帰国するときには、一時混乱していた国内も既に安定していたように思ったのですが、
やはり、何が起こるかわからないのが途上国



26日からデモ発生のうわさが立ち始め、27日、ついに私の任地クドゥグ市で商人によるデモが発生したらしいです
市庁舎,市長宅,市場管理事務所,警察署が焼き討ちされました

隊員の退避は正解だったようです。早めに非難していてよかったのかな??



クドゥグには市役所配属の隊員が2名いました。
時間にルーズなブルキナでは珍しく、定時をきっちり守って文書管理・整理や電子化のお手伝いをしていた2人。
市庁舎焼き討ちということはその努力の結晶が灰となってしまったの…???


今回のこの暴動。
大使館によると、原因は
「市中央市場で営業する商人のうち,市場利用料未払いの者には,市場の利用が出来ないようにした市の措置に対して抗議した」から。


って、それって自己中すぎるやろ
市場で営業するのにお金がいるなら、ちゃんと払わんといけんし、お金払えんからって暴動起こしたらいけんやろ



なんか、今のブルキナは本当におかしい
本当なら我慢しなきゃいけないことがあっても、何かしら暴動起こしたら聞き入れて貰えるかも~?
みたいなずるい考えが蔓延してる。

そりゃ、ブルキナの行政には日本の何倍もの汚職がはびこってるだろうけど、それを暴力で解決しようとするなんて…、
真面目に働いてる人の努力をぶち壊すなんて…。


あの人の良いクドゥグの人たちがそんなことをしてしまうなんて、本当に残念です。







そんなわけで、大使館もブルキナの危険情報を引き上げ一番レベルの高い
「退避を勧告します。渡航は延期してください」になってしまいました
外務省HP参照↓
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=117







いつ戻れるかちょっとわからなくなってきましたが、
戻れることを信じて、活動の準備を進めています。

先日、北九州市が運営する環境ミュージアムを訪問しました


実は、今月上旬、JICA九州の国際協力推進員さんに連絡をとって、環境教育に使える資料の提供&貸与をお願いしていたのですが、

今回の一時帰国にあたり、一緒に環境ミュージアムにお邪魔させてもらえることになりました。
北九州市環境ミュージアムのホームページ↓
http://eco-museum.com/


当日は活動に使える資料がないか見てみる…くらいにしか考えていなかったのですが、
国際協力推進員さんだけでなくミュージアムのスタッフさん、元職員さんなどが一緒になって途上国の子供への効果的な啓発方法を考えてアドバイスしてくださいました


さすが、経験者は違う…というか、目からうろこ
私ひとりでは思いつきもしなかったアイディアを沢山頂きました



そして、私にも気付くことが沢山。

ここには一度、派遣前に来たことがあったけど、
あのときの目的もなく見学したときと、今とでは目にとまるものが全然違います

ブルキナの現状がわかり、自分の活動内容も見え、子供や市民への環境教育という目的が出来た今は、何もかもが面白く、役に立つ情報のように思えてくる

展示された資料から活動のアイディアが沢山浮かんでくる…




そして、日本では通用してもブルキナでは通用しない教育内容も目にとまる。



日本の環境教育では牛乳パックやペットボトルを使ったリサイクルおもちゃなんかがメジャーですが、
ブルキナには牛乳パックなんてないし、ペットボトルは家庭で入れ物として使われるのが普通で(使い終わったボトルはお店で売られている)、
それらを利用したおもちゃはなかなか作れない。


ごみとして捨てられるものをもう一度活用して使おう!というのがリサイクルおもちゃのコンセプトだけど、ブルキナでは既に実行されているのです。


そもそもはさみやのりを全員が持っているわけではないから、工作自体するのが難しい。




日本の環境教育教材(本)には、昔と今の生活を比べて、昔はどのくらいエコな生活が出来ていたのか…?なんて考えさせるページがあるけど、
その日本では昔のエコな生活を、今のブルキナでは普通に行ってる。

水道がない家庭が多いから、水も大事に使っているし、洋服のお下がりも普通。




そう、ブルキナは日本に比べてとっても環境に優しい生活をしています。
とはいえ、ビニール袋は平気で道端に捨てるし、排水も垂れ流し

いずれ経済が発展しても同じような生活ができるか?というと、多分無理だと思う

日本と同じ道をたどるのだと思います





いずれ、ブルキナが発展した時いかに公害やごみ問題を小さくするか。


自分がしたいのはそのための教育なのだと改めて認識することが出来ました。




今回、提供して頂いたり購入したりした資料↓


皆様のご厚意を無駄にしないためにも、これをもとに教材を作り、ブルキナの環境教育に役立てたいと思います。



日本にいる間は、仏語翻訳、コピー、ラミネート加工などに追われる毎日になるかな?

その辺得意な方は、お手伝いお願いします





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3 コメント

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この違い (escape)
2011-04-29 22:57:33
Buenas noches.

 大惨事にもかかわらず 被害者の節度ある
行動に世界中から賛辞の言葉が寄せられてい 
 そして 破壊された原発の対応に 世界中が
注視している
 今 日本では その放射能汚染をいかにくいとめるかが環境問題の最大の関心事である
 
 一方 とある国では暴動が起き 暴動の不安に慄き・・・
 環境問題といえば 生活排水の垂れ流しや
ビニール袋の廃棄・・・ですか

 同じ地球上に住んでいながら この違い・・ 

 でも しかし ブルキナベのほとんどが
極東の日本を知らないだろうし
ほとんどの日本人も 遠く西アフリカの
国々も知らない・・と思う

 “どちらも 大宇宙の小さな星での出来事”
と言えば tsucoさんに怒られますか

Que usted descanse.
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いつも思うのは… (tsuko)
2011-04-30 21:46:21
>escapeさん
ブルキナベを全員日本に連れて行って、日本の街、学校、行政を見て貰い、
日本人にも1週間くらいアフリカで生活してみてほしいということ。


百聞は一見に如かず

自国の良い所、悪い所がよくわかると思う。
ブルキナベには日本の良さを知ってほしいし、
日本人には物が無い中で工夫して生活しているブルキナベを少し見習ってほしい。
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はじめまして (とし)
2011-05-22 07:48:44
以前にブルキナに住んでました、良ければ
メールでお話し出来ればと願います。
アドレスは toshi39770105@yahoo.co.jp です。  よろしくです。
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