この『音楽とは!』シリーズは、私が2002年の冬に体験した事を、記録しておこうと言うだけの目的で書いているもので、自慢でも音楽の含蓄でもありません。告発でもありませんので。
いつか、娘が大きくなって読んでもらえたなら、それで満足です。また、病気と闘っている人が勇気をもってくれたならと思っています。
それでは、どうぞ!
手術室で、手術が始まりました。
凄い設備の中で、宇宙船の操縦室みたいな。私は、手術に支払う金額の事で少し不安をいだいていました。
(多分、凄い金額なんだろうな?)
貧乏性の私は、すぐにお金の事を考えてしまうのです。このクセは子供の頃からで、離婚したのも、それを行うには恐らくこれくらいの費用がかかるだろう!と思う私のケチでしょうもないこの性格からです。
麻酔が効き始めて、数分後、どこからか綺麗なギターの音が聞こえてきました。
私は、
(ヤバイ、錯覚か幻聴か?俺、しまえようバイ。)
と、不思議な感覚にとらわれていると。
確かに、正確に音がでています。しかも、その曲は、
ゴンチチの『放課後の音楽室』でした。
私は、この曲が好きでよく聞いていました。
私は、看護婦の江○さんに、
「なんですか?これは?曲が流れていますよ。」
と質問すると、
「ええ、ここは、音楽が聴けるのです。気になるのなら、止めますけど?」
私、
「いえ、もう少し音が大きくできませんか?この曲大好きなんです。」
「先生たちの、手術の邪魔にならないくらいに。」
看護婦の江○さん、
「解りました、頼んでみましょう。」
ボリュームが、少し上がりました。私は、静かにゴンチチの曲を聴いていました。
看護婦の江○さんは、優しく話しかけてくれました。
「米○さん、大丈夫ですか?どこか痛いところはありませんか?」
私、
「大丈夫です。痛くもなんともないです。」
江○さん、
「この曲は、何て言う曲なんですか?
私、
「これは、ゴンチチの『放課後の音楽室』です。好きな曲なんです。」
・・・・・つづく
いつか、娘が大きくなって読んでもらえたなら、それで満足です。また、病気と闘っている人が勇気をもってくれたならと思っています。
それでは、どうぞ!
手術室で、手術が始まりました。
凄い設備の中で、宇宙船の操縦室みたいな。私は、手術に支払う金額の事で少し不安をいだいていました。
(多分、凄い金額なんだろうな?)
貧乏性の私は、すぐにお金の事を考えてしまうのです。このクセは子供の頃からで、離婚したのも、それを行うには恐らくこれくらいの費用がかかるだろう!と思う私のケチでしょうもないこの性格からです。
麻酔が効き始めて、数分後、どこからか綺麗なギターの音が聞こえてきました。
私は、
(ヤバイ、錯覚か幻聴か?俺、しまえようバイ。)
と、不思議な感覚にとらわれていると。
確かに、正確に音がでています。しかも、その曲は、
ゴンチチの『放課後の音楽室』でした。
私は、この曲が好きでよく聞いていました。
私は、看護婦の江○さんに、
「なんですか?これは?曲が流れていますよ。」
と質問すると、
「ええ、ここは、音楽が聴けるのです。気になるのなら、止めますけど?」
私、
「いえ、もう少し音が大きくできませんか?この曲大好きなんです。」
「先生たちの、手術の邪魔にならないくらいに。」
看護婦の江○さん、
「解りました、頼んでみましょう。」
ボリュームが、少し上がりました。私は、静かにゴンチチの曲を聴いていました。
看護婦の江○さんは、優しく話しかけてくれました。
「米○さん、大丈夫ですか?どこか痛いところはありませんか?」
私、
「大丈夫です。痛くもなんともないです。」
江○さん、
「この曲は、何て言う曲なんですか?
私、
「これは、ゴンチチの『放課後の音楽室』です。好きな曲なんです。」
・・・・・つづく
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