ニュースの真実

ニュースや出来事の裏側に迫ります

【地震発生11日前】東電が福島第1原発点検漏れを報告

2011年03月28日 | 福島第一・第二原子力発電所
地震発生11日前「東電が福島第1原発点検漏れを原子力・安全保安院に報告」
最長11年間も点検が行われていなかったり、簡易検査を本格点検と装う検査報告をあげていたと言う。

福島第1原発で新たに33機器点検漏れ(2011年3月1日 福島民友ニュース)
保守管理の規定の期間を超えても点検を実施していない点検漏れの機器が見つかった問題で、東京電力は28日、経済産業省原子力・安全保安院に調査結果を最終報告した。
報告では福島第1原発で新たに33機器で点検漏れが見つかった。県は「信頼性の根本に関わる問題」と東電に再発防止策の徹底を求めた。
東電によると、福島第1原発で見つかった点検漏れは定期検査で行われる機器ではなく、東電の自主点検で定期点検が行われている機器。
しかし、最長で11年間にわたり点検していない機器があったほか、簡易点検しか実施していないにもかかわらず、本格点検を実施したと点検簿に記入していた事例もあった。

[福島民友新聞社]
県紙が2つある福島県の代表的な新聞で読売新聞系列
・発行部数  2008(H.20)年1月1日現在で210,722部
・創立    明治28年5月20日
・創立者   河野広中
・資本金   1億2,000万円
・本社所在地 〒960-8648 福島市柳町4-29
・従業員   250人(2010年10月現在)

【2008年】IAEAの警告を無視

2011年03月28日 | 福島第一・第二原子力発電所
2008年12月「IAEAの警告を無視か」
2年前にIAEAが警告か 米公電を基に英紙報道(msn産経ニュース 2011.3.16 22:45 )
16日付の英紙デーリー・テレグラフは、国際原子力機関(IAEA)の当局者が約2年前に、日本の原発の耐震安全指針は時代遅れで、巨大地震が発生した場合は持ちこたえることができない可能性があると警告していたことが分かったと、内部告発サイト「ウィキリークス」が入手した米外交公電を基に伝えた。
報道によると、IAEA当局者は、2008年12月に主要国(G8)の原子力安全保障を協議する会合で警告した。日本は06年に原発耐震指針を25年ぶりに改定していた。IAEA当局者は、日本では過去35年間にたった3回しか指針が改定されていないと説明、IAEAが内容を再調査していると語ったという。
会合で、この当局者は最近発生した地震はいくつかの原発の耐震設計基準を超えていると指摘し、深刻な問題だと懸念を示した。日本政府は警告を受け、原発の安全性を高める約束をしたという。(共同)

【2002年】原子力安全・保安院が東京電力と隠蔽工作

2011年03月28日 | 福島第一・第二原子力発電所
2002年8月29日「経済産業省原子力安全・保安院から県に18枚のFAXが送られる」
内容は「福島第一・第二原発で、原発の故障やひび割れなどの損傷を隠すため、長年にわたって点検記録をごまかしてきた」と書かれていた。
炉心を支えるシュラウドと呼ばれる重要部分の損傷まで隠ぺいしていた事態に、国民は驚き呆れ、東電は平岩外四、那須翔、荒木浩、南直哉の歴代社長が総退陣、恭順の意を示した。
保安院は立ち入り調査することなく「こんな告発があるけど」と東電に紹介、調査は東電に任せて「調査の結果、告発内容と一致しなかった」という東電報告を受けて、口を拭っていたのである。

【2000年】内部告発資料を2年間放置、管幹事長が国会で激怒!

2011年03月28日 | 福島第一・第二原子力発電所
2000年7月「原発作業員による内部告発を2年間放置」
2002年8月に原子力安全・保安院から東電のデータ改竄が福島県に報告された。当時の福島県知事の怒りは東京電力以上に国・経産省に向けられた。
福島第一・第二原発で原発の故障やひび割れなどの損傷を隠すため、長年にわたって点検記録を改竄してきたという内部告発を2000年7月に受けながら、安全・保安院は立ち入り検査もすることなく、二年間放置していたのである。
佐藤知事の存在がなかったら、永遠に県には報告されなかったかも知れない。
「国と東電は同じ穴のムジナだが、国こそが本物のムジナだ。」
佐藤知事の抵抗もあり、福島原発は全面再開までおよそ二年間の運転停止となるが、原子力政策を推進する勢力にとって佐藤知事はかなり疎ましい存在になっていた。2006年の実弟の逮捕から始まった東京地検特捜部による“国策捜査”により、佐藤は知事辞職に追い込まれる。
その後、新知事の下で昨年福島第一原発3号機でのプルサーマル操業が始まるのだが、今回の原発事故報道でマスコミは国と東電の意図を慮ってか、3号機のこのプルサーマル、MOX燃料に含有されるプルトニウムの危険性について一切言及しようとしない。
原子力政策に楯突く政治家として佐藤知事は、検察権力の横暴な実力行使で潰されてしまった。官僚主導に異議を唱える政治家に偽りのネガティブ・キャンペーンを張り糾弾する日本のマスコミは、実際の強大権力である官僚組織から国民の眼をそらし、専ら権力維持の道具として機能する。そしてその報道を鵜呑みにしてしまうわれわれ国民の浅はかさ。

当時国会では民主党の菅直人幹事長が「内部告発が2年間も放置されていたのは問題だ。国会で閉会中審査を開き国民に説明すべきだ」と述べ、東電関係者の参考人聴取も辞さない考えを示した。←これが今回「俺は原発に詳しいんだ!」とムキになっている根拠か?
9月10日の次の内閣閣議で東電問題対策委員会(大畠章宏委員長)を設置した。

【1989年】前・福島県知事が原発行政を批判していた

2011年03月28日 | 福島第一・第二原子力発電所
1989年1月6日「福島第二原発3号機の部品脱落トラブル発覚」
原子炉冷却水再循環ポンプ内にボルトや座金が脱落、それが原子炉内に流入していた。前年暮れから3回も警報が鳴っていたのに東電は事故を隠し続け、1月6日の異常警報でようやく県に報告した。
当時の佐藤知事は、参院2期を経て知事に就任2年目のこの事故で、原発が抱える根源的問題を直観、原発や原子力行政を学び、その在り方に批判的になっていく。

2000年7月「原発作業員による内部告発を2年間放置」に続く

[当時の福島県知事]
佐藤栄佐久氏
2006年10月木戸ダム建設工事に絡み、前田建設工業、水谷建設から賄賂を受け取ったという収賄罪で逮捕起訴。
一審で有罪判決を受け、控訴したものの覆らなかった。「冤罪」との声もある事件。
知事は、国家権力を振りかざし安全性に顧慮もせず、事故発生時は東電に責任を押し付ける国に対し声はあげて来たが、
原発「容認派」であって「反対派」ではないと言う。

カイワレ大根パフォーマンスをもう一度

2011年03月28日 | 民主党 管直人
心配ないのなら、カメラの前で福島県産の野菜サラダを食べ、東京の水道水の一気飲みするくらいの事をして欲しい。

菅総理が厚生大臣時代に「大阪府内の業者が出荷したカイワレ大根が原因となった可能性は否定できない」と発言した直後からカイワレ大根への風評被害が発生。
その結果、倒産・破産する農家や業者が続出し、自殺者まで出る事態となった。しかし、立入検査においては施設、従業員および周辺環境からはO157は検出されなかった。
これらの経緯を受け、菅さんは記者会見の場でカイワレ大根を食べるパフォーマンスで安全性をアピール。
「食いしん坊!万才」の村野武憲さながらの「おいしい!」の笑顔が思い出される。

病原菌大腸菌O157の騒動
1996年(平成8年)7月13日 - 大阪府堺市で学校給食による学童の集団感染が発生。患者数7,996名、死者3名。
疫学調査により原因食材として、カイワレ大根が疑われると厚生省(現厚生労働省)が発表し、大きな風評被害をもたらした。

O157(おーいちごーなな)
O抗原が157番の大腸菌。

「くいしん坊!万才」
フジテレビの長寿番組。毎回、日本各地の名物料理を食べ歩く、5分間の料理番組。
村野武憲氏は1988年 - 1990年(617回)のレポーター。