エチオピアエチオピア

代田橋からこんにちは

ごめんなさい(GR)

2009-04-27 20:00:44 | Weblog
エチオピアにもワイヤレスのインターネットが中国の有償技術協力によって入ってきた。
先週買って、次の日から使えるよ、とのこと。
エチオピア人の友達が全面的に助けてくれて、なんとかゲット。
速度がダイヤルアップよりも早く、(と言っても日本のネット環境とは雲泥の差だが)スカイプが恐らく満足に利用することが出来るだろう。
しかし、しかし、一週間後の今日まで全くつながらない!!!
まだ処理が終わっていないのかと待っていたが、業を煮やして今日電話局へ行って来た。
幸い英語の話せる人が対応をしてくれて、細かく説明することが出来た。
そして…結局は違う端末の登録番号で登録してしまっていて、僕の端末は登録がまだ何もされていなかった、とのこと。
そしてその場で登録が終わり、今こうして家からネットにつないでいる。
大満足だったので「ありがとう、ありがとう!」と何度も言って電話局を後に。

帰りがけ、家でネットがつながるかを確かめる前に、いつもの行きつけの喫茶店でチーズバーガーとコーラを注文(予断だがエチオピアで「コラ」はち○このこと。なので「コカ」、と注文する)した。
もう家から三分くらいでいけるところなのでいつも利用していてチーズバーガーも下手すると何も言わなくても出てくる。
コーラはすぐに来て、しばらくしてバーガーが運ばれてきた。
なんだか様子がおかしい・・・薄い!!!
いつものあの厚みがない!!!
パンをめくってみると三枚のパンの間に挟まれているのはハンバーグだけ・・・それも一枚・・・つまりは三枚のパンの一つ目の間にはハンバーグがあるが、二つ目は切れているだけで何も入っていないのである。
でもとてつもなく腹が減っていたのでもう食べ始めることに。
それと同時に注文したウェイターを探して聞いてみようと探す。
この国は注文を最初に受けたウェイターしか基本的に相手にしてくれない。ひどい場合は目が合っても無視される。
それはよいとして、ウェイターに言うとマネージャーが出てきて、半分残ったバーガーを持っていった。
帰ってきたらぞんざいにチーズが二枚(既に食べてしまった半分の分があるので恐らく二枚)挟まれて帰ってきた。
「これでいいか?」
と。
「良くない!」
と僕。普段はトマトと玉ねぎがたくさん入っているのにそれが入っていない。
いったいキッチンに持って帰ってどの面下げてチーズだけ挟んで「はい、チーズバーガーになりましたよ」と持ってきたんだ!
ってことで、俺はノーマルハンバーガーの値段しか払わないよ、と言った。ハンバーガーも野菜は入っているのでもっと実際は値引きして欲しい。
とりあえずノーマルハンバーガーとコーラの代金を払って帰ってきた。

この二つの出来事で何が言いたいかというと、謝らない、ということ。
電話局も喫茶店にしても。
間違っていたらそれを直したら責任完了と思っている。
電話局の応対をした人が犯したミスではないだろうが、こちらからしたら「あちら側」のミスなのであり、喫茶店も然り。
こういったケースで謝ってくれるところはまれである。

これを通して別にエチオピアの文句が言いたいわけとはちょっと違う。
長くなるが、あるエチオピア人の友人のイタリア人が、
「途上国と先進国、何を持ってその区別をつける?」
とそのエチオピア人の友人に聞いた。彼はお金や知識か?と答えたが、イタリア人の彼はこう言った。
「自己責任能力の有無だと思う」
と。それを生活の中で当てはめると合点が行くことが沢山ある。
上記の二つ、粗悪な製品、すべてが不安定なこと、この国のネガティブに捉えられることの全てがその言葉で今のところ説明がつくといっても過言ではない気がしてきている。

お金にならなくてもどうやったら客が喜んでくれるだろうか、どうしたら安定したサービスを供給できるか、もっと言うと、どうやったら他人は喜んでくれるか、どうやってもらったら自分は嬉しいか、そしてそれを人に還元する。
日本は利益の追求はもちろんだが、自分で納得の行くものを納得が行くまでとことん突き詰めるという姿勢が国の経済発展を推し進めてきたと思う。
エチオピアに関しても皆一人一人が責任感を持ち、生活を送るようになってくるということがより良い未来へのキーになるのではないかと思う。

Photo: The cafe near by my house.