人生の階段ー日々の詩に託してー

ある老婆の日々ーー

世間という風穴

2017年01月30日 | 日記

老人の一人暮らしは

風通しがよくなきゃダメって

言われますね、

私、この年までさほど

世間は広くなく

交わり少なく生きてまいりまして

それで結構ことはすんなりでございました

一人になって

亡夫の親戚に中年夫婦がおりまして

これが急接近してきたのですね

そしてこちらも不用意にわが家の

あれこれ親しい仲だから

うかうかしゃべっておりましがな。

そうして今頃になって

気がつきました、

ごちゃごちゃ横からいろいろ

いろいろ

うるさいのですよ

こうこうすべきだとか

しまいに「孫のおとし玉いくら?」

なんて聞くから

無邪気にこれこれというと

「多すぎる」と横槍。

いちいち余計なお世話。

やっとのことで鈍感な私も

気がつき始めました

これが世間というものなんだなって。

なんてうるさいの、ほっといてよ。

ある聡明な友人にこの話をすると

「私は決して話さない」

うーん、遅かりしゆらのすけ・・・

でもね

これからは気をつけるようにします。

世間という風穴は塞いだほうが

心地よく生きられるし

振り回されるのも厄介。

遅まきながら気がついた

老婆でございました。

風穴も

吹かれて心地よいものだけ

窓を開けましょう!