世界ごと自分のもの の続き。
所有:possession は人間の強欲によるものだと言われています。
世界まるごと自分のもの だから自分が再度所有する必要はないという考えは
無欲なのか、それとも最高の強欲 なのかわかりません。
この考えが適用されないものは、衣食住で不可欠な絶対的ニーズに分類される物です。
(相対的ニーズ=虚栄 より) ケインズによる分類:
「絶対的なニーズ」…衣食住 生きるうえで不可欠なものへのニーズ 限りがある
「相対的なニーズ」…他者に優越するために求められるニーズ 際限がない
食糧、歯磨き、石鹸、洗剤、洗濯バサミなどの生活必需品、洋服、靴など。田舎だと車も不可欠です。
また、衣食住ではないし、ないからと死にはしないけどその人の人生に必要なもの(魂のニーズ)も適用外です。
所有しなくても、自由に弾いていいグランドピアノがあれば幸運なのですが、それはなかなかないです。
これ以外のものは、この考えでいけると思います。
これからは、内と外と境界線を引かずに世界をとらえようと思います。
私は音楽が好きで、焼いたCDをたくさん所有していますが、
12時と17時に集落中に流れる音楽や、雨やカエルや鈴虫やコオロギや鳥の声は、
所有せずに毎日楽しめます。
近所に住む、同じ学校に通う子どもの親の女性がいて、その人が首からかけている
気泡が閉じ込められた琉球ガラスみたいな物でできたネックレスが綺麗でいつも目が行きます。
彼女に会う度にそれを楽しめるなら、私が持つ必要はない。
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ソースタイン・ヴェブレン(アメリカの異端の経済学者)は、
人間の経済行動を支配する動悸は「見栄」であると喝破した。
財力などの優越を誇示するためのみせびらかしを原動力とする消費が際限なく行われている。
他者に優越し 他者に比べてより「幸福」になるという相対的なニーズに支配される人間。
そして、この続きを私が書きます。
そうではない人間は、世界まるごと自分のものと捉えて、お金をかけずに、物を所有せずに
管理もせずに、自分のものとすることができる。