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田舎村に建った白亜の宮殿

2020-02-02 | 建築・インテリア

壁紙などの家の内装を、色んな情報を収集しながら考えているうちに、思ったことです。

 

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真っ白な壁紙は、眩しくて疲れて精神的に落ち着かないからアイボリーやクリーム色にした方がいいという助言がなされていて、これは壁紙業界では常識のようになっています。私もそれを貴重な助言として参考にしており、白系にするならそうします。 〈メモ〉壁紙選びのコツ

私の小学校以来の友人が近くの集落に住んでいて、その子の新築したマイホームは、床も壁も天井も、一面真っ白です。雪のように白い室内。白への執念というか並々ならぬ思い入れを感じます。私はそのような部屋にはしたくないけれど、彼女は真っ白がよくてそこには彼女の生い立ちや育った環境があると思います。子供の頃から彼女は昔ながらの農家の古い家に住んでいて、それが嫌だったのだと思います。土壁や古い木でできた農家の家は、現在日本中に立ち並んでいるビニル住宅とは違って本物の自然素材でできていて、今や高級家屋です。農民の生活から生まれた久留米絣が高級品になっているのと同じで。  世界の漆喰 

でも彼女は、そんな家が嫌で大人になって大〇ハウスで新建材(自然素材ではない)でできたマイホームを建てて、室内を全部真っ白のビニルクロスにして、満足しているように見えます。また、彼女は髪の毛をつららのように真っすぐにいつもしています。子供の頃強い天然パーマがかかっていて、それが嫌だったんだろうと思います。


また、近所のおじちゃんがけっこう最近家を新築したのですが、パルテノン神殿みたいな白亜の宮殿みたいなのが建っています。ステテコ姿でカーーー ぺッッ!と道端に痰を吐くそのおじちゃんが、そんな西洋式の家を建てて、しかもこの田舎村の風景には唐突で、集落の女性たちはからかい半分で面白がって話しています。焚書の想い出で書いたふんどし姿で「カーーー ぺッッ!」と道端に痰を吐くおじさんの息子です。



「100年住宅」の画像検索結果    十分に田園地帯なので、屋上緑化などはされていませんが。


彼も、ずっと土壁・藁葺きの農家の家にずっと住んでいたんです。こういう家は、今や貴重な文化遺産級だと思います。でも彼はそれが嫌だった。結婚を機に2番目に建てた当時(1970年代)流行りのすぐ建つ家は、傷むのが早くて、今私たちが住んでいる古家より30年ぐらい若いのに、ガタがきて住めなくなってしまい、それでパルテノン神殿みたいな家を建てた次第です。

 

こんな家に住みたかったとね~*^^* でもああいう素材の白い壁は、じきに汚れてくるよ(漆喰外壁はずっと白いのですが)などと周囲のおばちゃん達は話していますが、こんな白亜の宮殿についに住んでいる彼は満足しているのではないでしょうか。白い壁がずっと続くといいのですが。きっと内装も西洋式で、見てみたいです。

 

それで、なにを思ったかというと、人はそれぞれ人知れない個人的な欲求をもっていて、それは強くて、専門家の知識や建築哲学などあるけれど、そういう欲求を満たすことがなによりなのかな、ということです。

 

そういう話を家族としていて、家族が言いました。

目がくりくりして鼻は愛嬌のある団子鼻ですごく可愛らしい知り合いの女の子と、この前再会して声をかけられた時「〇実です」と名乗られるまで誰かわからない程、まるきり別人に顔が変わっていたそうです。あの鼻が可愛かったのに、高く整形していて、全体と調和していなくて余計なことをしたと思ったそうですが本人はそれ程自分の顔が嫌で、それを変えて満足しているなら、いくら変でもそれでいいのかな と話していました。

「ルポ 貧困大国アメリカ」や「政府は必ず嘘をつく」「日本が売られる」などの著作で有名なジャーナリストの堤未果さんも、以前はくりくりした目鼻立ちでとても可愛らしかったのに、整形をしてしまって哀しいですが、本人が満足しているのならそれでいいのかもしれません。

「堤未果」の画像検索結果   本当に可愛らしかったのにね…  「堤未果 雨宮」の画像検索結果


 

      

 

 



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