強い風。まるで大型の台風のよう。
全開にしていた部屋の窓を急いで閉め、しばらく外を眺めていたら、
空から何か降ってきた。
窓辺に置いていた模型の船が、強風に煽られて落下した模様。
あらら…。
3階か4階のどこかの住人の所有物。
次第に大粒の雨も降り、まるで嵐。
しばらく雨が降り続いた後、雨も風も止みました。
そうしたら、
上の方から
“Oh, Shit.Shit………shit…………”
(あぁ 何てひどい うぅぅひどいぃ )
少々ボリュームのある声で、心の底から悲嘆にくれた声が聞こえてきました。
その声の様子からは、相当大切にしていた“船”ということが感じられました。
自動車やバスのような乗り物が大好きな男の子が、
その模型(おもちゃ)を「ブーブー」とか言いながら
夢中になって動かしている…
そんな姿と連鎖しました。
きっと、その“船”には、所有者の創造が詰まっていたことでしょう。
私も、“船”から創造を得られた気がします。 ありがとう。