goo blog サービス終了のお知らせ 

英国の生活 ~ケンブリッジ~

日々気づいたこと、感じたこと等、気ままに書こうと思います。

ナショナルギャラリー The National Gallery

2006-05-09 | 博物館


ロンドンにあるナショナルギャラリー。
どこかで見たことがあるような絵画ばかり。
そして、広い。
館内図を片手に、迷いながら…運動不足が少しは解消されたかも。
目的の場所
ボッティチェリの『ヴィーナスとマルス(Botticelli“Venus and Mars”)』
まで辿りつくのに1時間以上かかってしまいました。

この絵を前に、
やはり、ホンモノはいいものだ
としばらく見入ってしまいました。

今回、このギャラリーで予想外に私の心に響いてきたのは
ゴッホの作品『ひまわり』と『椅子』に入っていた彼自身のサイン。

『ひまわり』には、ひまわりが入った花瓶に、
『椅子』には、椅子の奥に描かれた箱の側面に
“Vincent”と記されていました。

この両作品は、ポストカードや画集などで見たことはありましたが
サインの位置やそれ自体に気を留めたことはありませんでした。
作品に溶け込んだように入れられた“Vincent”。
「わたしは、ひっそりと、ここに宿っていますよ」
というゴッホの声が聞こえてくるようでした。

フィッツウィリアム

2005-10-09 | 博物館
 
 写真は、ケンブリッジにあるフィッツウィリアム博物館(Fitzwilliam Museum)。
 
 何度も足を運んでいる博物館。入場無料というのは、本当にありがたいことです。

 建物自体も立派。内装も立派。そして、足元にはモザイクが施されています。これらに見入ってしまうと、目的の展示品へ辿り着くまでに随分時間を要してしまいます。更には、展示品が多すぎるため、とても一日では足りないのです。
 1階と2階がギャラリーになっており、全34室。1部屋だけでも見応えありです。

 ここの博物館には、私が見たかった作品が多く、
 「ロセッティ、ミレイ、ブレイク…」
 と唱えてみると次々と目の前に現れる―

 おぉ~、私ってスゴイ!のではなく、この博物館がスゴイのです。 

アシュモレアン

2005-09-06 | 博物館
写真は Charles Alston Collins(1828-73)の“Convent Thoughts”。
オックスフォードにあるアシュモレアン博物館(Ashmolean Museum)に展示されています。

 この絵は何度か画集で見たことがありましたが、本物を見るのは今回が初めて。光を帯びたような色使い、写真に撮ったような精巧さには息を呑むほどでした。印刷された絵は、なんとなく翳りのあるような雰囲気を感じていましたが、翳りどころか、光に満ちてすっきりと晴れ渡っているかのよう。本物の素晴らしさを感じられました。

ここの博物館では、作品に触れなければ間近まで顔を近づけて見ることができます。筆遣いはもちろん、間近で観察していると画家の息遣いまで伝わってくるような気がします。遠近の両方で鑑賞できて大満足!
作品の付近に「近寄り禁止」のロープや枠が施されていると本当に残念です…。