ロンドンにあるナショナルギャラリー。
どこかで見たことがあるような絵画ばかり。
そして、広い。
館内図を片手に、迷いながら…運動不足が少しは解消されたかも。
目的の場所
ボッティチェリの『ヴィーナスとマルス(Botticelli“Venus and Mars”)』
まで辿りつくのに1時間以上かかってしまいました。
この絵を前に、
やはり、ホンモノはいいものだ
としばらく見入ってしまいました。
今回、このギャラリーで予想外に私の心に響いてきたのは
ゴッホの作品『ひまわり』と『椅子』に入っていた彼自身のサイン。
『ひまわり』には、ひまわりが入った花瓶に、
『椅子』には、椅子の奥に描かれた箱の側面に
“Vincent”と記されていました。
この両作品は、ポストカードや画集などで見たことはありましたが
サインの位置やそれ自体に気を留めたことはありませんでした。
作品に溶け込んだように入れられた“Vincent”。
「わたしは、ひっそりと、ここに宿っていますよ」
というゴッホの声が聞こえてくるようでした。