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英国の生活 ~ケンブリッジ~

日々気づいたこと、感じたこと等、気ままに書こうと思います。

映画 『Little Fish』

2006-07-19 | 映画、本 など


オーストラリア映画。
主人公は、オーストラリアのカブラマッタ(Cabramatta)という町で働く、
ドラッグ中毒の過去を持つトレイシー(ケイト ブランシェット)。
重たくて、深くて…という類のストーリー。

見終えた後は、予想通り気持ちが沈みました。
沈む、というよりスッキリしない気持ち。
しばらく自分の心の深いところへ降りて
「う~ん…」と唸っておりました。

見応えのある映画でした。

そして、オーストラリアのアジア街も見ることができ
興味深くもありました。

カブラマッタは、シドニー郊外にあるアジア街だそう。
行ったことがある方によると、、
「ここは本当にオーストラリア?」
と感じたそうです。
また、特にベトナム人が多いことから
通称ベトナマッタ(Vietnamatta)とも呼ばれているとか。

イギリスにも特定の国出身者が多く住む地域、場所が多々あります。
ロンドンにも中華街がありますが、
映画で見た限りでは、カブラマッタとは雰囲気が異なります。

ロンドンの中華街は、ロンドン中心部にあることからも
観光客も多く、気軽に通り抜けられるという印象です。

映画 『In Search Of MOZART』

2006-07-11 | 映画、本 など


昨日の朝、急に思い出して映画館へ走りました。
10:30~上映の『In Search Of MOZART』を観るためです。

今年で生誕250周年のモーツァルト。

『In Search Of MOZART』は、ドキュメンタリー映画のようでした。
オーストリアで生まれ、幼年期の頃から
演奏のためにパリやロンドンに渡り…。

生まれ故郷のザルツブルクを始め、最後の地ウィーンや
イタリア、フランス、イギリスの映像もあり、
モーツァルトの曲を背景に
まるで彼の旅行紀を観ているようでもありました。
途中、モーツァルトの子どものころの手紙が朗読されたり、
現在活躍中の指揮者、ピアニスト、ヴァイオリニスト、オペラ歌手等の
演奏やインタビューもありました。

このような映画、一人の人物に焦点をあてた作品を観ると
その人物に親しみが湧きます。
例えそれが過去の人物であっても。
そして、
その人の所縁の地や場所を訪ねたくなります。

これは私の好きなタイプの映画でした!

ケンブリッジ フィルム フェスティバル

2006-07-07 | 映画、本 など


7月6日から
ケンブリッジ フィルム フェスティバル
(Cambridge Film Festival)
が始まりました。
過去の映画やドキュメンタリーが上映されます。

毎年の恒例行事のようです。


見たい映画をパンフレット(写真)でチェック。
1つの映画の上映回数は、1~2回ほどしかないため見逃さないように…。

早速、映画 『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』
を観ました。

豪華キャスト。
やっぱりジョニー・デップ、よかったなぁ~。

感想は?
う~ん…。

映画 『大いなる遺産』

2006-07-05 | 映画、本 など


先日、ケンブリッジのボタニックガーデン(Botanic Garden)へ行ってきました。
肌に差し込む強い陽射し。

水の中に入らなくとも、川、池、海は見ているだけでも涼しくなります。
もちろん噴水でも体感気温が下がります。

噴水を見たら
『大いなる遺産』(原作:Charles Dickens,“Great Expectations”)
という映画を思い出しました。

確か、公園内の噴水の映像があった気がします。

ふとした時に過去の記憶が蘇る。
観た映画や誰かと話した会話も…。

ケンブリッジの…

2006-06-09 | 映画、本 など


芝生の上で日光浴をしていたり、読書をしていたり、
木の下でピクニックをしていたり、
という光景をよく見かけるようになりました。
屋外は気持ちがいいですね。

家の近くにはキャヴェンディッシュ研究所があり、敷地内には日本風の池と
芝生の上にはベンチがあります。
最近、このベンチで本を読んだり、
空を眺めたりする時間をとるようにしています。

本…
私の手元にある本の数冊には、
ケンブリッジ大学に所縁のある人が登場していることに気づきました。

『博士の愛した数式』の博士は、
架空の人物ですが、ケンブリッジ大学に留学してたそうで、
『The Power of Now(さとりをひらくと人生はシンプルで楽になる)』の著者は、
ケンブリッジ大学の研究員、指導教官だったり…、
『水は答えを知っている』には、
ケンブリッジ大学で生化学の博士号を取得されたシャルドレイク博士のことに
触れられているし…。

だからナニ?という気もしますが、
自分が必要なこと、気になることには、必要な時に
ほんのわずかな情報にも目が留まるようになっているのでしょうか。

『水は…』は、これまでに何度も読み返していたにもかかわらず、
この博士の出身大学に気づいたのは、こちらに来てからのことです。

もっと周囲のことに気を配って、気にかけていれば、
自分と縁があること、人との繋がりを実感できるのかも。
だから今、私はここにいるんだ…
とか
だから今、この人と出会ったんだ…
とか。

でも、理由なんて探さなくても
いずれ、わかる…。

『からくりからくさ』 と 『きもの紀行』

2006-04-08 | 映画、本 など


私の大好きな作家、梨木香歩さんの小説『からくりからくさ』は、
染物や織物などに携わる4人の女性が主人公。
この作品を書き上げるのには、相当な下調べや取材が必要だったろうな
と思わせるほど、まるで専門書のような染めや織りの知識が詰まっています。

そして、写真などの画像なしで色彩や織物の模様を鮮明に連想させてくれる文章。
もちろん、小説自体も心に染み入るもので、何度も何度も登場人物の心情や
風景描写を感じながら途中で読むのを止め、しばらく余韻に浸りながら読み進めました。

先週末、そんな私のもとへ、友人から一冊の本『きもの紀行』が届きました。
パラパラとページをめくってみると、私が『からくりからくさ』を読みながら
連想していた色彩や模様が豊富にカラー写真で掲載されていました。
幻想と現実が一致したような喜びを感じられたのに加え、
『きもの紀行』に登場する職人の方々が紡ぎだす素晴らしい作品と人生に
触れられたことを幸せに感じています。
素晴らしい本をありがとう!!


★ 梨木香歩 『からくりからくさ』 新潮文庫 

★ 立松和平 『きもの紀行 染め人織り人を訪ねて』 家の光協会

梨木香歩 『ぐるりのこと』

2006-03-16 | 映画、本 など


     ~~~~~~以下抜粋~~~~~~

  学生の頃、ゼミの教授が
  「ヨーロッパに着いてしばらくはまだ、
  本当に自分がヨーロッパにいるという気がしないものだが、
  三ヶ月ほど経つとようやくその実感が湧いてくる。
  考えてみればこの三ヶ月という時間は船旅と同じ時間で、
  体と魂を同時に運ぶという点では船旅が一番適していたのだろう、
  飛行機は体だけ運んで魂のことを忘れている」
  と言った言葉が、人生の折々に思い出される。

     ~~~~~~~~~~~~~~~~

そうか、そういうことだったのか…。
上記の文を読み、深く納得してしまいました。

私は昨年夏に渡英し、ちょうど三ヵ月後くらいに一時帰国をしました。
10日間ほどの帰国でしたが、
その間、ずっとふわふわした感覚が付き纏っていました。
夢の中にいるような、地に足が着いていないような…。
一人での帰国だったこともあり、
しっかりと“自分”を意識していないと、ふらふらふ~ら、と眠りの国へ
連れて行かれてしまうような心地でした。
家族や友人と会っているときも、傍にいるはずなのに、
遠い空間にいるような錯覚。

きっと、これが『時差ボケ』と呼ばれている現象なのでしょうが、
この本の著者 梨木さんのゼミの教授が言われたように

「飛行機は体だけ運んで魂のことを忘れている」

という表現の方がしっくりする。

『体ココにあり、魂未だ飛行中』

映画 『Groundhog Day』

2006-02-02 | 映画、本 など
ビル・マーレイ主演の映画。

今日、2月2日は“Groundhog Day”。
でも、これは英国ではなく、米国ペンシルバニア州にある祝日。
以下、【英辞郎】から。

「冬眠していたウッドチャック(Groundhog)が2月2日に穴から出てきて、自分の影が見えるかどうかで春の訪れを調べるという伝説。影が見えると春はまだ遠くあと6週間ばかり冬が続くといわれる。ペンシルベニア州パンクサトーニー(Punxsutawney)ではこの日に恒例行事が催され、パンクサトーニー・グラウンドホッグ・クラブの会長がフィル(Phil)と名づけたウッドチャックを穴から出して天気予報を行う」

この映画にも、その天気予報の様子が含まれています。

そして、邦題は『恋はデジャ・ブ』。
確かに恋愛も描かれていましたが、
それだけに囚われないストーリでした。
日常生活の中で一つでも何かに“気づく”ことがあれば、
変容が起こるのだなぁぁ~。
セラピーのような映画でもありました。

映画 『ロスト・イン・トランスレーション』

2006-01-17 | 映画、本 など
 たった今『ロスト・イン・トランスレーション(Lost in Translation)』を観終えました。

 東京を拠点とし、日本を舞台にした映画です。
 東京は新宿、渋谷など。東京から京都へ移動する新幹線から見られる風景には、熱海の海や富士山も。

 東京→浜松→京都間は、よく利用していた馴染みある区間。
 そのために、より一層この映画に親しみを感じてしまいました。
 また、日本の描かれ方が自然だったため、落ち着いた気持ちで最後まで観られたことも良かったです。
 
 日本人は時間に正確、仕事熱心だな、ということもこの映画から伝わってきたことのひとつ。
 意識して観ていたわけではありませんが、日本と英国の文化・習慣の違いについて、以前よりも敏感に受け止めている自分にも気づきました。

 この映画も登場人物が少なく、ストーリーの展開は劇的でもなく、スローペース。
 (私はこういう映画が好きなんだなぁ~。)

 
 

パルトロウ と ヨハンソン

2006-01-16 | 映画、本 など
 先週の金曜日、テレビで映画 『シルヴィア(Sylvia)』 をやっていました。
 この映画の主演女優は、グウィネス・パルトロウ。ケンブリッジに留学していたアメリカの詩人シルヴィア・プラスを演じています。

 今日の英語のレッスンは、この映画のことから話が始まりました。
 そして、この映画に留まらず俳優、舞台、ミュージカルと話は弾み、いつものごとく、レッスン前の挨拶代わりの会話は長~いのです。
 (これがけっこう楽しく、多くの情報を得られます。)

 この映画を観た先生は
 「パルトロウのイギリス英語は完璧。アメリカ人だと知ってショックだった。」
 とおっしゃっていました。

 これは、東京の人が、完璧な関西弁を話しているのを聞いてショックを受けるということと同じようなことなのでしょうかね…。

 でも、この後にスカーレット・ヨハンソンについても
 「アメリカ人だと知ってショックだった。」
 と同じことをおっしゃっていたので、この“ショック”の意味合いは
イロイロあるのだなぁと予測できます。
 実は、私もこのお二方について同じように(アメリカ出身だと知って)“ショック”だったので…。
 
 レッスン終了後、先生からヨハンソンの出演作品
 『ロスト・イン・トランスレーション(Lost in Translation)』
 をお借りして帰宅しました。