Trips with my RV.

RVでの小旅行。

四国別格20霊場巡り(2)

2018-11-04 14:31:33 | アウトドア?
四国88ヶ所 第35番札所 醫王山 鏡池院 清滝寺こそがキャンピングカーお遍路の最大の難所だと思っていたが、平成30年7月西日本豪雨災害の為に通行止が発生していて今回キャンピングカーお遍路最大のピンチを迎える事になった。




例によって例の如く、瀬戸中央道 坂出本線料金所を午前0時過ぎ通過を目指して金曜午後11時40分自宅を出発し、午前1時過ぎに石鎚山SA(下り)に到着後仮眠する。

8時半に起床しフードコーナーで和朝食を食す。


故 田中角栄元首相が唱えた日本列島改造論では高速道路網とSA/PAの整備も含まれていて、そこで豚汁を供すべきと宣ったのだそうだ。だから、田中角栄元首相没後も全国のSA/PAでは豚汁が食すのを楽しみにしているのだが、ここ石鎚山SA(下り)には豚汁がメニューに無い。時代の流れなのか売れないメニューなのかも知れない・・・確か10年前頃には朝和定食には豚汁が付いていた様な記憶が有るのだが・・・

順打ちに拘りが有る訳では無いが、初回は順打ちしたいので四国の外周を8分の1走って宇和島の第六番 龍光院から再開した。ナビ通りにすんなり到着。参拝者用の駐車場は特に設けられず石段前に置けば良いシステムの様だ。(まさか真正面に着けるのは憚られるので少しだけ正面からオフセットしてみた)

四国別格二十霊場 第六番 龍光院





参拝を済ませたら11時半だ。少し早いが次の札所は遠いので、宇和島市街で昼食を頂く事にした。丁度、宇和島道路に向かう道すがら良さそうな佇まいの店を見つけて行ってみた。

かどや弁天町店


祝日の土曜日だからか御座敷は法事後の仕上げ風の集団で超満員だった性か・・・天ぷらの揚がりが少し悪かったが、きっと普通の日は美味いのだろうと思えた。今回のお遍路はサクサクッと4つの札所を回ってしまなみ海道沿いに観光して帰る予定だ。次の札所までナビの到着予想時間は50分である。サクサクッと進もう!

比較的順調に進んできた筈だが、次の札所まで10Kmを切った辺りで通行止めの看板に阻まれた。迂回路情報は書かれていない。

事前に四国別格20霊場ホームページで9月30日で通行止めは解消していると思っていたのだが、そうでは無かった様だ。確かに、良く読めば「工事終了の連絡があれば、こちらでお知らせ致します。」と書かれているのに工事完了のお知らせは無かったので・・・工事継続中=土曜日である今日は通行止めの可能性があると云う事だ。

出石寺近辺の通行規制情報
2018年6月2日 に Web担当 (箸蔵寺) が投稿

(四国別格20霊場公式Web上元記事より消滅に備え全文引用させて頂きます)

平成30年6月5日~9月30日の間、出石寺近辺の道路の緊急整備工事のため、時間制限による通行止めが行われます。





日曜日は原則解除されているとのことです。

工事終了の連絡があれば、こちらでお知らせ致します。

別格霊場巡拝の方はくれぐれもご注意下さい。



思い込みとは恐ろしい。出発前に9月30日迄と認識していた通行止めが現在も同じく継続中であると現地に来て知った次第。

御無礼は承知で出石寺様に電話を入れてみると上品な女性の方が「その大洲からのルートが唯一通行止めで通れませんが八幡浜や長浜からとか通れる道は他にも2本御座いますが、迂回路は有りませんので一旦引き返して冷静にルートを探しておいで下さい」と云われる。

迂回路は無いけど別のルートでは普通に行ける・・・?一旦引き返して・・・?



だが、Googleマップで検索したら現在地から先に進める別ルートが出てきた。カーナビの別ルート探索と(狭路を意味する灰色表示だが)同じ道らしい事を確認して、先に進むか引き返すかを暫く考えた。ここに至る迄の道も決して楽勝では無いし、山の中とは云え、車社会の21世紀なので行って行けない事は無いだろうし、行き止まったら車を回せる所までバックすれば良いだけだ!引き返して一般道で八幡浜まで戻って再チャレンジしていたら、今日の内に残り3つの札所を回れないカモ知れない。

ええぃ〜進んでしまえ!

#この蛮勇が間違いであった事は10分後には判明するが、その時には時既に遅しである。「急がば回れ」とは名言だ。法句経(お釈迦様自身が語ったとされる逸話韻文集)4章17偈頌「愚かな車夫は車軸を壊す・・・(賢者は遠回りでも平坦な道をゆっくり歩いて行くが)愚かな車夫はデコボコの近道を自ら選んで車軸を壊して激しく悲しむ」の通りの顛末である。以前は連結全長13m弱・車幅限りなく2.5mの巨大な5thホイールトラベルトレーラーを牽いてキャラバンしていたが、そのヘッド(牽引車)よりも小さな2m×5mサイズのキャブコンなら何処でも楽勝!と高を括っていたのカモ知れない。幸い車軸は壊さなかったし四国88ヶ所第35番札所 清滝寺のミカン畑横の道の様に木でブラッシングされる事もなく通り過ぎる事は出来たが、大失敗だと気が付き直ぐに後悔したが時既に遅しであった。

88ヶ所第35番札所 清滝寺での悪夢再来である。あの時も方向転換する場所も見つけられずに走破するしか無かったのだが、今回も同じく方向転換する場所も見つけられず何度か地元の方の車と離合しながら前へ進むしか無い状況に追い込まれてしまった。途中では地元の奥様に300mばかりバックして頂いたり、当方も300m級バックを二本行って、やっと普通に対面通行出来る道幅の道路に到着したのは2時間後15Km走行後だった。(2時間とは、通行止めの前で方向転換して引き返して八幡浜方面から通行可能な道で行き直すのと同じ時間だが、恐らく、正規ルートでは2m×5mサイズのキャブコンなら苦労は無かったと思われる。ミカン畑脇の極狭路の生活道路に迷い込んで多くの地元の皆さんに御迷惑を掛けてしまいました。皆さん笑顔で道を譲って下さり、ここまで来たなら進めば必ず抜けられると励まして下さり、本当に心温かい素晴らしい方々が住まれる地域だと感服致しました。御厚意に謹んでお詫び致します)

中央線の引かれた道に出た時は、愚かな車夫のお釈迦様のお言葉を身を以て痛感し不覚にも涙が出そうだった。

四国別格二十霊場 第七番 出石寺





お参りを終えた時点で15時40分、通行止めだった大洲ルートが通れれば次の札所にギリギリ間に合うだろうが、八幡浜経由では不可能だ。

法句経の智慧で、少しだけ大人になった私は本日の打ち止めを決め八幡浜市街で英気を養う事にした。

お薦めルートを八幡浜まで下ったが2m×5mサイズのキャブコンなら楽勝コースだった。

先ずは風呂だ。八幡浜黒湯温泉 みなと湯に目星を付けていたので直行した。駐車台数が少ないので多くのお客さんは路上駐車の様だが、まさか2m×5mサイズのキャブコンを路上駐車する訳にもいかず駐車場の隅で駐車枠が空くのを待ってから入場。

中四国では珍しいモール泉のお風呂と塩湯(古代の海水)の2つが愉しめるらしい。塩湯は僅かに色付ほぼ透明無臭、モール湯は既に黒湯では無いが薄褐色で土の匂いと若干の石油臭の紛うことの無いモール泉だった。オッサンの私が云うと気持ち悪いがツルスベである。少し温め(25℃位?)の水風呂は何故か白濁していた。モール湯→椅子で甲羅干し→塩湯→水風呂→モール湯→椅子で甲羅干し→塩湯→水風呂→モール湯→椅子で甲羅干し→塩湯→水風呂→モール湯→椅子で甲羅干し→塩湯→水風呂→ と凡そ20周したらヨレヨレである。



マッサージを入れたいがマッサージは無い日帰り入浴施設だった。又、日帰り入浴施設で晩ご飯を食べるツモリだったが食事處は無いので、数百離れたフジグラン北浜に行ってみた。駐車場は全立体で高さ制限があると店舗情報にはあったがGoogleマップの航空写真モードで見ると平面駐車場も僅か(5〜6台分?)だか存在する様なので平面駐車場狙いで立ち寄って見る。




フジグラン北浜の中のファミレスどんとで夕食とした。が、風呂上がりでお腹が空いていたからか画像も撮らずにガッツいてしまった。尚、ご飯とキャベツはお代わりし放題だったのでキャラバン中の野菜補給と共に3杯飯で満腹である。このままでは湯当たりと満腹で運転の継続が危うい。



どこかで仮眠させて頂こうかと検索すると400m先に「道の駅 八幡浜 みなっと」があるらしい。(Googleマップ情報では営業時間外となっていたが、入って見ると「どーや食堂」さんには電気が点り酔客が出入りしていたので、ここで晩ご飯を食べるべきだったかなぁ?)

駐車場にはキャンピングカーが3台と車中泊をする普通車が6台と無人の駐車車両が15台ばかりだった。道の駅の建物側に沢山の三角コーンでバリケードが組まれていたので翌日は何かのイベントがあるみたい。遠慮してトラック4台が車中泊していたエリア(翌朝みたら大型車枠はバス優先と書かれていた)隣の普通車枠に駐車して仮眠させて頂いた。隣のフェリー待ち?の冷凍車のエンジン音が響き渡っているが、午後の酷道走破から湯当たりして満腹の我々の仮眠を妨げる事は出来ない様で、確か・・・ニュースウオッチ9の前半を見ながら休憩していて民放の世界超絶映像ハンターにチャンネルを変えたら寝落ちしてFNN系の深夜ニュースになっていたのでTVを消して本格的に仮眠した次第。



起床は8時半。隣は冷凍車に代わってアイドリングで寝ているアート引越センターの大型車になっていたが鈍感な我が家は一切気が付かず仮眠を続けていた様だ。「どーや食堂」さんは朝6時から朝食営業を開始していたが・・・フィッシャーマンズワーフ臭が苦手なので遠慮して愛媛土産の六時屋タルトとミカンを買って(一宿の恩に報いる想定客単価1500円でノルマ達成として)営業開始9:30の前に離脱した。(イベントはCT車やレントゲン車等の健康診断車が多数来所していた)

尚、この時買い求めたミカンだが、非常に美味しくてもっと買えば良かったと帰宅後に後悔した次第。



# 尚、無人の車の多くは、向かいのフェリー乗り場から離島や九州に渡る人が停めているいるらしくガードマンさんが放置車両対策で忙しそうだった。道の駅駐車場から旅行カバンを持った人が道路を渡ってフェリー乗り場に消えて行くがガードマンさんの数が足らないみたいだ。この道の駅は車中泊車に悩むより放置車両に悩んでいる様だ。

昨日中に回っている筈の第八番 十夜ヶ橋に向かう。国道197号線経由で約30分の行程である。

四国別格二十霊場 第八番 十夜ヶ橋



(すぐ上の画像から、寺務所の窓部分を拡大した画像だが、書かれている通り平成30年7月7日七夕 大水害(浸水) 最高水位の線が見える)



この度の大雨による8番十夜ヶ橋の現況について
2018年7月9日 に Web担当 (箸蔵寺) が投稿

(四国別格20霊場公式Web上元記事より消滅に備え全文引用させて頂きます)

今回の大雨で被災された皆様に対し、心よりお見舞いを申し上げますとともに、犠牲になられた方々のご冥福をお祈りいたします。
また、一日も早い復興を心よりお祈りします。

四国別格霊場でも、8番十夜ヶ橋様が大雨により、床上浸水の被害を受けました。

水没時の様子です。


現在の状態です。


納経に関しては、御朱印の対応のみ、かろうじて可能とのことですが、お御影、記念散華、数珠玉等は水没して使い物にならなくなっています。
現在新しいものを発注しておりますので、届き次第、授与を再開させて頂きますが、現在も、電気、水道共に止まっている状態です。
巡拝の計画をされている方は、できることならば、復旧が進み、通常の対応ができるようになるまでお納経を見合わせて頂けると幸いです。

ご迷惑をおかけ致しますが、ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。(以上2018年7月9日現在)

お御影、記念散華、数珠玉等が到着致しました。
7月22日より、通常の納経の受け付けを再開致します。
まだ境内が復旧の途中につき、ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、何卒ご容赦ください。(2018年7月22日)


十夜ヶ橋様の状況は、変化があり次第ご報告させて頂きます。


我が家も僅かながら志納金をお納めさせて頂きました。事前に読んで無ければ、コレだけの大水害の被害が有ったとは思えない位に復旧している風に見えたが、周辺のお店は扉が締まったままなので復旧は進んではいないのだろう。



弘法大師御巡錫の折、この地は未開で村落人家少なく且つ農繁期で宿るに家なく日暮れて空腹のまま一夜を小川に架けたる土橋の下で野宿なされ一夜も十夜の様に感じられたとの逸話より、お遍路さんが橋の上で金剛杖を突かないと云う風習が生まれたのだそうだ。

橋の下には布団を掛けて休まれる弘法大師像が置かれている。


四国の弘法大師所縁の霊場で唯一修行としての野宿が認められている霊場なのだそうだ。(寺務所では布団の貸し出しも行なっているらしい)


だけど・・・鳩の餌が50円で売られていて・・・白人女性のお遍路さんが鳩に餌やりをなさって居られて・・・百羽程の鳩が居着いていて・・・野宿の好適地とは思えない。その白人女性のお遍路さんから日本語で「このお金は、どうしますか?私はコレが読めません」と話し掛けられた。看板には、「鳩の餌 50円 賽銭箱に入れてください」と書いてある。だから、"Good Morning. Oh, Pigeon food? It is written that 50 yen should be put into the SAISEN box. "とカタコト英語で精一杯の笑顔で伝えておいた。「ありがとう」と日本語でお礼を言われ、賽銭箱に50円玉を入れて手を合わしておられた。(もし俄かお遍路の私達に、お遍路的な難しい事を聞かれたら語彙的に困るので)会釈をして別れた。別れてからカミさんに「あの人日本語で聞いていたんだよ。それをいい気になって英語で答えて・・・、外人がみんな英語を解すとは限らないんだから・・・」と言われて赤面した次第。その後、納経所でお見かけしたが、熱心に日本語で何か聞いて居られたので、私達浮ついた俄かお遍路では答えられない疑問をお持ちなのだろう。(語彙も無いし)通訳の必要性も無さそうなので早々に辞去した。

もう1ヶ所だけお参りして帰る事にする。


四国別格二十霊場 第九番 文殊院




未だ陽は高いが帰宅する事にする。

途中、豊浜SAで遅めのアヒルご飯(朝ご飯と昼ご飯)を食べて30分ほど仮眠してから帰宅した。

豊浜SAに入る前から燃料警告が着いていたが、帰岡後ガソリンスタンドに滑り込んだ。



運転席から見て、燃料系の針がEの文字の右上角に来た時点で、これ以上は針は下がらない。この状態で走り続けるのは精神衛生上良くない。もっと早く給油をすべきだったと思う。最近の乗用車系ディーゼルエンジンは自動でエア抜きするらしいが、このエルフで軽油欠すると、手動式プライミングポンプを操作して燃料配管のエア抜きをしないと絶対に再始動出来なくなるので、良い子は真似をしないように・・・。勿論、私も m(_ _)m



撮影用に口切一杯入れてみた。ガソリン車の燃料キャップとは異なり、ディーゼル車の燃料キャップは密閉されないので口切一杯給油して走行すると燃料が滲んで漏れてしまうので、良い子は真似をしないように・・・。勿論、私も m(_ _)m

今後の人生では遠回りでも平坦な途を歩こうと心に誓ったばかりなのに、軽油欠寸前まで走らせてしまう愚かさは業が深いと言わざるを得ない。


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