先日のリンゴオフに向かうPAでの前泊中、バッテリープロテクターが作動した。2009年4月から使い始めたZIL520だったが、たった5年半でサブバッテリーが寿命となってしまった事になる。これが長いのか短いのかは諸説有るだろうが、最近の我が家の使い方ではFFヒーターと冷蔵庫を動かしつつチョット照明を灯し28型の液晶TVを少しだけ観て一晩過ごせれば上出来と云うミニマムな需要しかなかったのでバッテリー劣化に気が付くのが遅れた次第。納車当時は、ZIL520の宣伝文句通りにサブバッテリーだけでエアコン冷房をして市街地のコインパーキングで車中泊をする等の「冒険」を行っていたが、車両エンジンをかけて走行を開始すると空っぽのサブバッテリーに80Aのブレーカーが落ちる程の急速充電をする羽目になり、サブバッテリーが傷むので大事に使おうと車中泊場所を選ぶ事にしていた。我が家のキャンピングカーは庭で、標準車載の「すぐれ者充電器」ではなく維持充電用のパルス充電器を繋いで出番を待っていたのだが、昨年年末辺りから一気にパフォーマンスの低下を感じていた次第。そう云った意味合いでは寿命は5年だったと思うべきなのカモ?

上は、ジェネシスバッテリーの仕様表だが、バッテリープロテクターが作動するまで使い切った場合のサイクル寿命は約260回だが、50%容量を残して再充電すれば550回、70%容量を残して再充電すれば1200回なのだそうだ。深放電をすればする程バッテリーの寿命は短くなる。鉛蓄電池の場合、維持充電等の管理をキチンと行えば10年位の寿命があると云われている。
そんな訳で、新車から装着されているバッテリーは「ジェネシスNP100-12」だった。自宅ではソーラーパネルを切り離し、サルフェーション除去防止機能を持った全自動のパルス充電器に維持管理を任せていたのだが、最初の頃のヤンチャが祟ったのか5年程しか保たなかった。
次期サブバッテリーを何にしようかとリンゴオフから帰って来た翌日から考え始めた。理想はリチウムイオン電池だろう。
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毎夜毎夜妄想に励んだ。販売店に問い合わせもしたし、誰かの生身のレポートを必死に探したが生の声は見つけられなかった。今までの私は他力本願で誰かの猿真似をしてRV道を気弱に邁進してきたのだが、誰か「先達者」が居なければ冒険が出来ないヘタレ者である。
で、迷った挙げ句に元通りに「ジェネシス ディープサイクルバッテリー NP100-12」を買おうと思い始めていたが、バンテックのパーツセンターでは扱って居らず、代わりに「パワーソニック ディープサイクルバッテリー PS-121000」が売られていた。ネットで検索すると評判は悪くない・・・ので代替品のツモリで購入した。
使ってみた訳では無いのだが、やはり「ジェネシス ディープサイクルバッテリー NP100-12」を買えば良かったと思った次第。「ジェネシス ディープサイクルバッテリー NP100-12」ならば走行充電でも満充電させる事が出来るが、「パワーソニック ディープサイクルバッテリー PS-121000」は走行充電では満充電させる事は出来ない。使用後は、標準搭載の「すぐれ者充電器」でも満充電は難しいカモ知れない。(幸い、所有している全自動維持充電用パルス充電器なら手動操作を行えば満充電は可能だが、お手軽簡単繋ぎっぱ放しとはいかない可能性がある)1本約6000円安いので18000円の倹約となったが、発電機を搭載しなくてもエアコンを動かせると云うのは「ジェネシス ディープサイクルバッテリー NP100-12」の場合であって「パワーソニック ディープサイクルバッテリー PS-121000」では難しいカモ知れない。
「ジェネシス ディープサイクルバッテリー NP100-12」は低電圧系のディープサイクルバッテリーでも抜群の初期充電時の要求電圧が低いタイプである。充電初期のバルク充電時13.8Vでグングン充電すると云う無改造の日本車に於ける走行充電で満充電に持ち込める数少ないディープサイクルバッテリーだ。私の買ってしまった「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」や「Xinneng ディープサイクルバッテリー 」や「LIFE LINE」と云った他の低電圧系と云われるディープサイクルバッテリーでも初期電圧14.3Vを要求するので走行充電での13.8Vでは満充電に至らない訳だ。
因みに標準搭載されている「すぐれ者充電器」で「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」や「Xinneng ディープサイクルバッテリー 」や「LIFE LINE」等の「ジェネシス ディープサイクルバッテリー」以外の低電圧系のディープサイクルバッテリーを充電する場合は、デップスイッチで設定を変更してやらないと満充電させる事が出来ないので要注意。
ZIL520に積まれている充電器「すぐれ者充電器」には低電圧タイプ用と高電圧タイプ用があり、新車時「ジェネシス ディープサイクルバッテリー」が搭載されていたモデルは低電圧タイプ用が搭載されている。そして、更にディップ・スイッチで初期充電13.9Vに切り替えてある。「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」や「Xinneng ディープサイクルバッテリー 」や「LIFE LINE」等を使う場合は、ディップスイッチを切り替えて初期充電電圧14.4Vに切り替えないと満充電には至らない。

尚、「G&Yuバッテリー」や「ボイジャー」等の高電圧系のディープサイクルバッテリーはZIL520に積まれている充電器「すぐれ者充電器低電圧タイプ」では満充電出来ないので要注意。買い換えるか、メーカーに送って高電圧タイプに内部設定を変えて貰うか自己責任で内部設定を変えるかしないと満充電は出来ないので要注意である。(低電圧タイプはブルー、高電圧タイプはグリーンのシールが貼ってある)

ディップ・スイッチ1がOFF、ディップ・スイッチ2がONで充電初期電圧13.9V、ディップ・スイッチ1がON、ディップ・スイッチ2がOFFで充電初期電圧が14.4Vになる。序でに、ディップ・スイッチ3はタイマーモードのON・OFFスイッチだ。タイマーモードONの場合は先程設定した充電初期電圧を維持する時間を4時間に制限するタイマーが作動する。4時間で満充電に至れば良いのだが、4時間で満充電に至らない場合は次に電源を入れ直す迄ずっとトリクル充電で待つ事になる。(小容量のバッテリーを維持するモードだろうか?内部設定で、タイマーは2時間と8時間に変更可能)ディップ・スイッチ4はパワーソース制御のON・OFFだ。
このパワーソース制御は要注意だ。バンテックの説明書にキチンと書いてないので、操作ミスで満充電が出来ていない場合が多い様だ。ディップ・スイッチ4のパワーソース制御は、ディップ・スイッチ3はタイマーモードがOFFの場合に、電力を消費する器具が使われて電圧が降下した場合に充電時初期電圧に電圧が上がるのを防いで過充電を防止する機能である。バンテックのZILシリーズはバッテリープロテクターのA端子からの12V出力を「リモコン制御入力」に使っているので、キャビン部のメインスイッチをONにするとサブバッテリーの充電度合いとは無関係に「すぐれ者充電器」の充電モードは充電維持電圧(フロート充電電圧)に下がる。
電源が常時採れる自宅等にバンテック製のキャンピングカーを置いている方で100Vの電源コードを差しっ放しの場合、維持充電が目的ならキャビン部のメインスイッチをOFFにしておけばバッテリーの状況に応じてバルク充電とフロート充電を切り替えて満充電を維持してくれるのだが、折角100Vの電源コードを差しっ放しだから序でに冷蔵庫も冷やしておこうとか思ってキャビン部のメインスイッチをONにしておくとバルク充電にはならずずっとフロート充電だけとなってしまう。フロート充電だけでも徐々に充電は進み7〜8割は充電されるのだろうが満充電には至らない。そのまま出発すると満充電ではなく7〜8割充電のままなのでバッテリーの保ちの悪さに悩む事になる。
満充電させようと思ったらキャビン部のメインスイッチを切らないと満充電させ充電の自動制御は機能しないのだ。これはオートキャンプ場の電源サイト等でサブバッテリーを充電しようと思っている時等では満充電を妨げてしまう。13.8Vでも満充電に至る「ジェネシス ディープサイクルバッテリー」なら良いのだが、「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」や「Xinneng ディープサイクルバッテリー 」や「LIFE LINE」等の「ジェネシス ディープサイクルバッテリー」以外の低電圧系のディープサイクルバッテリーならキャビン部のメインスイッチがONの状態では13.4Vの維持充電電圧のままとなってしまう。例えサブバッテリーが大幅に減っていても13.4Vの維持充電電圧では7〜8割程度しか充電できないので、折角オートキャンプ場電源サイトを奮発したのに満充電出来ていない事になる。サブバッテリ−多用する車中泊旅行でも同じく、充電を進めようと発電機を動かしているのに満充電には至らない。走行充電でも13.8V程度にしか上がらないので7〜8割充電のままだ。サイクル寿命を延ばす為に、鉛蓄電池はキチンと満充電しなければならないのに「ジェネシス ディープサイクルバッテリー」以外の低電圧系のディープサイクルバッテリーは意識的に満充電にしてやろうとしない限り満充電にはならない。

キャビン部のメインスイッチOFFの場合の電圧
交換したばかりの「パワーソニック ディープサイクルバッテリー PS-121000」3本に充電を頑張っている。充放電モニターには充電表示▲が表示されている。電流表示モードに切り替えると15.6Aで充電されている。バンテック・パーツセンターから送られてきた新品バッテリーは凡そ6割充電の状態なのだろう。
このまま充電が進んでいる最中に、キャビン部のメインスイッチをONにしてみる。

新品のサブバッテリーは充電不足の状態なのに「リモコン制御」が掛かり、フロート電圧へ下がってしまう。充電不足でもフロート電圧では押し込めないので充電表示▲も消えている。電流表示モードに切り替えると−0.3A消費している。

つまり、キャビン部のメインスイッチONの状態では、サブバッテリーは維持はされているが充電はされていない事になる。(但し、ジェネシスバッテリーだったらフロート電圧でも充電されている筈)このまま3〜4日100V電源を差しっ放しにしておいて、満充電が済んだツモリになって100Vを外すと充電不足のまま放置する事になりサブバッテリーの劣化が進む訳だ。
ディップスイッチ3のタイマー制御ONでは、タイマーが切れると、例えバッテリー電圧が下がってもバルク電圧には復帰しないのだが、リモコン制御の場合は、キャビン部のメインスイッチをOFFにするとバルク充電に復帰している。

キャビン部のメインスイッチOFFの状態で外部AC100Vを繋いでおくと、サブバッテリーの充電具合に応じて充電を自動制御し満充電に維持するのだが、キャビン部のメインスイッチONの状態ではフロート充電(維持充電)しか行わないのだ。何故、こんな制御をするのかと云えば、サブバッテリーに接続された負荷器具が作動し電圧が降下する度にバルク電圧に上がってしまうと、サブバッテリーの充電が終了していても更に充電して過充電されてしまうカモ知れないので、その為の安全装置である。
サブバッテリーが充電不足なのは不便だしサイクル寿命は減ってしまうが危険は少ないが、過充電が進むと危険(容器が爆発破裂する恐れや、水素ガスが発生する恐れや、電解液が減ってしまう恐れ)だから、勢い架装メーカーとしては、こう云う制御をさせるしかないのだろう。「ジェネシス ディープサイクルバッテリー」以外の「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」や「Xinneng ディープサイクルバッテリー 」や「LIFE LINE」等の低電圧系のディープサイクルバッテリーを使われる方は、自己責任で・・・「すぐれ者充電器」のリモート端子とバッテリープロテクターA端子を結んだ配線にスイッチを取り付けられる事をお薦めする。充放電モニターのデータから満充電に至っていないと思われる時は「すぐれ者充電器」のリモート端子への給電をスイッチで止めてAC100Vの供給を受けながらキャビン内で生活している際にも満充電できる様に積極的に人力制御を行い満充電させたい時には意図的に満充電させるべきだ。
ここで過充電の心配をしなかればならないが、サイクル寿命を延ばす為には、「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」や「Xinneng ディープサイクルバッテリー 」や「LIFE LINE」等のディープサイクルバッテリーは1ヶ月に1回5〜8時間程度の過充電が推奨されている。(活性化作業)なので毎月1回程度なら過充電無問題である。キャビン部のメインスイッチONの状態で、バルク電圧出力でサブバッテリーの充電を促進する場合は、概算の満充電予想時間を決めて目覚まし時計をセットするかスマホのリマインダーで元に戻す事を知らせれば良いだろう。だが、危険性が伴う改造はイヤだと思し召す方は、サブバッテリーの充電時にはキャビン部のメイン電源OFFを心掛ければ良いだろう。
不本意な「パワーソニック ディープサイクルバッテリー PS-121000」だが買ってしまった以上は、製品寿命を全うさせると云う遊びを愉しみたい。又、次回こそリチウムイオン電池を導入したいが今回のサブバッテリーが寿命を迎える前にキャンピングカーのリプレイスの方が早いかも知れない?

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因みに標準搭載されている「すぐれ者充電器」で「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」や「Xinneng ディープサイクルバッテリー 」や「LIFE LINE」等の「ジェネシス ディープサイクルバッテリー」以外の低電圧系のディープサイクルバッテリーを充電する場合は、デップスイッチで設定を変更してやらないと満充電させる事が出来ないので要注意。
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尚、「G&Yuバッテリー」や「ボイジャー」等の高電圧系のディープサイクルバッテリーはZIL520に積まれている充電器「すぐれ者充電器低電圧タイプ」では満充電出来ないので要注意。買い換えるか、メーカーに送って高電圧タイプに内部設定を変えて貰うか自己責任で内部設定を変えるかしないと満充電は出来ないので要注意である。(低電圧タイプはブルー、高電圧タイプはグリーンのシールが貼ってある)

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このパワーソース制御は要注意だ。バンテックの説明書にキチンと書いてないので、操作ミスで満充電が出来ていない場合が多い様だ。ディップ・スイッチ4のパワーソース制御は、ディップ・スイッチ3はタイマーモードがOFFの場合に、電力を消費する器具が使われて電圧が降下した場合に充電時初期電圧に電圧が上がるのを防いで過充電を防止する機能である。バンテックのZILシリーズはバッテリープロテクターのA端子からの12V出力を「リモコン制御入力」に使っているので、キャビン部のメインスイッチをONにするとサブバッテリーの充電度合いとは無関係に「すぐれ者充電器」の充電モードは充電維持電圧(フロート充電電圧)に下がる。
電源が常時採れる自宅等にバンテック製のキャンピングカーを置いている方で100Vの電源コードを差しっ放しの場合、維持充電が目的ならキャビン部のメインスイッチをOFFにしておけばバッテリーの状況に応じてバルク充電とフロート充電を切り替えて満充電を維持してくれるのだが、折角100Vの電源コードを差しっ放しだから序でに冷蔵庫も冷やしておこうとか思ってキャビン部のメインスイッチをONにしておくとバルク充電にはならずずっとフロート充電だけとなってしまう。フロート充電だけでも徐々に充電は進み7〜8割は充電されるのだろうが満充電には至らない。そのまま出発すると満充電ではなく7〜8割充電のままなのでバッテリーの保ちの悪さに悩む事になる。
満充電させようと思ったらキャビン部のメインスイッチを切らないと満充電させ充電の自動制御は機能しないのだ。これはオートキャンプ場の電源サイト等でサブバッテリーを充電しようと思っている時等では満充電を妨げてしまう。13.8Vでも満充電に至る「ジェネシス ディープサイクルバッテリー」なら良いのだが、「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」や「Xinneng ディープサイクルバッテリー 」や「LIFE LINE」等の「ジェネシス ディープサイクルバッテリー」以外の低電圧系のディープサイクルバッテリーならキャビン部のメインスイッチがONの状態では13.4Vの維持充電電圧のままとなってしまう。例えサブバッテリーが大幅に減っていても13.4Vの維持充電電圧では7〜8割程度しか充電できないので、折角オートキャンプ場電源サイトを奮発したのに満充電出来ていない事になる。サブバッテリ−多用する車中泊旅行でも同じく、充電を進めようと発電機を動かしているのに満充電には至らない。走行充電でも13.8V程度にしか上がらないので7〜8割充電のままだ。サイクル寿命を延ばす為に、鉛蓄電池はキチンと満充電しなければならないのに「ジェネシス ディープサイクルバッテリー」以外の低電圧系のディープサイクルバッテリーは意識的に満充電にしてやろうとしない限り満充電にはならない。

キャビン部のメインスイッチOFFの場合の電圧
交換したばかりの「パワーソニック ディープサイクルバッテリー PS-121000」3本に充電を頑張っている。充放電モニターには充電表示▲が表示されている。電流表示モードに切り替えると15.6Aで充電されている。バンテック・パーツセンターから送られてきた新品バッテリーは凡そ6割充電の状態なのだろう。
このまま充電が進んでいる最中に、キャビン部のメインスイッチをONにしてみる。

新品のサブバッテリーは充電不足の状態なのに「リモコン制御」が掛かり、フロート電圧へ下がってしまう。充電不足でもフロート電圧では押し込めないので充電表示▲も消えている。電流表示モードに切り替えると−0.3A消費している。

つまり、キャビン部のメインスイッチONの状態では、サブバッテリーは維持はされているが充電はされていない事になる。(但し、ジェネシスバッテリーだったらフロート電圧でも充電されている筈)このまま3〜4日100V電源を差しっ放しにしておいて、満充電が済んだツモリになって100Vを外すと充電不足のまま放置する事になりサブバッテリーの劣化が進む訳だ。
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サブバッテリーが充電不足なのは不便だしサイクル寿命は減ってしまうが危険は少ないが、過充電が進むと危険(容器が爆発破裂する恐れや、水素ガスが発生する恐れや、電解液が減ってしまう恐れ)だから、勢い架装メーカーとしては、こう云う制御をさせるしかないのだろう。「ジェネシス ディープサイクルバッテリー」以外の「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」や「Xinneng ディープサイクルバッテリー 」や「LIFE LINE」等の低電圧系のディープサイクルバッテリーを使われる方は、自己責任で・・・「すぐれ者充電器」のリモート端子とバッテリープロテクターA端子を結んだ配線にスイッチを取り付けられる事をお薦めする。充放電モニターのデータから満充電に至っていないと思われる時は「すぐれ者充電器」のリモート端子への給電をスイッチで止めてAC100Vの供給を受けながらキャビン内で生活している際にも満充電できる様に積極的に人力制御を行い満充電させたい時には意図的に満充電させるべきだ。
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不本意な「パワーソニック ディープサイクルバッテリー PS-121000」だが買ってしまった以上は、製品寿命を全うさせると云う遊びを愉しみたい。又、次回こそリチウムイオン電池を導入したいが今回のサブバッテリーが寿命を迎える前にキャンピングカーのリプレイスの方が早いかも知れない?
質問ですが、パワーソニック ディープサイクルバッテリーの場合、自分でディップ・スイッチ1がON、ディップ・スイッチ2がOFFに切り替えて走行充電が満充電になるということでしょうか。教えてください。お願いします。
お訊ねの走行充電についてですが、「すぐれ者充電器」のディップスイッチには無関係です。
すぐれ者充電器のディップスイッチは飽くまで、すぐれ者充電器で充電する場合の「充電初期電圧」を13.9Vから14.4Vに変更する為のディップスイッチです。
「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」が走行充電で満充電にならないのは、残念ながら、仕様です。
車両のボルテージレギュレーターの設定では、「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」を満充電させる事は恐らく不可能だと思います。
・・・とは云っても、車両オルタネーターのボルテージオルタネーターの設定で8割程度の充電は出来るのでは無いかと思います。ベース車トヨエースのボルテージレギュレーターを「パワーソニック ディープサイクルバッテリー」に合わせて充電初期電圧を上げるとメインバッテリーの仕様に拠ってはメインバッテリーを傷めてしまう事になるので、信頼できる整備工場で御相談になる事をお薦めします。
私自身も後悔した通り、もし次回のサブバッテリー交換があるのならば必ず「ジェネシス ディープサイクルバッテリー NP100-12」にしようと思っています。
さだちきさんへの御返答が遅れた上に、お役に立てずに本当に申し訳御座いませんでした。
今のディープサイクルバッテリーがだめになるまで、なんとか使っていきたいと思います。今度交換する時はご指導のとおり「ジェネシス ディープサイクルバッテリー NP100-12」にしようと思っています。
ありがとうございました。ブログを楽しみにみていますので今後ともよろしくお願いいたします。
ジェネシスではない低電圧タイプのディープサイクルバッテリーへのリプレイスが今後は当たり前となるでしょうから、万年ネタ不足に悩む拙ブログのネタとして「充電初期電圧が14.4Vを要求する低電圧タイプのディープサイクルバッテリーの走行充電について」を使わせて下さいませ。
ハイエースのキャブコンに乗っている広島県人です。
バッテリー(現パワーソニック2個)の交換を検討しています。大容量FIAMM205を1個か、ブログのようにジェネシスをと思っていますが、販売されているのでしょうか?
岡山には時々孫の所へ行きます。機会があればぜひお会いしてご意見を伺いたいものです。
又、なかもさんのコメントに気が付かず長らく放置してしまい済みませんでした。
さて・・・
私の読み難い内容の判り難い当ブログ記事をまとめると「パワーソニックを買ってしまったが、これだと走行充電では満充電にならないのでジェネシスNP100-12を買えば良かったなぁ〜」と云う内容です。
後日の別記事では、「昇圧タイプの走行充電器を買ったのでパワーソニックも走行充電で満充電できる様になりました」と云う内容です。
恐らく、普通の鉛バッテリーをメインバッテリーに据えた国産車ベースのキャンピングカーでは、ジェネシスNP100-12以外のサブバッテリーは走行充電で満充電しないと思います。
ですので、昇圧タイプの走行充電器を購入なさる前提でないと「パワーソニック」や「大容量FIAMM205」はお勧めできません。後日の記事にも書きましたが、例え自宅庭先でサブバッテリーを満充電しておいても、通常の走行充電では現地に着いたらバッテリーは若干減ってしまいます。(又、これはメインバッテリーの損耗具合に拠っても大きく変わります。メインバッテリーはエンジンが始動できれば良いと思っていても、損耗が進んでいると通常の走行充電では上手くサブバッテリーに充電が出来ずに、例え新品のサブバッテリーでも逆に走行放電になってしまう場合もありますので注意が必要です。メインバッテリーの損耗率は、トヨタのディーラーでバッテリー点検をして貰えば・・・多分無料?・・・テスターで調べて印字してくれます)
尚、ジェネシスの販売店ですが・・・
"ジェネシスNP100-12"でググると沢山の販売店が検索されますので、その中から条件に合わせてチョイスなさられれば宜しいのではないでしょうか?
> 岡山には時々孫の所へ行きます。機会があればぜひお会いしてご意見を伺いたいものです。
あぁ、とても名誉な話です。ですが、私はズブの素人ですのでお役に立つ意見を申し上げる事は出来ないと思いますよ。
それとは別に、機会が在れば宜しくお願い致します。