灯台守の唄

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妃たちの称号は面白い

2021-05-07 19:30:04 | 中国ドラマ
「如懿伝」で皇太后が慧妃の称号を見て、
「本人にそぐわない慧の字を与えられるとは皮肉だな」
と言うシーンがあります。

この妃達の称号、私、すごく興味があって、乾隆帝の後宮の一人一人の称号を眺めるのが好きです。
称号にはおめでたい字、いい意味を持つ字が選ばれます。
それと同時に本人の気質を表す字が与えられた節もあり、この人はこういう人だったんだろうと想像するのが楽しいのです。

ちょっと中国語訳を調べてみました。

・嫻妃の「嫻」→上品である、しとやか
・令妃の「令」→美しい、すばらしい、よい
・慧妃の「慧」→さとい、賢い
・純妃の「純」→純粋である、混じり気がない
・慶妃の「慶」→祝う、慶祝する、祝賀する
・哲妃の「哲」→知恵がある
・嘉妃の「嘉」→よい、立派な
・穎妃の「穎」→英才、天才
・愉妃の「愉」→楽しい、愉快である
・舒妃の「舒」→伸びる、広がる、伸びやか

ドラマでは薄幸の妃として描かれることが多い愉妃ですが、「愉」という称号を与えられた所を見ると、実際は明るく楽しい人だったのかもしれません。
彼女が生んだ第五皇子は乾隆帝の皇子の中でも一番出来が良かったそうです。

嫻妃はいかにもという意味ですね。
中国語では「シェンフィー」と発音し、とても響きがいいです。

でも称号として好きなのはやっぱり令妃。
シンプルで判りやすく美しい。

この称号、妃達にとっては結構気になる物だったのではないでしょうか。
「ええ~その称号はちょっと・・」
と思った人もいたろうし、
「やったー素敵な称号だわ!」
と喜んだ人もいたろうし。
こういうのは漢字を持つ国の醍醐味ですね。

慧妃の肖像画。
悪役として描かれることが多いですが絵を見る限り優しそう。
コメント
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