灯台守の唄

幅広く何でも書いている雑記ブログです

最強のキャラクター・愉妃

2020-12-13 22:19:11 | 中国ドラマ
暗いドラマだと思ってハマるのに時間がかかった「如懿伝」。
見ていくと結構面白くてレビューが高いのも納得しました。
装飾品も調度品もロケもかなりお金かけてるのが判りますし、暗いと思ったのは一種の「格調」だったのかも。

最後の如懿がゆったりと庭を眺めてお茶を飲みながら世を去るシーンは秀逸でした。結局人は一人なのだということを思い知って死んでいった如懿。叔母である皇后が語った通りとなりましたね。

それでもやっぱり頑固過ぎない?とも思ってしまいます。皇帝も歩み寄ってるのだから過去のことは流して、一緒に年を取っていったらよかったのにとも。

このドラマで何かといえば楽しませてくれたのが愉妃です。
愉妃は皇帝の妃の一人で如懿にとっては妹分。
何かと言えば「お姉さま、お姉さま」と如懿を慕うお妃なのですが、とにかくこの人の「如懿推し」が笑える!!

何にしても如懿のためなら自分の命も差し出す覚悟、
夫や子供も如懿のために利用する。
無実の人間も死に追いやる。
他の皇子も失脚させる。

なぜそこまで如懿なんだっけ?とドラマの初期を見直してみるもよく判らない。誰かのいじめから守ってもらったから、それ以降如懿の味方になったとか、そんなきっかけのシーンもありません。
我が子を生んでも、「私たちの皇子」と言い、如懿を養母にする。
アイドルを推すように如懿を推すことこの上なし。
なんだってこんなに如懿がすべてなのか。

一番面白かったのは他の妃にいじめられ、冷宮にいる如懿の元に駆け込み、「一人じゃ生きていけない。お姉さまがいないと」と泣き喚くシーンでした。
「そんなんじゃだめだ。強くならなきゃ。」と如懿に諭されて翌日から覚悟を決める愉妃。

いやーこういうキャラはどんな悪役より最強のキャラです。女友達として描きたかったんでしょうけど、私にとってはアイドル推しの陰キャラみたいに映ってしまいました。愉妃に乾杯。
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皇子や公主を育てるのは誉れ

2020-12-06 18:15:54 | 中国ドラマ
中国ドラマを見てると、
「ある妃が生んだ皇子や公主を別の妃が育てる」
というのがざらに出てきます。

皇子や公主を育ててもらうのは決して負担を強いることではなく、
・相手への信頼の証
・恩を受けたことへの恩返し
・贖罪
・自分より高位の妃に育ててもらうことで子に箔を付ける
とさまざま理由や思惑があったようです。

子を育てる側にとっても皇子や公主を預かるのは将来の地位の保障にもなりウェルカムだったんですね。
子育ては責任、負担を伴うというマイナス面は一切考えられないようでこの点、見ながら面白いなあと感じます。

面白いと言えば髪型。
後宮の妃達の髪型ってなんであんななの!?って、いまだに慣れずにしげしげ見てしまう。
もっと面白いのは蒙古の公主や妃達の髪型。独特で奇怪過ぎる!

男性の、頭をほとんど剃っちゃって後ろだけ三つ編みを垂らす髪型も不思議と言えば不思議だけど、でもこちらは辮髪(べんぱつ)と言って、兜をかぶる時に髪が邪魔だったからとか、三つ編みを首に巻くことで首を守るためとか、一応理由があるので納得しますが・・

女性陣のとにかく大きく独特な髪型は理解に苦しむ。
大きく結うことで権威を表したのかとも思うけど。
日本のおすべらかしも外国人からしたらユニークだろうけど、中国に比べたらかわいいもんですよね。

「如懿伝」が終わったら何を見ようか。
中国のウイルスのおかげで家にこもってるのに、無聊を慰めるのが中国ドラマって皮肉だよなあ。
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「如懿伝」をだらだら視聴中

2020-12-05 14:18:58 | 中国ドラマ
抑揚のない暗いドラマだわーと思いつつ、そこそこ面白く、見れないということもないので見ています。「瓔珞」に比べるとどうもスカッとしないんですが。

バリン氏やウイグル族の妃達をクローズアップしてるのは面白いです。
ウイグル族までいくと宗教はイスラム教だし、顔立ちもエキゾチックになってくるし、そんな部族の公主まで妃にしてたなんて清の後宮ってすごいですね。

妃の位もすっかり頭に入ってしまいました。
答応→常在→貴人→嬪→妃→貴妃→皇貴妃→皇后

「瓔珞」で陛下が瓔珞に最下位の答応の位を与えようとして、皇太后が「それでは低すぎる。貴人がいい」ととりなして貴人にする場面が出てきます。貴人でようやく一人前の妃と見なされてたんですね。

「瓔珞」では悪役の妃が「如懿伝」では良い役になってるのも面白いです。なんていったって主役が真逆ですから。

「如懿伝」の主役→嫻妃(かんひ)。ラスボス→令妃。
「瓔珞」の主役→令妃。ラスボス→嫻妃。

どちらを主役にするかでここまで人物像が変わってくる!?と思うくらい正反対。それはいいとしてもラスボスは主役と同等なくらい魅力的な女優さんに演じてもらいたいという不満が。

というのも「如懿伝」の令妃役の女優さんが平均的な容姿で魅力に乏しいのがちょっとでして。もっと個性的で魅力的な女優さんに演じてもらいたかったです。もう一人の悪役、嘉妃役の女優さんなんてそりゃ美人だったのに。はっきり言って令妃と他の妃達が並ぶとどれが令妃か判らない。それくらい個性がない。その点「瓔珞」ではラスボス嫻妃を個性的な女優さんが演じてて好感持てました。

妃嬪達の悲哀がテーマな感じの「如懿伝」ですが、皇后としてずっと耐え忍んでる嫻妃もここまでポーカーフェイスです。嫻妃は行幸中に髪を切って皇后を廃されると言う悲劇の妃ですが、ドラマではどんな風に描かれるんでしょうね。続きを見ます。
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