YOUTH

青春とは人生のある期間ではなく 心の持ちかたを言う
by Samuel Ullman

川西蘭著 『セカンドウィンドⅡ』 がやっと出た

2009年01月11日 | 
レースとしての自転車を主題にした青春小説 という分類かなぁ。
本当のバイクの世界がどうなっているのかよく分かりません。
その分からない世界をちょこっと覗かせてくれる楽しさも含まれます。
その点、『一瞬の風になれ』に近いかな。

第1作では中学生だった主人公の溝口洋も既に高校2年生。
自転車嫌いのおじいさんの元を離れて寮生活を送っています。

私も高校1年から親元を離れて生活していましたが環境は全く違いましたね。
気の合わない同室者とそんなに直ぐに良い信頼関係は築けないし、学校に出ることもままならなかった病人がロードに出ちゃうってぇのもねぇ。

私も遅まきながらロードバイクに乗り始めましたので興味津々です。
しかし現在のような不況に陥っては、何から何まで企業が持ってくれる中学生から実業団までのチームってのはあり得ないんだろうね。それもスキーの留学生にまでMTBを用意してくれちゃうってのがネ。肝心のスキーのシーンは一度も出てこないのでよく分からないけど、留学生によって溝口洋の視野が開けるというのはいいアイデアだね。

まぁ、もともと真面目な人格に設定されている溝口洋が、先輩や同僚、幼なじみに見守られながら成長していくというストーリーはとても読みやすい。

元同室者は現在フランスにいる。その地は両親の写真にも写っている場所だ。留学生もカナダに戻った。となると今後は海外での活躍が視野に入ってくるはず。次作が待ち遠しい。


自転車に興味のある方は、近藤史恵著『サクリファイス』もお勧めです。
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