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ドクダーさとうの自然情報

ドクダーが見つけた身近な自然情報

オオタカ幼鳥

2015-08-26 20:49:40 | 自然
タカ科。雄の全長約50cm、雌の全長約60cm、翼開長約100-130cm。
 日本の亜種は白い眉斑と黒い眼帯が特徴である。
 平地から山岳地帯にまで生息している。飛翔能力が高く、中小型の鳥類(ハト・カモ等)や小型哺乳類(ネズミ・ウサギ・オコジョ等)を空中あるいは地上で捕らえる里山の猛禽類。食物連鎖の頂点に位置するため、生態系の自然が健全でないと生息できない(ただし今日では人里に進出しているのが確認されている、)。飛ぶ速さは水平飛行時で時速80km、急降下時には時速130kmにも達する。
 一度狙いをつけた獲物は執拗に追い続け、それゆえ狩りの時間は長くなることもある。一日に一度の狩りで食を満たすことができる。
 幼鳥は、頭や背は褐色で、胸や腹はクリーム色。胸には、褐色の縦斑がある。生後約1年間はこの色彩をしている。巣立ち直後は、目の色が灰色がかっているが、徐々に黄色く変化して行く。



アリグモ雌

2015-07-11 22:11:35 | 自然
ハエトリグモ科。
 アリに非常によく似た姿と大きさをしている。全身ほぼ黒で、若干の模様が腹部にある場合がある。
頭胸部はハエトリグモ類としては細長く、頭部は丸く盛り上がり、胸部との間にわずかにくびれがある。腹部は円筒形で、後方に狭まるが、前方は丸く、少し後方が多少くびれる。歩脚はハエトリグモとしては細く、長さもそこそこ。第一脚はいつも持ち上げて構える。
 頭部と胸部が分かれて見えること、腹部にも節があるように見えることから、その姿は非常にアリに似ていて、生きて歩いている場合にはよく見なければ区別できない。


トビハゼ

2014-10-25 20:21:31 | 自然
ハゼ科。成体の体長は10 cmほど。
 体は灰褐色で小さな白点と大きな黒点のまだら模様がある。眼球は頭頂部に突き出て左右がほぼ接し、平坦な干潟を見渡すのに適応している。胸鰭のつけ根には筋肉が発達する。同じく干潟の上を這い回る魚にムツゴロウもいるが、トビハゼの体長はムツゴロウの半分くらいである。また各ひれの大きさも体に対して小さい。
 汽水域の泥干潟に生息する。春から秋にかけて干潟上で活動するが、冬は巣穴でじっとしている。干潟上では胸鰭で這う他に尾鰭を使ったジャンプでも移動する。近づくとカエルのような連続ジャンプで素早く逃げ回るので、捕えるのは意外と難しい。食性は肉食性で、干潟上で甲殻類や多毛類などを捕食する。潮が満ちてくると、水切りのように水上をピョンピョンと連続ジャンプして水際の陸地まで逃げてくる習性があり、和名はこれに由来する。

トゲグモ

2014-08-13 22:27:30 | 自然
コガネグモ科。
 体長は雌成虫で7-8mm。全体にやや偏平で、ずんぐりとしたクモである。全身ほぼ真っ黒。頭胸部はほぼ正方形に近い長方形で、頭部も幅がさほど狭くならず、むしろ上に盛り上がっている。歩脚は全体に短めで、縮めると胸部と腹部の側面にぴったりと収まる。
 腹部は上面が偏平になっている。全体の形は丸みを帯びた、やや横長の長方形に近い形になっている。前後の辺の延長の方向にはっきりとした三角形の突起があり、腹部後方にもほぼ同大の突起がある。腹部は全体のキチン化しているので、手のひらに握り込むと突起が刺さって痛いくらいに硬い。腹部表面はつやがあって黒く、背面に白い斑紋がある。斑紋は周辺が入り組んだ形で、ロールシャッハテストのような形である。
 雄は雌よりはるかに小型で、4mmほど、メスの約半分しかない。腹部は雌の腹の形を後へ向けてしぼませような、三角形に近い形である。
 山地の森林に生息し、樹木の幹の間に、完全な垂直丸網を張る。網そのものは小さいが、広い空間に網を張る傾向がある。

 名古屋初確認と聞いた。  




モリアオガエル卵塊

2014-06-30 22:31:33 | 自然
アオガエル科。
 繁殖期になると、まずオスが産卵場所に集まり、鳴きながらメスを待つ。メスが産卵場所にやってくるとオスが背中にしがみつき、産卵行動が始まるが、卵塊の形成が進むに連れて1匹のメスに数匹のオスが群がる場合が多い。
 産卵・受精が行われると同時に粘液が分泌されるが、この粘液を集まったオスメスが足でかき回し、受精卵を含んだ白い泡の塊を作る。直径10-15 cmほどの泡の塊の中には黄白色の卵が300-800個ほど産みつけられる。泡の中では複数のオスの精子が雌が産んだ未受精卵をめぐって激しい競争を繰り広げると考えられており、モリアオガエルの精巣の大きさが際立って大きいことの原因と推測されている。泡は表面が乾燥して紙のようなシートとなって黄白色の卵塊となり、孵化するまで卵を守る役割を果たす。
 約1週間ほど経って卵が孵化する。孵化したオタマジャクシは泡の塊の中で雨を待ち、雨で溶け崩れる泡の塊とともに下の水面へ次々と落下する。孵化したばかりのオタマジャクシは腹部に卵黄を抱えているため腹が黄色をしているが、やがて卵黄が吸収され、全身が灰褐色となる。オタマジャクシは藻類や動物の死骸などを小さな歯で削りとって食べる。
 モリアオガエルの生活史の特性は、特に産卵生態によって特徴付けられる。カエルは水中に産卵するものがほとんどだが、モリアオガエルは水面上にせり出した木の枝などに粘液を泡立てて作る泡で包まれた卵塊を産みつける。泡の塊の中に産卵する習性は多くのアオガエル科のカエルで共通しているが、モリアオガエルは産卵場所が目立つ樹上であること、日本本土産のアオガエル科のカエルでは他に泡状の卵塊を形成する種が地中産卵性で小型のシュレーゲルアオガエルしかいないこともあって特に目立った存在となっている。
 

アミガサタケ

2014-04-06 23:01:40 | 自然
アミガサタケ科。
 子実体は類球形ないし卵形の頭部と太くて明瞭な柄とで構成され、全体の高さは5-12 cm(あるいはそれ以上)に達する。頭部は淡黄白色ないし黄褐色または帯赤褐色を呈し、肋脈に囲まれた多数の蜂の巣状の窪みの集合体となる。柄は歪んだ円筒状をなし、白色ないし淡黄褐色で表面はざらつく。頭部・柄を通じて中空で、肉は薄くてもろく、ほぼ白色で傷つけても変色することはなく、ほとんど無味無臭である。
 頭部の窪みの内面に多数の子嚢が林立した子実層を形成し、子嚢の内部に胞子を生じる。
 
 実際に切ってみると、中空であった。


ノスリ

2014-01-17 23:07:22 | 自然
タカ科。全長50~60cm。翼開長100~140cm。
 オスよりもメスの方が大型になる。背面は褐色、腹面は淡褐色の羽毛に覆われる。喉の羽毛は黒い。虹彩は褐色。
 平地から山地の森林に生息する。群れは形成せず、単独もしくはペアで生活する。
 食性は動物食で、昆虫類、節足動物、陸棲の貝類、ミミズ、両生類、爬虫類、鳥類、小型哺乳類等を食べる。
 繁殖期には縄張りを形成する。

参照:2005年12月12日

別の場所での別個体↓


ニホンスッポン

2014-01-01 21:02:34 | 自然
謹賀新年

本年もよろしくお願いいたします。 2014年1月1日


 このスッポンの写真は、日本自然保護協会の自然しらべ2013の「カメしらべ」の結果レポートに採用された写真です。撮影は2013年の7月15日、身近な川で写しました。この川ではニホンイシガメ、クサガメ、ミジジッピアカミミガメも確認しています。ラッキーにもスッポン写真が全国の皆さんに広報されました。





シュレーゲルアオガエル成体

2013-09-20 22:29:02 | 自然
アオガエル科。
 水田や森林等に生息し、繁殖期には水田や湖沼に集まる。繁殖期はおもに4月から6月にかけてだが、地域によっては2月から8月までばらつきがある。
 食性は肉食性で昆虫類、節足動物等を食べる。
 繁殖期になるとオスは水辺の岸辺で鳴く。鳴き声はニホンアマガエルよりも小さくて高く、「コロロ・コロロ…」と聞こえる。卵は畦などの水辺の岸辺に、泡で包まれた3cm-10cmほどの卵塊を産卵する。泡の中には200個-300個ほどの卵が含まれるが、土中に産卵することも多くあまり目立たない。孵化したオタマジャクシは雨で泡が溶けるとともに水中へ流れ落ち、水中生活を始める。
 
参照:2013年6月23日、5月11日