ドクダーさとうの自然情報

ドクダーが見つけた身近な自然情報

ツリガネニンジン

2008-09-29 20:24:16 | 植物
キキョウ科。多年草。
 釣鐘形の花と、根がチョウセンニンジンに似ていることから名がついた。
 花茎の高さは30cmから100cmになり、葉は茎に3枚から5枚輪生し、稀に互生または対生する。葉の形は楕円形から披針形。縁は鋸歯状を呈する。茎を切ると乳液がでる。
 花期は8月から10月頃で、淡紫色の下を向いた鐘形の花を咲かせ、数段に分かれて葉と同じように茎に輪生する枝の先に少数ずつをつける。花のがく片は糸状で鋸歯があり、雌しべは花から突出する。
 春の若芽は『トトキ』といって美味しい山菜。

コカマキリ

2008-09-28 23:06:06 | 昆虫
カマキリ科。体長36~63㎜。
 茶褐色の小ぶりのカマキリ。体色は、黄土色から黒褐色まで個体差が大きい。緑色の個体も見られるが少ない。
 林の周辺から、草原、人家周辺まで、幅広い環境で見られる。地表を歩き回っていることが多く、樹上高く登ることはまれ。
 さまざまな昆虫などを捕らえて食べる。
 敵に合うと、死んだふりをすることがある。

アジアイトトンボ♀

2008-09-24 22:12:52 | 昆虫
イトトンボ科。体長2.5~3㎝。
 日本産イトトンボ属の中で最も小さい。アオモンイトトンボに似るがひとまわり小柄。成熟成虫は、おもに平地から丘陵地にかけての池や湿地など止水域で見られる。アオモンイトトンボの雌は同色型と異色型の2ついて、未熟個体は赤い。アジアイトトンボの雌も同じように赤い。見分けが難しい。
 環境適応性が高く、少しでも植生があれば人工的な水域や河川の淀み等でも発見される。春最も早く出現するトンボだが出現期は長く秋まで見られ、生殖行動も期間を通して観察される。
 雄は2008年9月7日の写真。

ウメモドキ実

2008-09-17 22:25:46 | 植物
モチノキ科。落葉低木。雌雄異株。
 樹形は優美で、幼枝には短毛がある。
 葉は互生し卵形、上面には微毛があり、下面は密毛におおわれている。花は6月頃、小形で淡紫色、雄花7~15個、雌花は1~7個。
 雄花の写真は、2008年5月24日にあります。
 果実は秋に赤くなる。11月の始め頃までは葉が残っているが、11月の終わり頃には落葉して美しい果実が枝を飾っている。枝ぶりも繊細で生け花にはよくつかわれている。
 

ゴンズイ実

2008-09-15 23:11:22 | 植物
ミツバウツギ科。落葉小高木。
 温暖な地域の二次林中や林縁に生育する。明るい場所に生育する。
 高さ5m前後になる。材は柔らかく、折れやすい。葉は対生で長さ10~30cmの複葉であり、質はやや厚くて堅く、光沢があって落葉らしくない。
 5月~6月に長さ15~20cm花序をつける花は黄白色で直径3~4mm。果実は秋に赤く熟し、割れて中から光沢のある黒色の種子がのぞくいて、写真のように美しい。
 薪以外に使い道がなく役に立たないところから、何の役にも立たない魚ゴンズイの名が付いたとされるが、由来ははっきりしない。

トゲナナフシ

2008-09-14 18:28:10 | 昆虫
ナナフシ科。体長57~75㎜。市準絶滅危惧種。
 全身に、たくさんの小さなトゲやコブを持つ、太めのナナフシ。体色は、黄褐色~黒褐色。トゲのある木の枝にそっくりである。南方系の昆虫。
 湿り気の多い林の地表で見られる。食べる葉もトゲのある植物が多いそうだ。
 野外で見られるのはメスばかりでオスはいない。子孫は、メスの単為生殖によって残す。

マユタテアカネ交尾

2008-09-13 22:17:39 | 昆虫
トンボ科。体長35mm。雌雄ほぼ同じ大きさ。
 細身で小型のアカトンボ。雄は成熟すると赤くなる。顔の部分に眉を立てたような黒い斑紋があるのが名前の由来。
 水辺から離れた林などに生息するが、成熟すると水辺に戻り交尾をする。
 翅は透明で無斑であるが、雌には翅端に黒褐色斑がでる個体とでない個体がいる。この交尾写真の雌は翅端が黒褐色である。
 2007年9月20日にも雌の黒褐色班型。2007年9月23日には、雌の無紋型。2006年9月9日には雄の写真があります。
 
 

アジアイトトンボ♂

2008-09-07 20:06:52 | 昆虫
イトトンボ科。隊長2.5~3㎝。

 水田や池などにごく普通に見られるイトトンボ。
 アオモンイトトンボに似るが、アジアイトトンボのほうがちょっと小さく華奢な感じがする。
 違うところは細長い腹部の第9腹節が全部青色で、アオモンイトトンボは第8腹節が全部青色である。


サトキマダラヒカゲ

2008-09-05 21:33:45 | 昆虫
タテハチョウ科。前翅長 26-39mm 。
 樹木の周辺を活発に飛び回る茶色っぽい蝶。
竹やぶやササ類のはえた林に普通に見られ、人家周辺にも多い。
 黄褐色の地色に斑紋が入る。地色は表面の褐色が強く、裏面は黄色に近い。夏型は色が濃くなる。
 成虫は、暖地では 4〜9月の年2化、寒冷地・高地では 7〜8月のみの年1化。 暗いところを好み、樹の幹や壁面に好んで留まり、花にはめったに訪れない。ジャノメチョウ亜科の中では比較的すばやく飛ぶ。
 幼虫の食草はタケ・ササ類。蛹で越冬する。