ドクダーさとうの自然情報

ドクダーが見つけた身近な自然情報

ツマグロヒョウモン幼虫

2010-10-29 22:15:04 | 昆虫
タテハチョウ科。成虫の前翅長は38-45mmほど。
 幼虫は各種スミレ類を食草とし、野生のスミレ類のみならず園芸種のパンジーやビオラなども食べる。
 地表に降りて他の餌を求めて移動するため、花壇に植えた株が次々と食べられてしまうこともある。
 終齢で体長30mm程度、黒色の体の背に一本の赤い筋が縦に通る。体には分岐する棘状の突起が各節に6本ずつある。突起は体の前半部では黒く、後半部のものは根元が赤く先が黒い。かなりとげとげしい毛虫である。派手な体色は毒虫を思わせるが、突起で刺すこともなければ毒も持たない。
 蛹は尾でぶら下がるもので、背面に金属めいた銀色の棘状突起が並ぶ。


ノシメトンボ交尾

2010-10-20 21:22:33 | 昆虫
トンボ科。体長は41~49mm程度。
 和名は成虫の腹部の黒い斑紋が熨斗目模様に似ていることに由来。
 アカネ属の中では大型で、翅の先端にある褐色の斑紋がよく目立つ。成虫は6月下旬頃から羽化し、11月下旬頃まで見られる。平地から低山地にかけての、周辺に林地のある比較的開けた池沼、水田に多い。羽化した成虫は周辺の林地や林縁に移動し、体が成熟するまでそこで摂食活動を行う。
 水のない池畔の草原や水田の稲穂の上などで連結打空産卵を行う。

マユタテアカネ交尾

2010-10-11 22:33:21 | 昆虫
トンボ科。体長30~38mm程度。アカネ属の中ではやや小型。
 雌雄とも顔面の額上部には、眉班(ビハン)と呼ばれる黒色の斑点が2つ並び、和名の由来となっている。この眉班の大きさには多少の個体差がある。
 雌には翅の先端に褐色の斑紋がある個体とない個体がある。写真は雄と違って雌に斑紋がある個体。
 平地から低山地にかけての池沼、水田、湿地に多いが、周囲に木立のあるようなやや薄暗い環境を好む。
 いよいよ赤とんぼの季節である。