ドクダーさとうの自然情報

ドクダーが見つけた身近な自然情報

モズのはやにえーツチイナゴ

2012-12-29 23:27:59 | 自然
モズのはやにえ


 モズには、とらえた食物を小枝や刺(とげ)に突き刺したり、ひっかけたままにしておく習性があり、それら小枝などに放置されたものが「モズのはやにえ」とよばれる。はやにえにされるものとしては、昆虫、トカゲ、カエル、魚、小哺乳(ほにゅう)類、小鳥などです。

 参照:2007年12月18日

 木に刺さったツチイナゴ。よく見ると、触角や口が動いていました。
 写真は、ツチイナゴと近くにあったムカデのはやにえ。
  

ジョウビタキ♀

2012-12-17 22:00:57 | 
ツグミ科(ヒタキ科)体長は13.5-15.5 cm。スズメよりわずかに小さい。
 オスは頭上が白く、目の周りが黒いのが特徴である。メスは頭が淡褐色でオスとは簡単に見分けられる。胸から腹、尾にかけてはオスメスとも橙色をしている。翼は黒褐色だが中ほどに白くて細長い斑点がある。
 平地からの低山の明るく開けた林の中に生息する。冬の日本では人里や都市部の公園などでもよく見られ、身近な冬鳥の一つである。
 非繁殖期はオスメスともに単独生活を行い、縄張りを作って同種を排斥する習性があり、異性個体や鏡に映った自分の姿にも攻撃を加えるほどである。おじぎのような姿勢で鳴き声をあげて縄張り争いをする。しかし人間に対する警戒心はわりと薄く、3-4 mくらいの所に降り立つこともある。
 昆虫類やクモ類などを捕食するが、冬にはピラカンサなどの木の実もよく食べ、ヒサカキなど実をつけた木によく止まっている。
 樹洞、崖のくぼみなどに枯葉や苔を使って皿状の巣を作る。5-7個の卵を産み、主に雌が抱卵する。

参照:2006年1月8日 ジョウビタキ♂

フユシャクガ雌

2012-12-08 22:17:44 | 昆虫
フユシャクガ (冬尺蛾) はシャクガ科 (幼虫がいわゆるシャクトリムシ)の中で、冬にだけ成虫が出現する種類の総称。
  冬にだけ現れ、メスは写真のように翅が退化していて飛ぶことが出来ず、オスもメスも口吻が退化していて餌をまったく食べないという、昆虫の中ではかなり風変わりな特徴を持つ。
 なぜメスの翅が小さくなったり退化しているかというと、「体の表面積を小さくし、外界の気温変化の影響を少なくしている」とか「強風に飛ばされないための適応の意義もある」などと言われている。 また口吻がない理由についても、冬には口吻で蜜を吸うような花がなく、体内に餌を取り込むと低温時に体液が凍るきっかけとなる核(凍結核という) になるので、餌をとらなくてもすむ体に進化したのではないか、という。
 すなわち、気温が低く、風も強く、餌さえない冬という環境に適応した結果と考えられる。冬は活動する生き物が少なく、昆虫にとっても天敵に襲われにくいからかも知れない。
 何とも面白い昆虫であり、生物の適応の不思議さを感じさせてくれる。
 写真は、おそらくシロフフユエダシャクの雌で極小さい羽が見える。