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ドクダーさとうの自然情報

ドクダーが見つけた身近な自然情報

ササユリ

2012-06-04 23:12:41 | 植物
ユリ科ユリ属の球根植物。多年草。
 山地の草原や明るい森林に生育する。地下に白い鱗茎(いわゆるユリ根)がある。日本特産で日本を代表するユリである。地域によっては、ヤマユリと呼ぶこともある。
 茎は立ち上がり、間隔をおいて葉をつける。葉はやや厚く、楕円形で比較的大きい。
 6~7月頃に花を咲かせる。花の長さは10~15cm位、雄しべは6本で赤褐色、芳香があり、色は淡いピンクや白。花は1つであることが多いが、複数咲くこともある。
 葉や茎が笹に似ていることからこの名がある。



 
 ササユリが咲く季節となりました。地元観察地で初めて見つけました。野に咲いてこそ美しい花である。


クロミノニシゴリの花

2012-05-29 22:18:02 | 植物
ハイノキ科の落葉低木。
サワフタギに似るが、全体無毛で樹皮は紙状に薄くはがれる。
葉は互生し、長倒卵形、長さ5~10センチメートルで、縁(へり)に低い鋸歯(きょし)がある。
5、6月、枝先に白色花が円錐(えんすい)花序になって開く。
果実は卵球形、長さ6~7ミリメートルで黒色に熟し、瑠璃(るり)色に熟すサワフタギと異なる。
中部地方以西の本州のやや湿った所に生える。
花の時期にこの葉を食べる幼虫を見ることがあるが、これはシロシタホタルガの幼虫である。(2012.5.26)


サルトリイバラ雌花

2012-04-28 16:13:41 | 植物
ユリ科。(サルトリイバラ科)
 ルリタテハの食草である。
 雌雄異株で、4月に葉腋から花序を出す。花柄の先に多数の緑色の花が付ける。
 花は淡黄で、6枚の花被片は先端が反り返る。
 雌花には子房が 3室・柱頭が 3本ある。

参考:2011年4月24日 雄花

ムラサキケマン

2012-04-10 22:38:15 | 植物
ケマンソウ科。
 茎は真っ直ぐに立ち、高さは30-50cmほど。茎には複数の葉がつき、それぞれ斜め上に伸びて2-3回3出複葉、小葉は扇形に近く、先端は丸くて丸い鋸歯がある。葉質は薄くて柔らかく、つやを欠く。
 花期は4-6月で、赤紫色の長さ2cmでキケマン属に独特の筒状の花を咲かせる。
 全草にプロトピンを含み有毒。誤食すれば嘔吐・呼吸麻痺・心臓麻痺などを引き起こす。 ウスバシロチョウの幼虫の食草であり、このためウスバシロチョウも有毒となる。また、植物体を傷つけたときに出る汁は悪臭がする。

 


シャシャンボ果実

2012-02-02 22:04:52 | 植物
ツツジ科。常緑小高木。
 低木または高木になる。日本のスノキ属の植物には小柄なものが多い中で、かなり大きな樹木になるものである。
 枝は当初は細かい毛があるが、やがて無毛となり、白くなる。
 葉は楕円形、やや厚い革質で表にはつやがあり、葉脈はややくぼむので、表面に網目状の溝があるように見える。葉縁には細かい鋸歯がある。
 7月頃に白色の壺状の花が咲く。
 果実は小さい球形の液果で黒紫色に熟し、食べることができる。甘酸っぱくておいしい。常緑のブルーベリーである。これは同属のブルーベリー類と同じく、アントシアニンを多く含む。


 


ツルウメモドキ果実

2012-01-08 17:29:05 | 植物
ニシキギ科。落葉つる性木本。雌雄異株。
 赤い実が黄色を背景に大変美しい。
 日当たりのよい林などに生育し、都市部の植え込みなどにも見られる。
 つるは他の植物にからまりながら上に伸び、茎は木化し太くなる。よく生長し他の木を覆うこともある。
 葉は長さ5から12cmで幅の広い卵形から円形、鋸歯があり(名の通りウメやウメモドキに似る)、互生する。
 花は5月頃開花し、黄緑色で花弁は5個、葉腋から出た集散花序につく。
 果実は秋に淡黄色に熟し、3つに裂開し、赤い仮種皮に被われた種子が現れる。これが美しいので生け花や装飾用に使われ、材料としては最高である。
 種子は鳥に食べられて散布される。

カラタチバナ

2012-01-07 17:46:12 | 植物
ヤブコウジ科。落葉小低木。
 年の初めと言うことで赤い実の紹介です。
 マンリョウ(万両)、センリョウ(千両)、ヤブコウジ(十両)、アリドオシ(一両)と並んで(百両)といわれ、おめでたい木とされています。
 常緑樹林内に生える。高さは20~70cm。あまり枝分かれしない。
 葉は互生し、長さ8~20cmの狭卵形~披針形。先はとがり、ふちには不明瞭な波状の鋸歯がある。表面は鮮緑色で光沢がある。
 葉腋に直径7~8mmの白い花を散形状に10個ほどつける。花期は7月。
 果実は核果で、直径6~7mmの球形。赤く熟す。

マンリョウ(2009年12月17日)
ヤブコウジ(2007年2月18日)


フユイチゴ

2012-01-02 22:35:41 | 植物
バラ科。常緑葡萄性小低木。
 つる植物のように地表を這い、高さはせいぜい30 cm。
 葉は丸っこく、浅く3裂する。葉表は緑色かやや褐色がかった緑でツヤがあり、縁には細かい鋸歯がある。裏面には細かい毛がある。葉は互生する。
 花期は9月から10月で、葉腋から花茎を出し、穂状に数花をつける。晩秋から一ヶ月かけて赤い果実がなり、11月から1月のころに熟す。いわゆる木苺の形で、食用となる。木苺としては旨い方である。
 フユイチゴは冬に熟することが和名の由来である。


カマツカ果実と紅葉

2011-12-12 19:52:34 | 植物
バラ科。落葉低木。
 魚と樹木、同じ名前のものが多い。これもその一つです。
 鎌程度の柄には良い材料であるとの意味で、カマツカ(鎌柄)と呼ばれているものと思われる。この他、ウシコロシという和名がある。
 カマツカの枝は普通に長く伸びて葉が互生している「長枝」と毎年ほとんど伸びず、葉が3枚輪生状に付いている「短枝」が形成される。
 葉の縁には小さな鋸歯があり、若葉の頃はしばしばこの部分のみ赤紫色を帯びる。秋には赤く紅葉する。
 4月から5月にかけて白い花を咲かせる。花の直径は10~13mmで花弁は丸く、かわいらしい。果実は秋に赤から橙色に熟し、美しい。
 写真は、この果実と紅葉が見られる。

イチョウ

2011-11-20 20:51:08 | 植物
中国原産の落葉高木。高さは20~30m。
 葉は扇形で葉脈が付け根から先端まで伸びている。また、葉の中央部が浅く割れている。針葉樹とされる場合もあるが、厳密には広葉樹にも針葉樹にも属さない。原始的な平行脈を持ち、二又分枝する。
 雌雄異株であるため、雄株と雌株があり、実は雌株にのみになる。雌雄の判別は生殖器官の観察によるしかない。
 4〜5月に新芽が伸びた後に雌花、雄花とも開花する。実が結実する為には雄株の花粉による受粉が必要である。花粉は1km程度離れた雄株からでも飛散してくるという。



 イチョウの種子は、銀杏(ぎんなん、ぎんきょう)と言い、殻を割って中の仁が調理される。仁は熱すると半透明の鮮やかな緑になり、彩りを兼ねて茶碗蒸しなどの具に使われたり、酒の肴としても人気がある。ただ、独特の苦味と若干の臭気がある。

 銀杏(イチョウ)にも栽培品種があり、大粒晩生の藤九郎、大粒中生の久寿(久治)、大粒早生の喜平、中粒早生の金兵衛、中粒中生の栄神などが主なものとして挙げられる。