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ドクダーさとうの自然情報

ドクダーが見つけた身近な自然情報

キキョウ

2013-08-09 22:54:56 | 植物
キキョウ科。多年性草本植物。
 山野の日当たりの良い所に育つ。根は太く、黄白色。高さは40-100cm程度。葉は互生で長卵形、ふちには鋸歯がある。下面はやや白みがかっている。
 つぼみの状態では花びら同士が風船のようにぴたりとつながっている。そのため "balloon flower" という英名を持つ。つぼみが徐々に緑から青紫にかわり裂けて6-9月に星型の花を咲かせる。雌雄同花だが雄性先熟で、雄しべから花粉が出ているが雌しべの柱頭が閉じた雄花期、花粉が失活して柱頭が開き他の花の花粉を待ち受ける雌花期がある。
 キキョウの根はサポニンを多く含むことから生薬(桔梗根という)として利用されている。
 ナデシコとともに秋の七草。


カワラナデシコ

2013-08-04 23:10:53 | 植物
ナデシコ科。
 多年草。秋の七草の1つであるナデシコ(撫子)は本(変)種のことを指す。別名(異名)はナデシコ、ヤマトナデシコ。
 主に日当たりの良い草原や河原に生育するが、路傍や山地の斜面、海岸の砂浜等でも生育する。
 高さ30~50cm。茎は根から叢生し、節が膨らむ。葉は対生。花期は6~9月。花は茎の頂端に付き、直径4~5cm、がく片は3~4cm、苞(ほう)は3~4対ある。花弁は5枚で、先が糸状に細裂している。雄蕊は10本、雌蕊は花柱2本。色は、淡紅色が一般的だが、白色も多い。また、淡紅色と白色が混ざっている個体もある。栽培していると白色のものが淡紅色に変化したりもする。



モンゴリナラ(フモトミズナラ)

2013-04-24 22:27:32 | 植物
ブナ科コナラ属。落葉高木。
 ユーラシア大陸産と同一とも、ミズナラとカシワの交雑種とも言われるが、はっきりと特定されていない。しかし近年ではコナラ属全体の遺伝構造の研究によって、日本の(少なくとも)東海地方に分布する「モンゴリナラ」は大陸産のものではなく、国内に分布するミズナラから分化したものであることが示唆されたため、「モンゴリナラ」と呼ぶのは不適当との見方が強い。それを受け、「フモトミズナラ」という新しい名称が近年提案されている。
 どんぐりや葉はミズナラそっくりだが、愛知県や岐阜県の低地に分布しているこの種は、そのどんぐりの形状から、最近まで中国東北部やロシア沿海州地域に分布するモンゴリナラと同種とされていた。

 

オオカメノキの花

2013-04-07 22:52:19 | 植物
スイカズラ科。樹高は2~4mくらい。
 葉は枝に対生し、形は円形で葉の先端は尖り縁は全縁になる。他の似た種と比べると葉脈がシワ状に目立ち、また、形が亀の甲羅に似ている。
 花期は4~6月で、白色の小さな両性花のまわりに大きな5枚の花弁を持つ装飾花が縁どる。また花序の基部に柄が発達せず、葉腋から直接でるのも特徴である。夏に赤い実をつけ、秋には黒色に熟す。


キノミセンリョウとセンリョウ

2012-11-28 22:17:15 | 植物
センリョウ科。高さは50~100cm。常緑小低木。
 林内に生育し、また冬に赤い果実をつけ美しいので栽培される。
 葉は対生。花は黄緑色で7~8月頃に咲き、茎の先に穂状花序をつくる。花には花被がなく、花軸に緑色の雌しべが付き、その側面に薄緑色の雄しべが直接出る変わった姿でをしている。果実は液果で10月頃から赤く熟し、翌年2月頃まで見られる。実が黄色くなるのがキノミのセンリョウ。
 被子植物であるにもかかわらず、維管束の木部は導管でなく、裸子植物同様の仮導管から構成されている。花の構造の特殊性と共に、この植物の原始性を表す特徴と考えられる。
 特に名前がめでたいのでマンリョウ(万両)などとともに正月の縁起物とされる。


サギソウ

2012-08-22 23:00:49 | 植物
ラン科。
 7月~9月に白い花が咲く。唇弁が幅広く、その周辺が細かい糸状に裂ける様子がシラサギが翼を広げた様に似ていることからこの名前で呼ばれる。この花には3~4cmにもなる長い距があり、この末端に蜜が溜まる。花は、特に夜になると芳香を発する。
 葉は根出葉が少数つく。花期になると茎は単立して高く伸び、20cmから時には50cmにも達し、先端近くに1輪から数輪の花をつける。地下には太い根が少数つく。
 日当たりのよい湿地に生えるが、しばしば観賞用に栽培される。開発による自生地の減少に加えて、採集圧が加わるため、今では自生状態でみられる場所はきわめて限られる。



マンリョウ花

2012-08-16 22:29:52 | 植物
ヤブコウジ科。常緑低木。
 初夏、小枝の先に、散房状の花序をつける。花冠は白色で5裂する。雄しべは黄色い三角形になる。
 正月の縁起物で重宝され、冬は赤い実でよく目立つが、花は注意しないと見落としてしまう。

 参照:2009年12月19日、12月17日

ホタルブクロ

2012-07-11 21:57:01 | 植物
キキョウ科。多年草。
開けたやや乾燥した草原や道ばたなどによく見られる草本で、全体に毛が生えている。
根出葉は長い柄があり、葉身はハート形。匍匐枝を横に出して増殖する。
初夏に花茎を延ばす。高さは、最大80cmくらいにまでなり、数個の釣り鐘型の花を穂状につける。花は柄があって、うつむいて咲く。
山間部では人里にも出現する野生植物であるが、美しいので山野草として栽培されることも多い。
花色には赤紫のものと白とがあり、関東では赤紫が、関西では白が多い。
和名は、子どもが本種の袋のような花にホタルを入れて遊んだことに由来。趣のある名だ。


ノアザミ

2012-07-05 21:00:41 | 植物
キク科。茎の高さは0.5-1mになる。
 葉は羽状に中裂し、縁にとげがある。茎葉の基部は茎を抱く。花期にも根生葉は残っている。
 花期は5-8月で、アザミ属の中では春咲きの特徴をもつが、まれに10月まで咲いているものも見られる。花(頭状花序)は筒状花のみで構成されている。花の色は紫色であるが、まれに白色のものもある。花を刺激すると花粉が出てくる。総苞はよく粘る。


ヌマトラノオ

2012-07-01 20:57:33 | 植物
サクラソウ科。多年草。
 地下茎を引いて群生する。全株無毛。茎は丸く、直立し、高さ60~70センチ。葉は密に互生し、細長く、長さ4~5センチ。初夏、茎の先に直立する総状花序をつくり、白色で径約5ミリの5弁花を下から順に開く。原野の湿性地に生える。
 オカトラノオに姿が似ているが、葉が細く、花穂が直立する。花期は7~8月。