としの写真と俳句

写真と俳句

卯の花

2009-05-25 14:33:44 | 日記
   卯の花の白き風吹きわたりけり
                  (うのはなのしろきかぜふきわたりけり)
  
    「わぁーきれい」
     辺り一面真っ白の花が咲いてます
    「何て言う花」
     誰かがすかさず
    「花卯木、卯の花だよ」
     風に揺れています
     風に色があるなら
     きっと白い風が似合うだろうな
     ふと、そう思いました    

桐の花

2009-05-20 14:25:15 | 日記
   旅ごころ誘ふやうに桐の花
              (たびごころいざなうようにきりのはな)


   桐の花が咲いています
   大きく揺れています
   強い風が吹いています
   桐の花を見ていると
   ふっと旅に出たくなりました
   桐の花はそんな花です

牡丹

2009-05-15 16:05:12 | 日記
   昃れば牡丹の色の深みをり
                  (ひかげればぼたんのいろのふかみおり)

    牡丹が美しい頃です
    牡丹を求めてあちこち歩き回ります
    庭には丹精込めた牡丹が咲き誇っています
    夕暮れには華やかだった牡丹が、しっとりと艶やかさを増してくるような
    そんな気がします

     昃れば・・・・日が西にかたむくこと

風薫る

2009-05-11 14:12:37 | 日記
   読経の途切れ途切れや風薫る
                 (どっきょうのとぎれとぎれやかぜかおる)


   五月の風は、青葉の中を吹き抜けるすがすがしい風
   この風を風薫るという
   時々微かに読経の声が聞こえてくる
   この辺りは寺の多い所、寺町である
   風にそよいでいる花は利休梅

鯉のぼり

2009-05-05 11:50:43 | 日記
   大空に風を蹴散らし鯉のぼり
                 (おおぞらにかぜをけちらしこいのぼり)

      五月五日はこどもの日
      子供の成長を願って、家々に鯉のぼりが立てられます
      最近はそんな家も少なくなり、町のイベントとして幟が立つことも
      金沢の高橋川では、毎年鯉のぼりが泳いでいます
      風に乗って悠々と泳いでいるのをみると
      世の中が平安になって子供たちが健やかに育つよう、祈らなくてはおれません