Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

旅行中の食事

2006-12-20 05:30:38 | 旅行
数ヶ月に及んだ旅行で、正確には分からないが、かなり体重が落ちた。もともと贅肉は余りつけていなかったが、特に顔の頬がスリムになっていることは鏡を見ても分かった。毎日激しい運動をしているのだから無理もないが、もうひとつ、重要な理由があった。

食事をとることが困難だったことである。

米と味噌は日本から持ってきた、と書いたが、毎日炊けるものではない。森の中で野営をするときは、コンロを暖めるために使うガソリンを怖くて使えない。火事になるかもしれないからだ。疲れすぎた日はたとえ火を使える環境でも自炊をする元気がない。だからほとんどは現地調達になる。

砂漠地帯を走っていたころに私の命をつないだのはエムアンドエムのチョコレートだった。炎天下の砂漠に伸びる道では暑さと乾きとの戦いだった。アスファルトの照り返しの熱も加わって、私は脱水症状寸前だった。そんなときは何も食べる気がせず、半ば無理をしてチョコレートを飲み下していた。食べなければいつか倒れるのは頭で分かる。ちなみにエムアンドエムのチョコレートにしたのは溶けないからである。チョコレートの水分が蒸発しているのだろうか、袋を開けるとチョコレートの表面はうっすらと濡れていた。それからはエムアンドエムは夏場の栄養補給に欠かせない存在となっている。

余談だが、そんな環境で走っている時、あるガソリンスタンドで立ち止まった。そのガソリンスタンドの存在は、「次のサービスエリアまで100マイル(160キロ)」の看板で、160キロ前から知っていたが、やっとたどり着いた。そのときの私はのどカラカラで、とにかく飲み物を、と思ってそのガソリンスタンドのお店に飛び込んだ。そこで1リットルづつコーラとペプシを買い、飲み比べることにした。日本でこの二つの飲み物の味が見分けがつかなかったからだ。これだけのどが渇いているのだから違いが分かるだろうと思ったのだ。

どっちがうまかったか。

宣伝するわけではないのでここでは書かない。でもどっちか一方のほうがおいしかった。でもこの経験もあのときだけで、今はどっちを飲んでもそれなりにおいしい。

つづく
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