Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

皇国日本か それとも国民主権の日本か

2006-07-22 21:29:46 | 政治
昭和天皇の発言を記したとされるノートが発見された。その後のメディア、政府関係者の対応はまさに、やはり日本は皇国であった、と思わされるものだった。

私は日本に天皇陛下がおられることに何の違和感も感じてはいない。過去2000年続いてきた日本の歴史は天皇抜きには語ることは出来ない。

だが今回の出来事で、小泉首相がどう出るか、注目している。一言で参拝したらこっち、しなかったらあっち、と片付けられる問題でもない。

これまで私は首相が参拝しないことなど考えたこともなかった。小泉首相は信念の人だと思うし、事実これまでどんなに反対されても自身がやらねば、と思われることはやってきた。だから首相の参拝はこれまで当然のこととして私は見てきたが、今回のことは少し質が違う。もしかしたら参拝を取りやめることもあり得るかもしれない。

民主党の渡邊氏がノートが発見されてからも参拝の意思を示す首相に「思い上がっている」と発言し、メディアも政局に影響を与えることは必至です、などと報道するところはまさに「陛下の意に反する者は逆賊なり」と言っているようなものだ。

それに対し首相の「心の問題なのだから関係ない」と言う言葉は国民主権の民主国家では至極当然の発言である。

だが「陛下のお気持ち」を我々日本人が無視できないのもこの国の歴史を見れば明らかだ。

小泉首相は在任中の5年間を今まさに総括しようとしている。私は首相のお気持ちは、これまでの困難な決断の中でもっとも大きな決断を迫られている、と感じているのではないかと思う。首相も我々日本人が心の深層で「日本には天皇がいる」事を認識していることを百も承知のはずだ。だが今日本は国民主権の民主国家でもある。進むも地獄、退くも地獄、とはまさにこのことだ。

私はこれまでの首相の5年間の政治活動に感謝している。どのような結論を出しても首相を支持するつもりだ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿