Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

新規開店

2011-01-26 20:56:11 | アメリカで商売
明日開けます。

引越しをしたのが先月の27日。

新しい場所で開店が明日の27日。

引越しをしてから1ヶ月での開店にこぎ着けた事はよくやった!と言うべきでしょう。

特に保健所の許可。

アメリカでは飲食業をはじめる場合日本のように飲食店員の免許が必要ない代わりに保健所が絶大な権力を持っています。

いろいろな国からいろいろな飲食のテクニックを持ち込まれる?国ならではのシステムです。

その保健所の最も重要視する点は...

殺菌されているかどうか

これに尽きます。

これまで私の経営してきた珈琲店は保健所の監視から対象外でした。

保健所の指定する食品を売らない限りはそうなってました。

ややこしいので詳しいことは割愛しますがそうなっていたのです。

しかし今度の店ではそうは行きません。

開店に必要な助言を得るために保健所に連絡します。

「それじゃあ飲食店の営業許可を出すために○日にそちらに伺います。」

その許可がないと営業できません。

その日のうちに許可が下りるとは思っていませんでしたが約束した日に保健所の人が現れないとは思っていませんでした...

「あのー、営業許可を頂くために先日連絡した者ですけど...」

「おー悪い悪い、ちょっと行き違いがあってねー。」

向こうは営業の許可を与える絶大な権力を持っています。行き違い?頭にきますがこっちは低姿勢にならざるを得ません。

「じゃー明日行くわ。」

「お願いします...」

1日遅れで来てもらいました。

「あーこれは駄目だね。これもこれも。少し前まではこれでも良かったんだけど今は駄目なんだよねー。」

遅刻してきた彼は容赦なく今の飲食店で必要な厨房の間取り、システムなどを指摘してゆきます。

「これでは営業の許可は出せんねー。」

彼はこの言葉を発するのに4時間も私の厨房に居座り続けました。

あれは駄目、これは駄目、全て彼のノートに書きとめてゆきます。

コピー用紙の大きさの紙にびっしり2枚、改善するべき点を4時間かけて書き続けました。

私が移転してきた場所はもともと飲食店として許可をもらい続けてきた場所です。

そこに入居してきたわけですからそのまま許可がもらえるものと私は思っていました。

「あーそれは法律があってね。その時の法にそって開店していた飲食店は法が新しくなってもそのまま営業できるんだけどね、事業主が変わると新しい法にそってもらわんと困るんだわ。」

た、確かに...

「で、営業の許可を頂くためには何が必要なんですか?」

「んーそうだねえ。いろいろあるんだけどとりあえず今回はこれだけにしとくわ。」

そういわれたものを全て改善するのに100万かかりました...

あなたの一言は100万円の価値があるのね...

そうつぶやきながら許可をもらい明日営業が出来るのでした。

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