Nasebanaru

アメリカで趣味と生活を綴る

第二の人生

2009-09-05 05:13:11 | 気の向くまま
ここまで長かったですね。

今朝10時から始まったミーティングは午後2時まで及びました。

私と私の弁護士、彼女と彼女の弁護士、そして耳が不自由な彼女のために雇われた政府に公認された資格を持つ手話通訳士。

この結果彼女が裁判所に訴え出た内容は彼女自身が取り下げ、私は晴れて潔白の身になりました。

もともと潔白ですが彼女が訴えた内容を取り下げるか、裁判所で証拠をつき合わせて徹底的に戦って無実を勝ち取るかしないと私の名前がブラックリストから消えることはありませんでした。

ここですぐに離婚、というわけではありません。

ノースカロライナの法律では夫婦は1年間の別居期間がないと離婚は認められません。要するに『お互い頭を冷やして考える』時間を与えているのです。

私の場合妻から『暴力男』として訴えられたのですから今すぐ離婚になっても構わないと思うのですが、こんなケースでさえも例外ではありません。ですから私たちの場合は来年の5月ごろに離婚が正式に成立することになります。

一言で別居する、といってもお互いが別居に合意した、という文書にお互いがサインをした後でなければ「どちらかが勝手に出て行った」ことになり、訴訟など起こされたりしたら決定的に不利になります。



事の始まりは私がその別居合意文書にサインをしてほしいと頼んだことから始まりました。

妻にメールでお願いしたのですが、返ってきた返事は『あと2週間ほどで娘は大事な試験を学校で受けるからそれまでは私たちは娘をそっとしておいてあげましょう。その後私たちのことを考えましょう。』というものでしたので、私もそれを受け入れました。

ところがです。

このメールを受け取った2日後に彼女は裁判所に私を『暴力男』として訴えたのでした。

あれから約4ヶ月が経とうとしています。

追い出されたから最初に子供に会えたのは追い出されてから2ヵ月後、そしてその後の2ヶ月間にも2度しか会えず、子供にはさびしい思いをさせてしまいました。

上の娘は追い出された後に最初に会えた時が私との今生の別れになると思っていたそうです。

確かに日本では離婚した場合ほとんどの場合は母親が子供を育て、そうでない場合でもその後は子供とはまったく会えなくなるパターンが多いようですね。

今回ばかりはアメリカの法律に救われました。

こちらでは例え親が離婚をしてしまっても『子供は父親と母親のどちらとも質の高い時間を享有する権利がある』事が前提にありますのでこれからは今まで以上に子供と会える時間が認められたのでした。

ちなみに私の場合は

隔週の金曜日の午後6時から月曜日の午前8時まで

隔週の水曜日の午後6時から翌日の午前8時まで

子供が夏休みはの間、連続2週間

子供が夏休みの間 1週間

祝祭日は2等分する たとえば冬休みが2週間あるとするなら1週間は父親、残りは母親


今まで一緒に暮らしていても彼女は子供を教会に連れて行ったりだとか友達の家に泊まりに行ったりとかで平均すれば1ヶ月に2度ほどしか丸1日子供と会うことはありませんでした。

あとこれは彼女が強硬に反対していたのですが、会えない日であっても毎日電話をしてもいいことになりました。これも裁判所が認めるところだそうで、彼女自身の弁護士の説得によってようやく彼女は折れました。

終わってみれば私が要求しすぎることがないこともあったのでしょうが、私が認めてほしいと考えていたことすべてが認められることになりました。しかもこれからはどちらかがその合意を破れば極端な話刑務所行きです。

5月11日から始まった悪夢も一段落しました。

これからがお互いの第二の人生の出発です。

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